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06/04/08(土) 1日目 スネークイーター作戦開始

FF12プレイ終了から早10日。今日から「METAL GEAR SOLID 3」のプレイを開始した。
FF12を始めるまで長い事ゲームがご無沙汰状態であったにしては今回やけに間を置かずしてのプレイとなった訳だけれど、これには訳がある。FF12プレイ日誌の方でもちら、と触れた事だった様に思うが今回プレイするこのMGS3、人様からの借り物なのである。
借り物であるからして、なるべく早い内に返せるのならそうした方がいい訳で、いや実際来月中には返すという事になっており、折角借りておいて起動もさせず返す事ほど幾許かの手間を取らせた相手側に対する失礼もないだろうって事で、早速のプレイと相成ったのであった。
しかしふと思ったのだが、MGSシリーズはこよなく愛しているゲームの一つなのだけれど、考えてもみればシリーズ三作中どれ一つとして自分では購入していない。MGS1は戴いたものであるし、2も戴いたものであるし、3は借り受けたものであるしで。常々新品を購入する事で制作側への還元とする事を信条にしていると言うに、こりゃいかん。4はきちんと自分で買おう。

でもまあそんな事は取り敢えずどうでもよくてMGS3である。
今回は色々と気を使わないとならない事が多くて大変そう。まず思った事がそれなのであるが。
LIFEは勿論の事だけれどそれに加えて時間経過か何かで減っていき、LIFE回復速度や射撃精度に影響するらしいスタミナ。その時その時自分がいるステージに合わせてそれぞれに違う迷彩服やフェイスペイントを施し、敵兵の目を欺くカムフラージュシステム。一応麻酔銃には初期装着されてはいたけど使用する毎に劣化していくサプレッサー。更にはバッテリー概念のある各種センサー等々…
かてて加えてCQCを筆頭により多彩化したアクションの存在もあって、色々頭に入れておく事が満載である。満載である為に、結局今日プレイに費やす事の出来た時間の殆どは、操作練習的意味もあるのであろうオープニングイベントで終わる事となってしまった。まだボスの一人も現れてない。

そういう事で本格的な始動は明日からという事になりそうだ。ま、一ヶ月程もあればクリアには十分だろうから、そこはまあゆっくりやっていこう。
一つ気になるのは、ゲーム開始からさほど間も経ってないと言うのに随分と敵兵に見付かってしまったりしている為に、その気があろうがなかろうがゆっくりペースでプレイする事を余儀なくされるんじゃないかという事であるが…


進行状況:1日目



06/04/09(日) 2日目 潜伏の素人現る

参った参った。やられっ放しだ。
大体にして私は目新しいシステムや操作方法への順応度が著しく低く、その為に新しいゲームをプレイし始めては慣れるまでに幾多の全滅、ゲームオーバーを繰り返す人間であり、FF12の序盤で色々やられていたのもやはりADBという新システムの導入によるものが大きかった訳だが、今回もそうなのである。
とにもかくにも、あまりにどうでもいいシーンで死に過ぎる。ボス戦ならまだしも、いやボス敵でなくたって強制的戦闘シーンでならまだしも、まったくそんなのとは関係ないシーンで敵兵に見付かり、何処かに身を潜めようとしても操作にまだ慣れてないからカメラが思わぬ方を向いちゃって混乱して、そうこうしている内にLIFEが尽きるのだ。
当方、アクションゲームをプレイするのは確かに相当久し振りの事ではあるが、こんなに不甲斐無いプレイになるとは思ってもみなかった。これでも一応過去シリーズは滞りなくクリア出来るし、いやそもそも過去シリーズについて言えば初回プレイですらこんなに死んではなかったんじゃあるまいかとすら思う。これまでの自分がどれだけソリトンレーダー(敵兵の位置等を確認出来るレーダーで、今作は時代設定の関係もあってか存在しない)に頼って生きてきたかをよくよく思い知らされた、本当に。

さて、ストーリーであるが、現段階では山猫部隊を率いているオセロットの存在がとにかく気になって仕方無い。名前は勿論の事、跳弾を自在に操る銃撃技術、リボルバー使用の伏線、銃の扱い。そのどれを取ってもMGS1、2で色々と活躍していたリボルバー・オセロットの事じゃないか。いや、それにしても若いなあと。
と言うかそれはまあ今作はMGS1の随分前の話らしいからいいんだけれど、だとするとスネークの年齢ってどういった事になってるんだろうか。過去シリーズのスネークとは別人だとかいう話を何処かで耳にしたか目にしたかした事がある様な気もするのだがそれも全く定かではなく、ゲーム自体は発売から随分経っているにも拘らず何も知らない状態でプレイしているのだった。お恥ずかしながら。

ああ、いやいや、つーか今はそんなスネークがどうとか、ましてやオセロットがどうとかなんてのはどうでもいいから、もっと死亡頻度を減らしてかないと。
伝説の傭兵になる日はまだまだ遠い。


進行状況:2日目



06/04/11(火) 3日目 CQCの鬼現る

昨日まで滅多打ち状態だったMGS3一周目プレイが、俄然調子を上げてきている。CQCのお陰である。
CQC。クローズクォーターズコンバット。接近戦時における体術の様なものなのであるが、そう言えばゲーム起動時のタイトル画面でもそれを実践していると思しきスネークの姿が延々と流れていたし(「SUBSISTENCE」だけか?)、今作の鍵はどうやらCQCにこそありそうだ。
接近して相手を掴んでからの行動には幾通りかあり、全部覚えるにはちょっとばかり複雑だったりするのだがだったら必要最低限の事だけ覚えておけばいい訳である。当面のCQC練習もかねて、取り敢えず私は「投げ(一発気絶)」(敵兵の近くで左スティックを入れながら○ボタン)と、「抹殺」(「羽交い絞め」状態から○ボタンを一杯まで押し込む)を修得した。
この二操作がこれまでのプレイに加わっただけで、私のMGS3一周目プレイは事の外潤いの溢れるものとなったのであった。これらのアクションの使い勝手があまりに良いのだ。
昨日のプレイから変わった事と言えば私が上記二アクションの操作方法を知った以外にはこれといってない訳だから、それでも多少ましになってきたとは言え今日も順調に敵兵に発見されるのだが、ここからの対処が昨日までの私とは一線を画す所だ。
敵兵に発見されたとあらば、速やかにその敵兵の方へにじり寄った後、「投げ(一発気絶)」をかけるのである。「一発気絶」とある通りこれで敵兵は気絶し、もし彼に援軍を呼ぶ間も与えなかったとしたらこれだけで事は収まってしまう。
勿論場合によっては投げをかけるのが遅れたり、二人以上の敵兵に見付かったりしてしまった事で本部から応援をよこされる事も多々ある。だがお構いなしだ。もしそうなってしまった場合は、まず自分を発見した当事者たる一人なり二人なりの敵兵を投げて気絶させた後、本部から派遣されてきた応援部隊についても丁寧に一人ずつ投げ飛ばしてあげるのである。ざっと目の前に四、五人の人間が頭上に星を瞬かせながら倒れた頃には、危険フェーズも強制終了と相成ってくれよう。何という力技か。

そんなこんなで、CQCを知って以降ザコ兵とのやり合いにかなり魅力を感じた私。劇中ではスネークが研究所に忍び込む際、白衣を着てそこの研究者になりすますシーンがあるが、単に巡回警備兵に姿を見られただけでは危険フェーズへと移らないこの状況を良い事に、警備兵を相手取って投げてみたり盾にしてみたり脅してみたり、「練習」と銘打ったお遊びに興じてしまったのは内緒だ。


進行状況:3日目



06/04/12(水) 4日目 耳寄り情報

「ちょっと奥さん聞きましたぁ?
「あらやだなぁに奥様
ナイフやら麻酔銃やらで捕獲した食物用生物って、放っておくと腐っていくんですってよ

それは正に青天の霹靂であった。
初日だったか、今回のシステムは劣化するサプレッサーだのバッテリーの減っていくセンサーだのとにかく何をするにも漫然としていてはならなくて大変だという事を述べたが、その風潮はどうやら捕獲した生物についても言えるらしい。
一日目にも少し書いた事だが今作にはスタミナの概念があって、これが低下するとLIFEの回復速度が遅くなったり射撃精度が落ちる等の弊害を引き起こす事になる。このスタミナを回復させる要素、それがフィールド内で捕獲した動植物なのである。
何かしら新たな動植物を手にするとパラメディックからそれについての簡単な情報を得る事が出来、ここのやり取りが個人的には好きなので度々彼女には連絡を取っていたのだが、しかしある時、「レーション」(ロシア軍用携帯食)についての解説を聞いている時に異変は起こった。彼女が、「日持ちする」という言葉を持ち出したのだ。
血の気が引くとはこの事か。私は瞬間、バックパックに入っていた食料一覧を頭に思い浮かべ、そして戦慄を覚えていた。まさか腐るなんて思ってもいなかったから、ゲーム時間にして数時間前、洞窟攻略中に持てる分だけ食料を調達してしまっていたのである。
私は恐る恐る、食料リストのトップにあったキングコブラを食べさせてみた。あたった。
普通に考えればそれもそうだ。何せ生ものを、全く保存方法のない状況下で何時間も放置していた事になるのだ。それがちょっと正常でない状態に変異してしまっている事は誰にも予想出来た事である。
食中毒自体は「胃腸薬」を飲めば即座に完治するものの、薬だって無限ではない。私は泣く泣く洞窟からの歩みを共にした食料達に別れを告げる事にしたのだった。本当にスマン。こんな無計画な男のせいで無駄死にさせてしまって。

いやはや、思い起こせば洞窟内を歩いている時、地面に蛙やら蛇やらが沢山いらっしゃるのを見て「おいおい、ここ食料庫じゃねーか」なんて事を言ってたけれど、今となっては恥ずかしいぞ。


進行状況:4日目



06/04/16(日) 5日目 研究所強制送還

つくづくMGSシリーズの様々な演出には感心させられているのだが、今日もやられた。
前回四日前のプレイではジ・エンド戦の途中で時間切れとなった為にそこでセーブして終わっていた。
今思えば、その時にパラメディックから「嫌な予感がする」だの「やめとかない?」だのいう事を言われてたな。あまりに不吉な事を言うんで一応新規にセーブデータを作って不測の事態に備えたのだが、本日のゲーム開始時、それは起こったのだった。
バトル中にゲームを終えたと言うのに、何故かいきなりイベントから始まる。疲れているのか、木にもたれかかって寝ているスネーク。と、突然そのスネークに凶弾が命中。油断しているスネークに向けて撃ったジ・エンドのライフル弾である。完全に隙を突かれてその場に倒れ込むスネーク。そのスネークに近付いていくジ・エンド。
で、ゲームオーバー…という訳ではないのだが、負けは負けで、そのペナルティとしてジ・エンドがわざわざ運んで来たんかどうか知らんけどグラーニニ・ゴルキーの研究所B1にまで戻されてしまうのであった。
一応「Died」って表示が無かったから全滅回数もカウントしてはいないのだが、考えてみればこれは普通にゲームオーバーするのよりも、わざわざ研究所からもう一度ソクロヴィエノまで行く手間がかかる分厳しいのかもしれない。ジ・エンドに与えたダメージが残るのには助かったけれど。

いやでもそのジ・エンド戦、辛かったなあ。ジ・エンド戦は狙撃戦という事で、森の何処かに隠れているジ・エンドをまず探し出し、奴に見付からない様に接近、負けじとライフルで攻撃、という感じで進んでいくのだが、これが思いの外大変だったのだ。
向こうは当然狙撃のプロだから変に相手から見える位置に身体を出しちゃうと即狙撃されてしまう。だから相当慎重になって移動する必要に迫られる。よってどうしても長期戦になってしまうのは避けられない。しかし時間をかけ過ぎるとまたセーブして終わらなくてはならず、次のゲーム再開時にまた研究所送りにされてしまう。それを避けるには奴を一息に倒せるだけのゲームプレイ時間が必要だ。でも今の私にそれだけゲームをプレイする余裕がある筈もない。だからどうしてもちょっと無理をしてでも果敢に攻め込まなくちゃならなくなる。
そんな訳で、前回のプレイと合わせるとジ・エンドを倒すまでには三、四時間位かかってしまった。その間、四回の研究所送りである。

あー疲れた。前々からMGSシリーズの狙撃イベントは好きで、今回も楽しいのは楽しかったけれど、でも骨があったね。
さて、いよいよ終盤っぽい。ジ・エンド戦でやけに時間食っちゃったんで、ここからテンポ良くいきたいなあ。


進行状況:5日目



06/04/17(月) 6日目 究極に荒い人使い

その後ふと聞いた話によれば、現在所持している食糧が腐っているかどうかは、その食糧のアイコンをよく見てみれば分かる事だったらしい。つまり在りし日の私は捕獲してから経過した時間的には勿論見た目にも腐っていた事が判別出来たのであろう蛇やら鼠やらを喜び勇んで頬張っていたという事になる訳で、当時の事を振り返ればどうしても己のさもしさを感じざるを得ないのと共についさっきのプレイでも腐った羊みたいなカピバラみたいなのを食べてしまったばっかりでありその学習能力の無さを憂えずにはいられない。
私は悲しいよ。ここまでプレイ時間にして約15時間、そんなそんなに手持ちの食料に窮した事なんてなかったでしょうよ。だのにスネーク、どうして貴方は好き好んで腐敗の進んだ蛇の肉をその胃に入れるんだ。俺が食わせてるんだっての。

さて、任務開始以来何粒目になるかもとうに忘れた胃腸薬を喉に流し込んだ所で、コブラ部隊第四の刺客ザ・フューリー戦。
ここ二戦、ザ・ペイン戦とジ・エンド戦では何度かやられる位の苦戦を強いられていたが、こいつについてはあまりにスムーズに攻略出来た。それもこれも、ザ・フューリー目掛けてAK-47を乱射しようと思ったら思わずその脇にあったドラム缶にヒットさせちゃって己もろとも大爆発に巻き込んだお陰である。完全に偶然の産物によるしかしバトル全編を通じて最もデカいダメージを与えちゃうというあまりに運に頼り過ぎた展開だったのだけれどいいのかな。まあ結果が全ての世界だからいいのか。

かかる後、いよいよグロズニィグラード大要塞内部へと潜入。研究者の服装をしていれば警備兵の目には取り敢えず止まらないなんて事も知らず初っ端から発見されて大騒動を引き起こしてしまった。オイオイ、研究者に化けられるんなら誰でもいいから一言そう言っといてくれよー。ただ忘れてただけの様な気もするけど。
いやー、腐った食糧の件にしろ、ザ・フューリー戦のドラム缶自爆事件にしろ、随分無理させちゃってんなあ。多分もうすぐクリアだから、もう少し頑張っておくれ。


進行状況:6日目



06/04/19(水) 7日目 お前の心が読めない!?

MGSシリーズが人気である大きな理由の一つに、ゲーム中にメタ言動メタ行動他数々のメタ的要素が盛り込まれている事が挙げられるのではないかと思う。私も、そういったメタ要素をこよなく愛しているプレイヤーの一人である。
メタ要素、つまりゲーム内にいるゲーム内のキャラクターでありながら、ゲーム外の事について言及したりする事である。
MGSシリーズで言えば初めてそういった言動があったのは、MGS1でメリルと連絡を取り合う為の無線周波数が「パッケージの裏に書いてある」と述べたこのセリフだったろうか。パッケージとはつまりゲームディスクの入っているケースの事である。当時はそのセリフが一体何を意味しているのか全く分からず、しばらくその「パッケージ」なるものを探して迷い奔走していた事が鮮明に思い出される。
そしてMGS1と言えばサイコ・マンティスだろう。コントローラーを振動させ、2コンで操作されるとスネークの心を読む事が出来なくなり、そして止めに「ヒデオ」である。そこかしこにあるメタ要素に感動すらした事をよく覚えている。

で、今回のMGS3であるが、過去二シリーズがあった上で時代的にその前の話である為、過去シリーズと比べてもそういったメタ要素というのは多い。しかし今日のはそれを加味してもちょっとニヤリとさせられた。
場面はグロズニィグラード 兵器廠東棟にて、西棟へと潜入すべく顔までもライコフ少佐そっくりに変装した段階において、ゼロ少佐に無線連絡を入れた時の事だ。
ゼロ少佐はこう言った。「何だか腹が立ってきた」
スネークはこう返した。「どうしてだ。人気が出そうじゃないか」
少佐は吐き捨てる様に言った。「そんな事は絶対にない」
ライコフ少佐の顔はMGS2においてスネークと並び主人公格キャラクターだった雷電と瓜二つなのだが、それを受けて「腹が立ってきた」と発言したのだ。これはMGS2の雷電なるキャラクターが世間一般的にはあまり人気が無かった事を受けての発言だと思われ、その辺りの事情を知っていればこそニヤリとさせられたのである。
ゲーム外の要素に言及するというのは、日頃からゲーム内の謎の答えをゲーム内に探そうと心掛けている私にとってはともするとあまり好まない要素であっても全然おかしくないのだが、何故だろう、こういう演出が嫌いなどころか結構好きで、そのせいでどんどんMGSシリーズにはまり込んでしまうのであった。

いや、だからって、そういった発言や行動を真面目に謎として取り組むつもりは更々ないのであるが。それは負け戦というものだ。


進行状況:7日目



06/04/20(木) 8日目 首が取れる

やろうと思えばそれなりに出来るもので、MGS3プレイを始めてから今日まで順調に進んできている。FF12以前の停滞振りを考えると嘘の様な感じもするが、やっぱり最初の一歩が肝心なんだろうな。いやそりゃ近々返却しないとならなかったりでもしなきゃ忙しい中でゲームなんぞ始めるだけの勇気ってもんがないから。どうしても保守的に動いてしまう。ここら辺が、ここ数年でかなり変わった所だと思う。何で変わったんだか知んないけれど。

さて、時間的には昨日のプレイの話になるが、グロズニィグラードの下水道から川へと飛び降りた後、突如として始まったザ・ソロー戦に私は苦悩していた。
そもそもとっくの昔に死んでいた筈のザ・ソローが登場した時点で既に不可解さ満載だったのであるが、その状況を理解するのにそう時間はかからなかった。川の様な場所をどんどんと歩いて行き、そして向こう側からは何やら呻き声を上げている兵士姿の人間が次々やって来るのだがその中に、これまでボス敵として出現したザ・ペインだとかザ・フィアーだとかの姿まで現れたのだ。
どうやら、これまでのプレイの中でスネークがその手にかけた者達が現れている様である。ただ、だからどうすればいいのかが皆目見当付かないのだ。亡霊と思しき兵士にしろコブラ部隊の面々にしろ、そして目の前で浮遊し続けているザ・ソローにしろ、手持ちの銃で攻撃してみても手応えは無く、しかも接触すると生気が抜けていくかの如きエフェクトと共にLIFEが減少する始末。特に何か出来るという訳でもないまま、続々と前方からやって来る者達を、触れない様に触れない様にと蛇行しつつ川を前進するだけの、これと言って緊張感があるでもないただただ不気味な戦い。つーか「戦い」と言うのが適切であるかどうかも怪しい状況。
多数の兵士と、これまで倒したコブラ部隊四人衆が後方へ過ぎ去っていった所でようやくザ・ソローが「お前の世界に帰れ」だの「ここはお前のいるべき世界じゃない」だの言い始めたので、ああ、帰っていいんならお言葉に甘えて帰らせて戴きますけど、と踵を返しこれまでとは逆方向へ歩こうとするも何故か戻る事が出来ない。じゃあもっと進めばいいのかと思い動きを止めたザ・ソローの横を通って先へ行こうとするも先へも進めない。
だったらどうすればいいと言うのか。ザ・ソローをどうにかすりゃいいってのか。って事でザ・ソローに掴みかかろうとでもしたその瞬間。
死んだ。ザ・ソローに触れた瞬間、残りLIFEが瞬時に尽きてその場に倒れたのだった。
あまりの理不尽さに文句を付けたくもなったのだが、そこはぐっと堪えて再挑戦。そして同様にして死ぬ私。あまりの「手の打ち様の無さ」にある種の怒りすらこみ上げて来かけたのだが、そこはぐっと堪えて再挑戦。そして(以下同文)
結局の所このザ・ソロー戦って言うのは、下水道から川に落ちて一時死の淵を彷徨ったスネークの見た、言うなれば「あの世」に近い光景であったらしく、ゲーム開始時から奥歯に装備されている「蘇生薬」をザ・ソローに触れて倒れた時に使用しさえすれば正気を取り戻せたのだが、それに気付くまで、一セット5、6分は優にかかるザ・ソロー戦を5回程繰り返す羽目になったのには少々参った。ヒントが無いも同然だったにせよ、もうちょっと早く気付きたかったかなあ。

そう言えば、あの世と思しき場所で現れた兵士達は口々に「首が、首がー」って言ってたけど、やっぱりそれこれまでのプレイで殺してしまった敵兵の、その殺し方に関係してるのかな。
つーかそれ以前に、今回のプレイでは隠密任務にも拘らずCQC会得後は結構な数の兵士を倒してきてしまっているのだが、これザ・ソロー戦までに一切敵兵を殺さなかったらここで兵士達の怨霊は現れないという事なのだろうか。ふむ、次回プレイ時の参考としてみるか。


進行状況:8日目



06/04/22(土) 9日目 立ちはだかるザ・ボス

グロズニィグラードの下水道から川に落ちて一旦そこを離れてしまった時は、コブラ部隊も壊滅状態だと言うにまだかなり先が長いんだろうかとちょっと思ったのだが、今日見た展開はそんな思いを見事に断ち切ってくれる程に終盤らしさを見せていた。
まず、前回の時点で既に始まっていたヴォルギン大佐を倒す。銃弾で喰らうダメージと銃創が厄介過ぎたんで銃弾が来るな、と見るやヴォルギンに突っ込んでって身体に帯電してる電気でダメージを喰らい、それによる一定時間の無敵状態で銃弾を避けるという強攻策に打って出たのだが、この対処方法は適切だったのだろうか、よく分からない。
その後、今度はシャゴホッドに搭乗したヴォルギンからの逃走イベント。引っ切り無しに追って来る敵兵を排除しながらバイクを走らせるのだが、聞く所によればバイクにはしこたま銃弾の類が用意されているらしく、このシーンに限り全ての武器類の弾数が∞になっていた。何の気兼ねも無くマシンガンを連射出来るってのはやっぱり爽快だね。
何とか鉄橋まで逃げ切ったら、シャゴホッドがそこまでやって来たタイミングを見計らって事前にエヴァがそこへ仕掛けていた爆弾を狙撃、鉄橋を落とす。
にも拘らず間一髪で崖下へ落ちなかったシャゴホッドと今度こそ真っ向からバトル。RPG-7を駆使して破壊。
それでも飽き足らず今度はヴォルギン自らもう自力では動けなくなったシャゴホッドを操り始める。ここにおいてようやくヴォルギン大佐が倒れてくれる。
シャゴホッド格納庫でのヴォルギン戦以降あまりに連続した緊迫シーンをようやく脱し、遂にシャゴホッドも破壊した。ゲーム終了も近い。そう思っていたのだが、しかし今回はまだまだ休ませてはくれないのであった。
ここで再び追っ手を排除しつつのバイクイベント。ここは軽くいなすが途中でバイクを破棄する羽目に。そこから深い手傷を負ったエヴァと共に徒歩で湖へ向かう。全快でないからか尋常じゃないスピードでスタミナの減っていくエヴァ。しょうがないから手持ちの食糧を分け与える私。だがそこで食べた鼠が腐っていたという悲劇。
すまなかったエヴァ。スネークのみならず、君にまでこんな苦痛を味わわせてしまって。でもこれはスネークに同行する以上どうしても避けられない儀式みたいなもんだと思って許しておくれ。

強制Caution状態の中無事敵兵をやり過ごして湖に辿り着くと、いよいよ目の前には現れたのだった。いつか戦う事だけははっきりと分かっていた、ザ・ボスが。
ここで今日は終了。ただ、ちょっと戦ってみてあまりの一方的やられ具合に絶望感を抱いている真っ最中である。向こうはCQCの達人だから無闇に掴みかかっていく訳にもいかないし、だからって事の外慎重に行動するわけにもいかないのだ。10分という制限時間があるから。
今の所、勝てる見込みは掛け値なしで万に一つもない。何か、決定的な攻略法を見付けない限りは…


進行状況:9日目



06/04/24(月) 10日目 誕生、ビッグボス

ザ・ボス戦の決定的な攻略法、それを見付け出す為に要した時間は、前回こてんぱんにやられていたとは考え難い程に短かった。昨日だ。昨日サイトを更新した更に幾許かの後、寝るまでの一時間程度を利用して何とか少しでも攻略のヒントを掴めないか、試しに再挑戦してみたその一回目で、それを会得出来てしまったのである。
この戦いには10分間の制限時間がある事は前回書いた。タイムカウント表示がない為正確に10分なのかどうかこそ分からないが、ともかく時間が来たら強制ゲームオーバーである。だから、悠長にホフクで隠れつつ移動なんて事を恐る恐るやってる暇なんてものはないのだ。もっと大胆にガッと相手の間合いへ踏み込んで行かなければならんのだ。
しかし、闇雲に突撃してもザ・ボスの老練なるCQCによっていとも容易く投げ飛ばされてしまい、事によれば骨折させられてしまうのは必定。しかし、攻略の鍵はここにこそあった。
ゼロ少佐の話によれば、CQCによって相手が掴みかかってきたその瞬間に○ボタンを押せば、それを回避出来るどころか相手の側面へ回れ、今度は自分がCQCで相手を投げ飛ばせるチャンスを生み出す事が出来るらしいのだ。
今回の戦いの肝はこれであった。そして、これが今回の戦いの全てであった。とにかく相手がこっちに向かって駆け寄ってくる程度まで形振り構わず接近し、ザ・ボスが掴みかかってきた瞬間○ボタンを押してそれを防ぎ、返す刀でザ・ボスを投げ飛ばして、倒れているその隙に銃弾を数発打ち込む。この繰り返しの末、実に再挑戦開始二度目の戦いで、ザ・ボスに打ち勝ったのであった。
死に行くザ・ボス。ここの止めをプレイヤーに委ねるというのはこれまた凄い演出である。避ける手立ては…あったのか?

そして遂に、エンディングである…のかと思いきや、最後にもう一度オセロットが登場した。流石にこればかりは予想外だったなあ。
一応これが形式的にはラストバトルという位置付けになるのだろうけど、見た感じどう転んでもゲームオーバーになったりする事はなさそうなので(ただし未確認)、ここは省く。ただ一つ、途中で分からなくなったから勘で選んだら見事に外れた、とだけ。

そして本当にエンディングである。
ネイキッド・スネークが、アメリカ大統領から「BIGBOSS」の称号を授かった。
プレイ2日目、私は「スネークの年齢ってどういった事になってるんだろうか」と述べていた。当時は今作の主人公が後のビッグボスである事を知らずにプレイしていたのだ。ザ・フューリー戦前後でパラメディックから「遺伝子」云々の話が出た時にようやく「もしや」と思い始め、彼が眼帯をする様になってからそれは確信へと変わっていった。ビッグボス。名前は知っているのだけれどMGSよりも前の二作をプレイしていない為に彼の人となりというものが今一つ分かり切れていない状態でのプレイだった事がほんのちょっとだけ悔やまれる所か。
いやしかし、今回のエンディングは割と泣かせる。私としては過去シリーズで一番のシナリオと見た。いや、シナリオのみならず。要所要所で、そして最後のスタッフロールの締めに流れるメインテーマが効かせるんだよね。私自身がそのメインテーマに惚れ込んでいた事も勿論あろうけど、本当に、身震いものだった。

そういう事で、初回プレイ、終了である。
可能なら次は、先のビッグボスの話とも関係するのだが引き続いて「METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE」DISC 2の方に収録されている「メタルギア」「メタルギア2 ソリッド・スネーク」の二作をプレイしたい。が、しかし刻一刻と当該ソフトの返還期日が迫ってきてしまっている。
ああ、こんな事なら借りるまでもなくもっと早くに自分で買っておくべきだったか。うーん、どうしよ。取り敢えずやってみて、返すまでに間に合わない様なら改めて自分で買おうか。でもそれだと折角借してくれた人に対して申し訳が立たないよなあ。


進行状況:10日目


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