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07/05/21(月) 第751回 帰ってきたウルトラマン、帰らぬタケル

前回のウルトラマンタケル
自サイト内にアンケートを設置してみたはいいもののちっとも票が集まらずふて腐れたタケルくんがグレて万引きで一家離散。

とどのつまり、ある程度の参加者がいてこそ機能するものを設置しておきながら、誰もが目もくれなかったらと思うと、それが怖かったのである。設置から何日も、何週間も経つのに2票しか入っていないアンケートをその先も放置し続ける事が怖かったのである。私が、2人からしか票の入らないアンケートを設置したタケルくんを僅かながらも哀れむ様に、私も、票の入らないアンケートを目にした誰かから哀れまれるのかなあ、などと考えてしまうから。
しかし、だからこそ、そう思うからこそ、一方では気になっていた。「果たしてこのサイトにアンケートを設置した場合、一体一日でどれだけの投票があるのだろうか」 随分前から考えていた事だ。気にするだけ気にしたって実際に設置しなければ答えを得る事は出来ないのだから、公開何周年とかの似非お祭り期間にでも一度やってみて、どんなものか調べてみるつもりだった。となると、何故今回設置の運びとなったのかという話になるが、設置したタイミング自体にこれといった意味はない。ただ勢いで、ただ思い付いてしまったから。それが全てである。今思えば、もうちょっと凝りたい所ではあった。例えば、参加者が投票項目を自由に作成出来る仕様のものを用意するとか。私自身、あの第二部の半分程を書くまでは文末にアンケートを挿し込むなんて事になろうとは思いもしていなかったから、時間的に凝ろうにも凝れなかったのだけれど。
さてさて、かくしてアンケートは設置された。話をまとめると、どの項目がどの程度得票するかではなく、全体で何票入るのかという事に注目していた訳だ。
事前の試算では設置24時間で30人程度の票があると見込んでいた。一日の訪問者を100人、内二度目以降の訪問となる人を50人、そうでない初訪問者を50人として、前者から20票強、後者からは、一日前からの流れが分かってないとアンケートの意図が把握し難い事を加味して5〜6票程度と。で、結果は19:4:2の計25票(現在投票数が26なのは設置24時間経過後に1票投じられた為。前日も投票した人が締め切られているのかどうかの確認の為に無難な選択肢を選んで投票してみたら反映された、的な流れと勝手に予想)となった。予想よりもやや減という事だったが、投票フォームがトップページから1クリック先にある点、そもそも質問内容がどうでもいい様な事であった点を考えれば、これで十分だったとも思える。これなら、2択か3択程度のものであればある程度格好になりそうか。ただ「FFシリーズ どの作品が一番好き?」みたいなのになってくるとタケルの轍を踏む事になるかもしれんな。そこは気を付けねば。

そういう訳で、こういう訳でした。ご投票下さった延べ26人の方々、どうもありがとうございました。また何か面白い事思い付いたらやります。
ところで、「どの項目がどの程度得票するかではなく、全体で何票入るのかという事に注目していた訳だ」とは言いつつ、実際やってみるとその票の入りようがいちいち気になってしまったりしたのだがそれはまた次回の講釈で。
いや、度々ネタ数稼ぎ紛いの行為に出る様で本当にすまないが、そもそも帰りの遅かった今日は流石に冗談で引き伸ばす訳じゃないんだぞ。本当だぞ。ってか、こういう風に念を押すから余計に冗談と受け取られちゃうんだろ。



07/05/22(火) 第752回 仕掛け人は語る! あのアンケートの裏側

過去ログ75分が始まって以降、第744回までをゲームの話が占めたなんて珍しいねえなんて事を前に話していた気がするが、気付いてみれば第746回からは大阪遠征関係の話が延々と続いた事で結局はいつもとそんなに変わりない構成になってしまったね。で、今日は第746回の大阪遠征宣言から始まり未曾有のアンケート論に発展する事となった一連の話の最終回である。多分。

昨日言っていた様に、総投票数調査の為のアンケートであったにも拘らず、いざ票が入り始めるとその動向を妙に気にしてしまう自分がいた。翌日が土曜日で休みだった事もあり、事ある毎に途中経過を確認してしまったものだ。
一般的にああいったアンケートでは閲覧者のおおよそどれ位がどの様な考え方をしているか、を推し量る事が出来る訳だが、正直当サイトに関して言えばそれは難しい事だと言わざるを得まい。何せ、いつか統計を取ってみた様に私はある回の「雑文」に対して98%の確率で一つ以上の冗談乃至ネタを放り込んでいるのであり、時にそれは真面目な話と冗談との境界線をぼかしてしまう事があるからだ。個人的にはそういった、「こいつ真面目に話してるんだかどうだか分かんねーよ」と思われがちになる事自体は全くそれでいいと思っているのだが、やはりその傾向は今回の様なケースでは壁として立ちはだかったな。詰まる所、投票者が至って真面目に質問内容を読み解いて投票したのか、「ネタだからどれでもいいよな」という感じで投票したのか、その判断が私には一切出来なかったのである。
無論、私にとってみればそのどちら側の人間による投票も等しくありがたいものであった事は言うまでもない(さもなければ当該アンケートの投票数は限りなく2票に近付いていた)。が、もしも「真面目に投じられた票」と「おふざけのノリで投じられた票」とを分ける事が可能であるなら是非そうしたいと思ってしまうのも、また致し方ない事だった。
投票者の意向がどうであったかが知れなければ、いずれの項目に投票されようが嬉しくも悲しくもなく、面白くもつまらなくもない何とも微妙な気持ちになってしまいそうなものである。ただ、そこで普通の反応が出来ないのがこの私だ。過度のネガティブ人間である私は、あのアンケートにおけるどの項目に票が入ろうが、それを悪い方へ悪い方へと受け取ってしまうのだ。例えば一つ目の「問題ないんじゃないすかー」なんてのは額面通りに解釈すれば好意的な声と見る事が出来るのだが、しかし私の中ではどうも「アンケートをネタとして受け取った人の票」である様に思え、特に深い意味のない票であるかの気分にさせてしまう。かと思えば「二部っつったんだったら二部にまとめれ」への票に対しては「ああ、やっぱりただ大阪に行ったというだけの文章を三日にわたって書くのを本気でウザがる人もいるんだなあ」などという反応。「我々は断固として貴君のサイトの即時閉鎖を要求する」については流石にネタ票だと割り切る事が出来るかと思いきや、「ああ、訪問者全体の4%程は『閉鎖しろ』って思ってるんだなあ」なんてな塩梅で、いよいよもってへこんでしまう。それでも今回、「問題ないんじゃないすかー」が最大の票数を得た事で暖かく見守って下さる方も確かにいるんだという事をほぼ確かにし、それによって少しばかりは気分を晴らすだろうかと思われたのに、現実は「問題ないんじゃないすかー」という選択肢の口調に投票者のえも言われぬ無責任さを感じてしまう始末である。ってか、それはそういう選択肢にした己の責任だろうよ。

結局あの日は、全然そんなつもりはなかったのに、本来の目的とは全く違う事について全然落ち着けなくなった日であった。まあ、面白くはあったからいいんだけども。でもしばらくはやんないな。
そういう訳で、締めとして改めて投票者に感謝の意を。真面目に「三部でもいい」と思った方も、真面目に「言った事は守れ」と思った方も、ネタとして乗っかってくれた方も、真面目に「閉鎖しろ」と思った方も、皆様どうもありがとうございました。
どんな壮大なプロジェクトが終わったのかという雰囲気であるが、これは掲載予定の文章が長引く事による掲載日時分割化の是非を問うた単なるアンケートのお話である。



07/05/23(水) 第753回 駄ネタ

セシル「ローザ! ケアルだ!

ローザ「ケアルダ!



07/05/24(木) 第754回 邪ネタ

ケース1:ノーマル
*「ラムザ! ケアルじゃ!

ラムザ「ケアルジャ!

ケース2:ノーマルのつもりが噛んだ
*「ラムジャ! ケアルざゃ!

ラムザ「ケアルザャ!

ケース3:別パターン
*「ラムザ! スロウじゃ!

ラムザ「スロウジャ!

ケース4:別パターン2
*「ラムザ! シェルじゃ!

ラムザ「シェルジャ!

ケース5:実は独唱
*「ラムザ! トードじゃ!

ラムザ「か〜〜え〜〜る〜〜の〜〜〜〜だい がっ しょ〜! トードジャ!

ケース6:実は高度
*「モグ! アレイズじゃ!

ユウナ「モグアレイズジャ!

ケース7:勘違い
*「ヴァン! ケアルじゃ!

ヴァン「無理じゃ!




07/05/25(金) 第755回 全力でライブラ、手抜きでメテオ

長文になりがちだった大阪遠征記が終わった途端ここ二日は随分と反動がきたものだな。これ位の小ネタは本当ならもうちょっと忙しい時期の為に温存しておきたかった所だが、まあ仕方あるまい。それはともかく、あと「羅ネタ」と「蛾ネタ」がございますが……ああ、もういいと。

昨日と一昨日、魔法名をネタにしていて思った。FFに登場する魔法使いは同じ効果を持った、威力の違う魔法を名前の違う別魔法として取り扱っているが、同一魔法の効力を力の加減とかで増減したりは出来ないものかと。
例えばケアル系ならケアル、ケアルラ、ケアルガといったパワーの異なる三種類の魔法が存在するが、これは言い換えれば、回復量をこの三段階からしか選べないという事でもある。しかしもし魔法使いが力の加減をコントロール出来るのだとすれば、「ちょっと強めのケアル」とか「気持ち緩めのケアルガ」とかいう事が可能になる。ケアルラじゃ回復し切らないからケアルガを、というのが従来の流れだった訳だが、その流れにあって完全回復する事で生じてしまうHP超過分、即ち「無駄だった回復量=無駄に消費してしまった魔力」に着目し、その無駄を省く事が出来る訳だ。
もし、これが現実に可能であるのなら、FFはガラッとその世界観を変える事になるだろう。まず、魔法の体系そのものが変わる。先程は「気持ち緩めのケアルガ」という例を引き合いに出したが、魔力の調節を可能とするならそもそも一つの系統につき魔法は一つで十分となるからだ。丁度その辺りは魔法にもレベル制を敷いていたFF2の如く、ケアルならケアル、ファイアならファイアがその系統に属する唯一の魔法であり、魔法詠唱時の力の加減こそが鍵を握るシステムと化すだろう。
そして、魔法の威力を詠唱者の意思によって自由にコントロール可能である事で、バトルにおける戦略もその幅を大いに広げる事になる。至ってノーマルなレベルで魔法を撃つ事は勿論、弱点属性の魔法を用いる際は少しパワーを落とせばMP節約になる。FF8の様なシステム下においては、瀕死状態を保ちつつ味方を回復させるという絶妙な一手を打つ事も可能だ。基本的にMPの消費が多ければ多い程効力も強力になるという事なら、「エーテル」などのアイテムを使用し本来の最大値以上のMPを消費させて必殺技的一撃を喰らわせるなんて要素を取り入れるのもありだ。
更に、ポイズンなどの、上位種の存在しない魔法に新たな価値を見出す事も出来る辺りがこのシステムの肝だ。よりMPを消費したポイズンならよりかかりやすく、或いは毒ダメージが凶悪に、よりMPを消費したスリプルならよりかかりやすく、或いはより長く。はたまたありったけのMPを費やして全力で唱えたデスは……?

そういった利点があり、それでいて、そもそものMP量の少ない序盤から無闇矢鱈と強力な魔法を使用する事は出来ない訳で、それがゲームバランスをとってもくれる。後は魔力を放出しようとすればする程詠唱時間を長くするなりの対策をきちんと取れればいいのだ。
という事で、FFシリーズの魔法使いさん達には是非ともその辺りの芸当が可能になる様、精進してもらいたい。頑張れ。私からもそういった事が出来る様になるよう、スクエニの皆さんに頼んでみるから。



07/05/26(土) 第756回 お役御免

皆の者よ、よく聞いてほしい。喜ばしい知らせがある。方々の者達からの熱心な説得が実を結び、この度FFに魔力調節システムが導入される運びとなった。皆の者におかれては、微妙な加減で魔法を撃つ事が出来る様になる為、日々努力に励んでいた事と思う。にも拘らず、結局はお上の一声によって仕様変更に至った事を憤る者も少なからずいるだろう。だが今は、魔道士にとって新たに開けた時代に、ただ喜ぼうではないか。新たに輝く光を、ただ祝おうではないか。
魔法は、冒険者には不可欠な存在だと言われながら、直接的攻撃手段と比較するにおいては長らく不遇な扱いを受けてきた。どんなに動こうが微塵とも体力を消費しない打撃に対し有限のMPを消費して繰り出す魔法。時にはその両者の威力に殆ど差異のないケースさえあった。また戦士は大抵の戦闘において魔物共に壊滅的なダメージを負わせる中心的役割を担うが魔道士が同じだけの成果を挙げられるのはプリン系モンスターが相手の時かそうでなければボス戦を終えた後などでMP節約の必要性を著しく欠いたいわゆるどうでもいい場面が精々。挙句の果てには如何に魔法が頼りないものかを示すかの様な「魔法のみでクリア」なるやり込みまで存在する始末(「魔法禁止クリア」というものもあるにはあるが、殆どの回復手段を失う「魔法禁止」とは違って攻撃、防御、回復、補助と、「魔法のみ」では一通りの行動が可能であるにも拘らず、という意味で)だ。
魔法は、全体攻撃が可能であるという利点こそあったが、それですら打撃による複数回攻撃の概念が表れ始めてからは影を潜めた。しかし、そんな暗黒の時代も今日をもって終わりだ。皆が用いる魔法の力は、皆の意思によってコントロールされ、皆の意のままに振舞うだろう。魔道士の意思、それは発動した魔法の意思でもある。意思を持った魔法は即ち、減るものがないからと常に全力で、馬鹿力でもって行使する打撃攻撃とは明らかに一線を画すのだ。
いつまでも、その時持ち得る最大限の力を余す事なく発揮する様なパワーバトルの時代ではない。これからは、その時々に戦況を正確に把握し、その時々に最善の一手を無駄なく打てるストラテジックな戦いこそが時代を形作っていくだろう。戦略を制す者は戦闘を制す。その主役を担うべきなのが、誰あろう魔道士に他ならない。
さあ皆の者! ここに宣言しようではないか! 共に叫ぼうではないか! 今こそ、今こそ魔法の復権を!!

プレイヤー「威力調節? めんどくせ。誰だよこんな煩わしいシステム採用したの



07/05/27(日) 第757回 水面下の確執

皆の者よ、よく聞いてほしい。悲しい知らせがある。方々の者達からの熱心な説得によって一度は結実した魔力調節システムが、多数のユーザーからの批判によって撤廃される運びとなった。
私は、誠に残念な思いだ。世は、またも魔道士が生きるにはあまりに辛い時代へと逆戻りしてしまった。一度表舞台から消え去ったシステムが、もう一度返り咲くという事は恐らくないだろう。そして恐らく向こうの連中は、連中にとって面倒な行動に出た我々がここでなお引き下がらず不平を垂れる様なら、より厳しい制裁を加えるつもりでいると考えられる。だが! 長年にわたる不公平な扱いに耐え、逆境を乗り越え、その果てに勝ち取った地位を見るも無残に剥奪されて、どうして今更おめおめと元の場所へ帰れようか!?

ワー、ウォー、そうだそうだー

諸君、思い出してみたまえ、あの頃を。あの、異常な敵数を前にどうしたって頼られざるを得なかった黄金の時代を。今では考えられない事だが、あの頃はモンスターの八匹や九匹が同時に襲い掛かってくるなんて事は日常茶飯事だった。それに対して直接攻撃しか能のない戦士連中はそいつらを一体一体ずつ仕留めていくしかなく、必然戦いも終わる頃には甚大な被害が生じる事を避けられ得なかった。そこで魔法だ。一人の黒魔道士がファイガを唱えると、瞬く間に目の前の魔物共が倒れていく。倒し切れなかった残党に戦士連中が止めを刺す。被害は皆無だ。これは魔道士にしか出来ない芸当だった。それが、いつから変わった? 何処ぞのモンク僧が敵全員を射程とする蹴り技を編み出してから、巷にはMP不要で手軽な全体攻撃手段が蔓延する様になってしまった。一度狂った時流はそう簡単に元へ戻せるものではない。今思えば、私はあの時すぐにでも、魔法の立場の弱体化について声を上げておくべきだった…
だが、過ぎた事を今悔いていてはいけない。私は、いや我々は、今出来る事を今やらなければならないのだ。諸君、我々は魔力調節システムのFF新シリーズへの採用取り消しに強く抗議、魔力調整システムの復活を要望し、ここにストライキを敢行する事を宣言する。魔道士の価値がなおざりなものとなっている今こそ! 連中に我々の不可欠さを思い知らせようではないか!

ワー、ウォー、いいぞいいぞー

時代の流れが突きつける死の宣告など取るに足らん! 今我々を締め付けるこの苦境もまたしかり! 最後に勝利を掴み取るのは我々魔道士なのだ!!

ま・ほ・う!! ま・ほ・う!! ま・ほ・う!! ま・ほ・う!!
ま・ほ・う!! ま・ほ・う!! ま・ほ・う!! ま・ほ・う!!



インタビュアー「発表によれば、今回シリーズ最新作となるFF14では魔法を完全撤廃する方向でいらっしゃるとか
プロデューサー「ええ、ゲーム全体として現時点ではまだまだ決まっていない事も多いんですが、その点については確定事項です
インタビュアー「魔法と言えば、その美麗なエフェクトなどから、シリーズの人気を牽引してきた要素の一つだと思われるのですが…実際、今回の発表についてファンの間では非難の声が多く上がっている様に思われますが、そこの所はどうお考えでしょう?
プロデューサー「いえね、前々から切ろう切ろうとは思ってたんですが、最近になってその踏ん切りが付く丁度いい出来事がありましてね
インタビュアー「はあ…



07/05/28(月) 第758回 FFTT(FINAL FANTASY Thump or Tell)

正方形と不死鳥に護られた双頭の獅子が司る物語・ファイナルファンタジー…

「魔法を撤廃した新感覚FF」の敗北より1年後
前プロデューサーの解雇により、即位する事になった弟子はわずか2歳
その後見人が事実上の次期プロデューサーと言える
後見人はFF14で手酷い扱いを受けた経緯から魔道士軍団のトップ・まほう公が有力視されていたが
魔法による(打撃を差し置いての)支配を恐れた議会が魔法を排斥
前プロデューサーの従弟気に入りであった戦士軍団の長・たたかう公を摂政に任命し、後見人とした

たたかう公とまほう公は先のFF14において決定的に仲違いをした者同士
たたかう公にはスクウェア・エニックスに追従する打撃系攻撃の大半が味方したが
FF14不参加のツケによって没落した各種魔法や職を失った魔道士らはこぞってまほう公に味方した

相手に殴りかかる拳を紋章とするたたかう公と
魔法を解き放つ掌を紋章とするまほう公

後に「ジャンケン戦争」と呼ばれる
戦乱の始まりである…



まほう「……勝ったじゃん



07/05/29(火) 第759回 FFTT Chapter1ダイジェスト

1.英雄王
英雄王フレア剣の名が歴史に初めて登場するのはジャンケン戦争勃発の1年前…

FF14の失態は行き場をなくしていた魔道士達の職を完全に奪い、
ディレクターやプロデューサーに対する忠誠心を放棄させ
盗賊に身をやつす者、クリエイターに対し謀反を企てる者など
大量の凶賊や逆賊を生み出した…
その為、当時のFFは音飛びやフリーズが日常茶飯事に起きる程挙動が乱れており
幾人もの英雄や魔道士を輩出したここ、東京都台東区台東3丁目12番1号もまた例外ではなかった…

2.士官候補生と近衛騎士
ぶんどる「大丈夫か?
ためる「何とかな…しかし侯爵様が…
ぶんどる「侯爵? クリティカル侯の事か?
ためる「ああ、そうだ。おまえらは……?
ぶんどる「僕らは東京都台東区台東3丁目12番1号士官アカデミーの士官候補生だ。君の力になれると思うよ。詳しく話を聞かせてくれ
ためる「オレはためる…

3.兄妹
アスピル剣「兄さーん!
フレア剣「アスピル剣!
ぶんどる「ぬすむ! れんぞくぎり兄さん!
ぬすむ「ぶんどる兄さん。戻っておいでだったのね
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アスピル剣「フレア剣兄さん。お元気そうでなによりです
フレア剣「アスピル剣こそ元気そうでよかった。学校には慣れたか?
アスピル剣「ええ、皆さん、とても良くして下さるので…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ぬすむ「アスピル剣はああ言ったけど、本当は……
ぶんどる「アスピル剣がどうかしたのか?
ぬすむ「身分が違うって、学校でいじめられることが多いのよ

4.本音
ホールド「…おい、聞いたか? 銀河天震団が本格的に動き出すらしいぜ
セーバー「ああ、聞いたよ……オレ達は一体どうなるんだ?
ホールド「殺される前に足を洗って何処へ逃げるしかないな
ボキャル「メテオに従っても死ぬだけだしな
ホールド「ああ、その通りだ。サンガーの計画通りに侯爵の身代金さえ手に入ればこんな生活ともおさらばさ…
ガディア「た、たいへんだッ!! 銀河天震団のヤツラだっ!!
ぶんどる「よし、他の奴等に悟られる前に見張りを倒せっ!!

5.台東区襲撃
アスピル剣「イヤッ! やめてっ、離してっ!!
エスケプ「早くしろっ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
れんぞくぎり「大丈夫か、ぬすむ?
ぬすむ「ええ、私は大丈夫。それよりアスピル剣が…

6.決別
ぶんどる「兄さん、アスピル剣は…、アスピル剣はどうなるんですか…?
みだれうち卿「…奴等の本拠地を発見次第、れんぞくぎりが総攻撃をかける
ぶんどる「そ、そんな…!!
ぶんどる「アスピル剣を……アスピル剣を見殺しにするんですか?
みだれうち卿「心配するな。手は打ってある。アスピル剣の身柄を取り戻すまでは総攻撃などはせん。絶対にな…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ためる「オレは『絶対』なんて言葉を『絶対』に信じないけどな
ぶんどる「兄さんが嘘をついているとでも?
ためる「ああ、オレだったら、魔道の娘を助けるなんて事はしないな
フレア剣「き、貴様っ!!
ためる「フン、やっぱり魔道士は所詮魔道士だ。戦士になれやしないっ! フレア剣、お前はここにいちゃいけない奴なんだよ! 分かるか、この野郎っ!
ぶんどる「馬鹿な! フレア剣は親友だ。兄弟みたいにして暮らしてきたんだ!
ためる「君は名高き直接攻撃系一家の御曹司だ。戦士の中の戦士だ。コイツと一緒にいちゃいけない。少なくとも、君の兄貴達はそう思っている筈だぜ!
フレア剣「お前みたいな戦士ばかりじゃない! オレはラムザを信じる!

7.誇り高き女魔道士
フレア剣「アスピル剣はオレの妹だっ! 直接攻撃一家とは関係ないっ!! お前達がアスピル剣を人質にしても何の意味もない! お願いだ、妹を返してくれっ!!
ホーリー「貴方達は返してくれるの? 貴方達戦士が、私達から奪った全てのものを貴方達は返してくれるの?
ホーリー「最初に奪ったのは貴方達。私達はそれを返してくれと願っているに過ぎない
ホーリー「だが、貴方達は返してくれない。ただ、ひたすら奪い続けるだけだ! だから、私達は魔力を行使する!
ホーリー「諦めなさい! 貴方の妹を返さねばならない理由は何処にもないのよっ!!

8.魔道士の魂
メテオ「お前達は、あの時の…。まさか、お前達がホーリーを? お前達士官候補生達が我が妹、ホーリーを倒したというのか…!
メテオ「…ならば、退くわけにはいくまい。妹の仇を討たせてもらおうかっ!!
フレア剣「アスピル剣を、オレの妹のアスピル剣を返してくれっ!!
メテオ「アスピル剣? あの娘の事か? ならば、お前が直接攻撃系一家の?
ぶんどる「彼は打撃専門家と関係ない! 僕が専業殴打士の名を継ぐ者だっ!!
メテオ「なるほど、エスケプが間違えたか。だが、全く無関係ではあるまい?
ぶんどる「乱打乱発一族に関わるものならば皆一緒と言いたいのか?
メテオ「仮にも相手を殴る魔法剣の分際でいて違うとでも? どちらにしてもあの娘は解放するつもりだった。人質に取るつもりはない。だが、その前に、決着を着けよう! あの娘を返して欲しくば私を倒してからにするがいいっ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ぶんどる「待てっ、メテオ! 逃げるのかッ!!
メテオ「クリティカル侯爵をサンガーに誘拐させたのは誰だと思う? それはお前の兄、みだれうちだ! 勿論、聖騎士れんぞくぎり殿もそれを知っているだろうっ!!
ぶんどる「馬鹿なっ! 何故、兄さんがそんな事をしなければならないっ!
メテオ「前プロデューサーが退いた後の覇権を巡り二人の獅子が争おうとしている!
メテオ「一人は熱き掌まほう公、もう一人は猛き拳たたかう公
メテオ「二人は誰が味方で誰が敵なのかを見極めようとしている。しかし、他人の頭の中を覗くのは難しい。
メテオ「ならばいっそ亡き者にし、その領地に息のかかった者を送り込めばいい!
メテオ「革命に疲れた愚かなサンガーはお前の兄・みだれうちの甘言につられて侯爵を誘拐した…!
ぶんどる「ウソだっ!! 誇り高きナイト一族の人間がそんな卑怯な事をするものか!
メテオ「自分の目と耳で確かめるがいい! さらばだ、いつの時代も直接的手段に打って出る者よ!

9.持たざる者
エスケプ「さっさと、ここを立ち去るんだっ! この娘がどうなってもいいのかっ! おかしな真似はするなよ! この砦の中には火薬が五万と積まれているんだ! お前達全員を吹き飛ばすだけの量はたっぷりあるんだぞっ! 分かったら、さっさと行けっ!
れんぞくぎり「我々銀河天震団は貴様達の脅しなどに屈したりはしないっ!!
ぶんどる「兄さんっ! アルガスっ!!
フレア剣「アスピル剣っ!!
アスピル剣「兄さんっ!!
エスケプ「早く退けっ! さあっ!!
れんぞくぎり「構わん、やれ!
ためる「ハッ!

ビシュッ……

エスケプ「な、なんのつもりだ…??
アスピル剣「フレア剣…兄さ…ん……
フレア剣「アスピル剣ーッ!!!!!

勿論この後にはぶんどるとフレア剣が袂を分かち、王女アレイズが誘拐され、騎士ケアルガと共に王女を捜索し、剣士グラビラは裏切り、フレア剣と再開を果たしたかと思えばクイックトリガー枢機卿がルカヴィと化し、いよいよ「ジャンケン戦争」はその火蓋を切り、雷神超究武神覇斬は憤り、ぶんどるは異端者とされ、聖典を切っ掛けに邪悪な存在の企みに引きずり込まれ、そしてメテオとの再戦に苦戦を強いられ、という展開が待っているのだが、そこの所は泣く泣く省略する事とする。



07/05/30(水) 第760回 FFTT不要解説

いやあ、昨日は色々とお見苦しいものを見せてしまったね。FFTのChapter1の各場面における登場人物名をただただアビリティ名に置換しただけの長文。今日になって振り返ってみると、もうちょっとコンパクトにまとめるべきだったな。場面場面(勿論本来の方の)をおさらいすると見事にそのどれもが打撃vs魔法の構図へと応用が利きそうな気がして、ついあれもこれもとピックアップしていっちゃったんだよな。しかしそれは、やはり味方も敵も魅力的なキャラクターに溢れていたという事を意味してもいる訳だ。あんなにも下らないジャンケン戦争物語ではあったが、登場させたいキャラクターが多くて誰にどのアビリティを割り当てるかって事ばかり悩んでいた様な気がする。
特に苦労したのがベオルブ家である。主人公であるラムザはそりゃ勿論「たたかう」になるのかと思いきや「たたかう」及び「まほう」コマンドは両陣営のトップであるラーグ公とゴルターナ公に割り振っちゃったからもう使えなかったのだ。二人の兄はそれぞれ「れんぞくぎり」「みだれうち」とする事でさも(物理攻撃系アビリティの)エリートっぽさを演出するだけでなく互いの兄弟関係を色濃く出す事が出来たが、さてラムザは。結局彼は「ぶんどる」で、それに合わせてアルマが「ぬすむ」という事になって決着したのだが、これはラムザと兄二人が異母兄弟である事による、ラムザ自身の僅かばかりの引け目が、純粋な打撃攻撃でない点に表れている様で思いの外気に入った。主人公が「ぶんどる」かよ、という点を除けば。
ディリータ兄妹はゲームスタート時には平民(=魔法側)出だが貴族(=打撃攻撃側)の立場にいるという事で魔法剣を充てたが、英雄王ディリータがフレア剣、これは文句ないな。ただティータがアスピル剣なのはもうちょっと考えるべきだったか。戦闘用キャラクターじゃないですよ、という事をアピールしたかったのだが。
アルガス(=ためる)やギュスタヴ(=サンガー)、ゴラグロス(=エスケプ)辺りのラインナップの微妙さ加減は勿論狙いだ。彼等はことChapter1においては重要な人物達ではあるが、しかし主役であってはならない。彼等はいつだって脇役で、物語の序盤で姿を消し、ゴラグロスに至っては噛ませ犬である事が至上命題だった。無論私とて、(特に魔法は)リソースはたっぷりとあるのだからまともな名前を付けてあげたいのも山々だ。だが譲れないものはある。ディリータが「ブリザド剣」であってはいけなかった様に、アルガスが「いあいぬき」ではならなかったし、ギュスタヴがアルテマではならなかったし、ましてやゴラグロスがバハムルであったりしてはならなかったのだ。
運命とは酷なものだ。ゴラグロスの人生と、ウィーグラフ(=メテオ)のそれとは非なるものなれどその重さは等しく同じである筈なのに。でもな、自分が「エスケプ」に当たった事をそんなにも嘆き悲しむんじゃない。考えてもみろ。お前は昨日初めて「エスケプ」とされて、もう今後「エスケプ」と呼ばれる事なんてないだろうが、当の「エスケプ」は生まれてから死ぬまでずーっと「エスケプ」なんだぞ。

いらん物語に飽き足らずいらん解説まで書きおって、との非難が轟々かもしれないが、自己満足ついでにもう一つ書いとこう。クリティカル侯爵と銀河天震団は個人的に良かったな。欲を言えば、これで後「骸旅団」の言い換えが思い付ければ良かったのだが…
え、いい加減にしろ? へいへい。では過去ログ76分も無事満了した所でこの話はお終い。


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