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06/03/27(月) 11日目 一周目クリア

そういう訳で、無事FF12一周目をクリアの運びとなった。結局空中要塞バハムートはラストダンジョンだった模様。と言うか、DQ8みたいに大灯台が事実上のラストダンジョンという位置付けなのであろう。大灯台じゃ中層以降やけにザコ敵が強くて殆どまともに相手してあげてなかったけど、やっぱりあれはあれで正解だったな。

いつぞやのシド戦の様に、一度では何ともならなかった戦いに駄目元で本日最後の挑戦をしてみた結果の勝利であって、そこからしっかりエンディングを見た訳でもうあまり時間的余裕がないので、バハムートでの事はそれはそれはあれこれと語りたいのだがそれは明日以降に、という事にさせて戴いて今日は締めである。
またそれについて明日以降は、ラスボスの名前とかも普通に出していく事になるので、ネタバレを気にする方はお気を付けをと一応改めて。

いやしかし、取り敢えずは目標としていた三月中クリアを現実のものに出来て良かった。これにて自分の中でFF12に関連するありとあらゆる情報の閲覧を解禁するので、今度またゆっくりと他の方々のプレイ状況やら攻略サイトやらを覗いてみたいと思う。
ではまた明日。


進行状況:11日目



06/03/28(火) 12日目 どいつがラスボスだ

当座のプレイを終えてほんのちょっとゆったりした家での時間。考え方を変えればこれはFFのプレイを自分の中で義務化してしまっている様でもあるのだが、いざプレイを始めるとそんな事は忘れられるのだから今それをとやかく必要はなかろうか。

さて、バハムートである。
直前のダンジョンが例の全100階層灯台だっただけに、今度もさぞかし複雑で骨のある奴が相手になるのだろうなーとか思っていたのに、その内情は驚く程シンプルなものだった。一連の突入イベント終了時からボス戦のある場所まで、最短で行けばその間に僅か三つしかマップを経由しないのである。これからしても、やはりこの前の大灯台が事実上のラストダンジョンだったと見てよさそうだ。欲を言うならこれだけ短い事だし途中のマップで次々襲い掛かってくるザコ敵(とは言っても十分強い)なんてのはついでなら出て来てくれなければ嬉しかったのだけれど、まあどうせまともに相手なんかしないんだからどうでもいいか。

そんな訳で、早ボス戦である。その一発目が、この間大灯台でも戦ったジャッジ・ガブラスその人であった。一度ならず二度も勝っている相手だけにここは軽く突破…かと思いきや、HP残り二割辺りからの猛攻に殆ど対応出来なくなり、どうも勝てそうになかったのでリザーブメンバーを総動員してミストナック連携でとどめを刺す事となった。
この時点で早くも全員が随分MPを消費しちゃったもんだけど、まあ次のボスまでにセーブクリスタルの一つもあるよなー、と、そう信じていたのに。
次のマップへ進んだその瞬間、私は目を疑った。いきなりだ、正にいきなり、そこにヴェインがいてしまいやがったのだから。ラーサーもいてしまいやがっ…じゃなくていらっしゃった。
でもって、ここからがいよいよ地獄の始まりである。まずはそのヴェイン戦。ここはまあまあ順当に勝利。
ただ、ここで問題が発生した。既にこれまでの二戦で全員が相当量のMPを消費してしまっているにも拘らず、ここでもなおステータス回復の機会が与えられなかったのだ。
次に現れたのは人造破魔石によって飛躍的に強くなったヴェイン=ノウス。前半はそれでも何とか、「エーテル」をちょくちょく使いつつ凌げたのだが、先のガブラス戦よろしく後ちょっとって所で回復が立ち行かなくなってしまった。既にリザーブメンバーのMPはガブラス戦で使い果たしてしまっている。結局空中要塞バハムートへの初めての挑戦は、それから程無くして幕を閉じた。

私は困惑した。どうすればいいのか。
MP面は、「エーテル」や「ハイエーテル」を使っていけば恐らく何とでもなるだろう。今回はミストナックに頼る事となったジャッジ・ガブラス戦も、先手先手で回復を行っていけば何とかなるとは思う。
ただ、ここまでの三戦では、これまであれだけラスボスっぽさを醸し出していたヴェーネスのヴの字も出て来ていない。即ち、どう考えてもヴェイン=ノウスはラスボスではない
この先、ヴェインとは別にラスボスが必ずや存在するのに、そいつを差し置いて全部で14個しかない「エーテル」をどんどん使っていって果たしていいものか。私は悩んでしまうのだった。
ここで喫した敗北によるショックはあまりに大きかった。それは、二連戦の二戦目で全滅した大灯台100Fでのドクター・シド戦を優に上回る。何せ今回は事実上三連戦目での全滅だったのだから。

例によってすぐに再挑戦に踏み込めない私。空中要塞バハムート攻略は、ここに大きな危機を迎えた。



06/03/29(水) 13日目 こいつがラスボスだ

空中要塞バハムートへの挑戦記が複数日にわたっているのは、別に更新ネタ稼ぎという訳ではないのだが。断じてないのだが。

さて、私は考えた。一体前回の何が大きな敗因となったか。
簡単である。やっぱりジャッジ・ガブラス戦でミストナックを使ったのは失敗だった。あの時点でもう八割方は力使っちゃってたもんなあ。戦法としては、やっぱり出来るだけ早いタイミングで回復させていく位の事しか出来ないか。
再戦。ガブラスは思いの外余裕を残して勝利。ミストナックにも一切頼らずに終える事が出来、これも早期回復の賜物かとまずは一安心した所。
次いでヴェイン。前回既に初見突破済みであるだけあって特に問題なく撃破。ただ、早期回復作戦が少しずつMPの減りの速さという点で悪影響を見せ始める。
そして前回の壁、ヴェイン=ノウス。攻撃の要たるバッシュはここまであまり魔法を使用して来なかったので、ここでは彼に回復役として重きを置きつつバトル。必然的に対時間ダメージ量は低下するものの、その分安定した戦いを展開していく。
そして前回越えられなかった終盤戦だが、こうなったらもう私お得意の力技だ。もう「MPの残っているキャラクターなら誰でもいいので、誰かのHPがちょっとでも減ろうものならすかさずケアルガ詠唱作戦」である。見境無いケアルガ乱発に勝るものなし。先に私のバハムート攻略を阻止したヴェイン=ノウスは今回も善戦したが、残念、最早守るものを失い開き直った人間の前に崩れ落ちたのだった。

して、改めてイベント開始の運びである。
私は考えていた。昨日書いた通りでもあるが、まだヴェーネスが残っている。確実にまだラスボスが最低一体存在する。そして願っていた。例えそうなのだとしても、ここで空中要塞バハムートの話は一旦終わりになってくれないものか。私にセーブクリスタルに触れる機会を与えてくれないものか。ここの他にまだラストダンジョンが残っていたっていいから。何だったらこの脱出不能だと言われたバハムート内でだっていいから。とにかく一旦セーブして、ここまでの勝ちを確定させてくれないか、と。
ヴァン達に敗れ去ったヴェインはその場を去り、彼等はそれを追った。舞台は甲板へと移る。

※以下、セリフは正確なものではありません。

ヴェイン「ヴェーネス!」

お、いよいよヴェーネスのお出ましである。

ヴェイン「どうやら…私は覇王になり損ねた」
ヴェイン「君の願いは…他の誰かに託してくれ」

おおお、もしやこのまま消えて下さるのかな?

ヴェーネス「とうに叶えられた」
ヴェーネス「もう世界は不滅なるものを必要としない」
ヴェーネス「お前の歩みを見届ける。共に行こう」

そうでしょうそうでしょう。貴方もさっさと消えるべきじゃなかろうかつーか消えてくれいや消えろ。
と、その時、突然ヴェーネスの身体がヴェインに吸収され始める。嫌な予感。
そして程無く、手傷を負っていた筈のヴェインの身体が見る見る内に生気を漲らせていく様なグラフィック。嫌な予感はここで一気に増大。
空中要塞バハムートの装甲までをも取り込み、それによって翼が形成されそして羽ばたき始めるヴェイン。ここで予感は確信へ。
いやでも! ここであいつが何処かに飛び去って、この場での事は一旦終わりになってくれればセーブは出来る! まだ希望は…
その望みが儚くも散ったのはその十秒程後の事だった。ヴェイン=ノウス戦後、イベントを挟み間髪を入れずまたしてもバトルが始まってしまったのだ。
相当のショックを受けた状態から始まったバトルだった訳だけれど、それでも割と善戦した方だったと思う。だのに、結局この時は負けてしまった。相手が物理無効状態になって以降初期メンバーの回復が追い付かなくなってしまったのでいつもの様にリザーブメンバーのミストナックに賭けたのだが、あまり連携が続かなかっただけでなくどうやら物理無効状態の相手にミストナックは効果がなかったらしく、完全な失策の末MPを全て失ってしまった私はもう全滅を待つ事しか出来なかったのである。四連戦四戦目の全滅、そのショックたるや(以下省略)

ただ、今回ばかりは実入りもあった。空中要塞バハムート内四戦目の相手の名前が「不滅なるもの」であったという事だ。
この名前を見た瞬間、私は確信したのだ。FF3のラスボス「くらやみのくも」、FF9のラスボス「永遠の闇」にも通ずるやけに抽象的かつあまりに固有名詞の感じを漂わせない名。こいつこそ、最後の最後の敵に違いないと。
だとすれば、これ以上「エーテル」等のアイテムを温存する必要はない筈だ。いよいよ一つの答えを得た私は、遂に運命の時を迎える。



06/03/30(木) 14日目 戦略の勝利

遂に辿り着いたラスボス、「不滅なるもの」に敗れて暫し、私はいよいよ「勝つ為の」バトル準備に取り掛かった。
実は、二度目の挑戦時から思っていた事ではあったのだ。ただその時は、「もしこれでまた全滅してしまう様ならその時にでも」と思って結局保留にしていた。それとは何か。「ガンビット」である。
今日でちょうど二週間となるこのFF12一周目プレイ日誌中、ガンビットの事に触れたのは一日目と二日目だけ、それも「ガンビット」という言葉を書いているだけの様なもので実質その中身についてなんか一言も述べちゃいない。
何故か。それと言うのも、今の今に至るまでガンビットシステムのコツだとか要領といったものを全く掴めておらず、何となしに「残りHPが50%未満になったらケアル」とか「残りHPが20%未満になったらケアルラ」とかいう分かり易いものだけ、工夫したとしてもミリアム寺院辺り以降頻繁に敵モンスターからアイテムを盗む様になってから「盗む」担当キャラクターに「もし相手のHP=100%だったら『盗む』」を追加してみた位である。
このガンビットについて、ふと思い付いた事があったからやってみようという訳だ。話は簡単である。もうラスボス戦ともなるとケアルやケアルラじゃ回復が全然追い付いてくれないから、そこの辺りを思い切ってケアルダとケアルガに格上げ。更にその使用条件もそれぞれ50%→70%、20%→50%と大幅増へ。更に「戦闘不能の味方にアレイズ」を追加。これまでは戦闘不能状態のキャラクターが出る度にレイズ系白魔法或いは「フェニックスの尾」を使用していた訳だが、どうせ絶対にその類の行動を起こす必要があるのなら、わざわざコマンド入力の手間をかける必要もなかろうから。
更に一時的にMPが尽きた状況で味方を回復させたい場合に備えて、上記に加え「戦闘不能の味方に『フェニックスの尾』」「残りHPが70%未満になったらエクスポーション」も保険で追加しておいた。

この、念の入れ様。これだって、全然楽勝ムードなんかじゃなかった。当然だ。まだ向こうがどんな奥の手を持っているとも知れない。不滅なるものはラスボスだとは思うが、「不滅なるもの」自体に第一形態と第二形態がないとも言い切れない訳だし。
ただ、このガンビットの大幅変更はあまりに大きな効果を表した。初回挑戦ではミストナックに手を出す程苦戦したジャッジ・ガブラスを、殆どキー操作も無しで倒してしまったのだ。
特に驚いたのは「戦闘不能の味方にアレイズ」である。前述の通りこれまでは誰かが戦闘不能になってしまう毎に手入力で復活させていたのだが、誰かが戦闘不能状態になったその瞬間に味方が詠唱を開始してくれるお陰で、キャラクター復活までの間が劇的に短縮されたのである。時間で言えば、手入力にかかる時間が丸々無くなる訳だから、多分1.5秒程度は違っていると思う。何よりもリーダーキャラクターがやられても、「リーダーを変更して下さい」のメッセージが出る前に復活を果たしてしまうのには感動した。
それに加えやはり間髪を入れない的確な回復。なるほど、ガンビットはこうやって使うものだったのか。私は一周目のプレイ最終日になってようやく、その素晴らしさを知ったのだった。

まだまだ「最強」とまでは謳えないだろうが、しかしこれまでとは格が違う戦略を携えた私の前に、最早ヴェインは無力であった。そしてあのヴェイン=ノウスまでもが、二度目の挑戦よりも余裕を持たせて敗れ去る。
そして再び、不滅なるものとの決戦である。
前回の戦いについて私は結果としては負けながらもしかし「善戦した」と述べていたが、そうなのだ、実はこいつ、恐らくラスボスの身であるにしては割かし攻撃が激しくない方である。もしかしたら、さっきのヴェイン=ノウスの方が厄介かもしれない程度には(まあヴェイン=ノウス戦では周りにセフィラとかいう奴が五、六体いるんだけど)。
そんな奴との戦いにあって、新戦略を携える彼等の勝利は、初めから濃厚だったと言っていいかもしれない。「(リフレク)貫通ガ系黒魔法」「メガフレア」「ギガフレアソード」「テラフレア」といった凶悪な攻撃を次々と繰り出し、更にHPの減り具合に応じて順次魔法無効状態、物理無効状態、完全防御状態(いずれも一定時間)になったりする紛う方無き強敵であった不滅なるものは、だがしかしこちらのリザーブメンバーを一人たりとも引きずり出せないまま、遂に散る事となる。

そして迎えた待望の、本当に待望したエンディング。不滅なるものはやっぱりラスボスで間違いなかった。
エンディングだけれど、バルフレアが随分格好良いね。彼の人気は上がるんじゃなかろうか。二周目プレイする時の印象も随分変わりそうだ。
アンジェラ・アキ氏の「Kiss Me Good-Bye」 良いね。今回は植松伸夫氏の音楽に触れる機会がなかったからその点は残念に思った事もあるけれど、その分噛み締めて聴きました。葉加瀬太郎氏の「希望」 良いね。無知が祟って何処からが「希望」の始まりだったのかが判断付かなかった事は申し訳なかったですけど。スタッフロールが始まった段階からという事で良かったのだろうか。

さて次回、総論及び二周目に向けてのあれやこれやを書いて、一周目プレイ日誌の締めである。



06/03/31(金) 15日目 二周目へ向けて

気が付いたら空中要塞バハムート挑戦記が三日分の分量になってしまっていた。それだけ濃い三度の挑戦だったという事か。実時間にしたら何時間かなのに。

さて、最終セーブ時で56:52:01、総プレイ時間が約58時間程度だった今回のFF12一周目を振り返ってみたいと思う。
今回は全体的にバトルの方に集中してプレイしていた様な気がする。FF10の時はシナリオ寄りだった様に思うけど、やっぱりこれは序盤からバトルに苦しめられてた結果なんだろうなあ。
色々と言われている事だとは思うが、確かに今回は難易度が高い。昨今の温めなゲームを標準と考えている人にとってみれば結構大変な作りであると思う。私は、ファミコン世代でありながら近年のゲームに染まり切っている人間なので、日誌にも度々書いたけれど随分苦労したものだ。
全滅回数22回。でもウォースラ戦までで9回に上っていた事を考えれば、中盤以降はかなり順調だった事が分かる。実際中盤以降で二度以上全滅させられたのってドラクロア研究所のドクター・シド戦だけで、実は一連のラストバトル四連戦ですら同じ相手に二度は負けていないのだ。攻略情報をシャットアウトしながらのプレイであった割にはそこそこの結果だとは思う。いや、ヴェイン=ノウスとか不滅なるものに負けた時は「もうこうなったら攻略のコツとか調べちゃおうか」なんていう誘惑にも駆られたけれど。
ちなみに二日前の事だが、改めてラスボスに挑んでみた結果、再びリザーブメンバー温存のまま勝利を決めた。どうやら偶然の勝利という訳ではなかった様で一安心である。

ちょっと巷の声に耳を傾けると、今回は割かし厳しめな意見が多かった様に思うが、私としては文句なく楽しめた。まあでもこれはいつもの事か。当方客観的な判断が出来ない人間なので、この言葉をFF12購入の是非決定の一助にするのはお止め下さい。
で、次はアルティマニア読破後の二周目という事になるが、今回についてはいつも以上にサブイベントをスルーしてプレイしていたので、その意味ではまだまだ手付かずの要素が数多くありかなり楽しめそうだ。
その二周目であるが、やっぱり今度は序盤から装備品をしっかり整えなきゃならんね。序盤の苦労ったらなかったから。それとガンビットね。これについてはアルティマニアにお勧めの組み合わせが特集してありそうだからあまり考える事もないかもしれないけど。

そんな訳で、一周目のプレイ日誌はこれにてお終い。一日も早いアルティマニアの発売を願う事としましょう。あ、その前にサントラも買うぞ。


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