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17/03/11(土) 第1101回 つまり僕が言いたいのは

僕が言いたいのは、今僕は「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」をやりたい、という事なのだ。この所、国内外問わず話題に上っているのを度々見かける内にいよいよNintendo Switchごと欲しくなってきてしまった。
お前ミーハーだなあ。そんな呆れの声が聞こえてくるようだ。確かに、今まで3Dゼルダには見向きもしてこなかった僕が、話題性一つで惹かれた形なのだから、そこに「にわか」的「ブランド物好き」的な響きを聞き分けるのも無理からぬことと思う。
それでも、僕はこれを強く否定したい。断じて僕はミーハーではない。そう断じて、
FINAL FANTASYが大好き過ぎて情熱のあまりこんなサイトを作っているのだとしても僕は、
DRAGON QUESTを1からほとんどリアルタイムでプレイしてきたほど熱中した少年であったとしても僕は、
24 -TWENTY FOUR-やプリズンブレイクを入り口にして海外ドラマに嵌り込んだ過去を持っているとしても僕は、
進撃の巨人の加速度的に増していく勢いを見て10巻あたりから買いはじめ今や最も続刊を楽しみにしているとしても僕は、
魔法少女まどか☆マギカの社会現象級の評判を聞き見たくて見たくて我慢ならなくなり遂に萌えアニメデビューを果たしたのだとしても僕は、
ただ世間で人気なものにだけ喜んで飛び付く単純な人間ではない。

僕が言いたいのは、人の興味って何て不思議なんだろう、という事なのだ。似たような音楽ゲームアニメでも、あっちは何十万枚売れてこっちは千枚も売れなかったり。似たようなバンド歌手アイドルでも、あっちは武道館が埋まってこっちはライブハウスも埋まらなかったり。僕自身、ある物事に執心する一方で似たような別物にはまるで惹かれなかったり。だから多数の人が惹きつけられていたり、普段そのジャンルとは無縁だった人の関心までも引いていたりする様子を見ると、つい気になってしまう。この作品が人々の心を動かした要因とは何か? この人が持っている他と一線を画す要素とは何か? どんな内容で、どんな構造を持って、どんな宣伝戦略を経る事が、それを社会現象にまでさせ、特別な存在にまで押し上げるのか?
そうつらつら考えていると、人気の秘密を紐解くべく、だんだん自分も触れたくなってきてしまう。最近話題だから自分も乗っかっとこ、ではなく、あくまで心理学的興味深さから、その波に飛び込んでしまう。それによって、好評の理由が分かって僕自身も嵌ったり、好評の理由は分かったけど僕には合わなかったり、好評の理由は分からなかったけどどうしてか感動したり、はたまた何から何までよく分からなかったり、結果は様々だが、とにかく体験してみなければ分析もできないのだから、まずは流れに身を任せてしまう。それが傍目には「いつも流行に乗っているだけの自我が無い人」と捉えられがちなのだけれど、実際そこにあるのは日和見的な心の移ろいではなく、もっとアカデミックな観点から生まれる純粋な疑問で、よってこの行為行動を恥じる必要なんて無くて、ああもう、

つまり僕が言いたいのは、今僕は「けものフレンズ」を見たい、という事なのだ。


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