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07/05/31(木) 第761回 ムーンウォークDE成子坂

タイトルにあまり意味なし。
↓以下本題。


面白い話をしよう。
そう言った瞬間その話は、残念な事に、面白いものではなくなる可能性を大きく増す。我々が、テレビにてみかける事のある一部の、よっぽど話上手なタレントでもないのなら、その話はまず間違いなくつまらないものへと変貌を遂げる。これは、話の前段として「面白い」と言われる事で、後続する話のレベル自体は一向に上がらないのに聞き手の期待度ばかりが一人歩きして上がってしまう為で、即ち実際の面白さと事前の期待度との差が著しく縮まってしまうのだ。無論話のレベル次第、或いは期待の持たせ具合次第では聞き手の期待度が実際の面白さを凌駕してしまう場合もあって、そういった場合に陥った時の、つい先程「面白いぞ」と言われたオチ部分を語り終えた瞬間における、聞き手の鼻持ちならない表情は想像してみたくもない。

かかる事実から、世のあまねくストーリーテラーはその旨厳重な注意を払わなければならない訳だが、その点私なんてのは知らず知らずの内に見事な対策をしているものである。つまり「雑文」である。この、間違っても閲覧者を期待させようのないコンテンツ名は、元々「日誌」だったのをこれにした当時こそ全然そんな意図を持っていなかったにせよ、結果としては読者の期待をいたずらに誘ったりする事なくそこにある。誘ったりしないものだから、その中に書かれているネタ乃至日記乃至愚痴はそれそのままの面白さを、つまらなさを、楽しさを、辛さを、明るさを、暗さを、激しさを、厳しさを、はたまた筆者の必死さと馬鹿さ加減を、正確に読者に伝えるのだ。
「雑文」だけではない。「妄想」も「愚痴」も「歪曲」も、いつか指摘した様に揃いも揃ってネガティブな名ばかりのウチのコンテンツ達は誰もが、そこに管理人の意思が介在していないにも拘らず読者の期待度を上げさせまいと、何だったら少しばかり下げてやろうかと企んでいるのである。斬新な企画を思い付くでもない私がこんなサイトを(設立から数えれば)三年半近くも続けていられたのは、具体的なネタの内容の影に否定的コンテンツ名という縁の下の力持ちがいたからだったんだな。

もしも当サイトのコンテンツ名が「ネタ日記」なら、もしも「斬新考察」で「辛辣批評」で「FF1オリジナル二次小説」だったなら。公開からのこの二年、読者の期待を煽り続け、例外なくその期待を裏切り続けたこのサイトは、そのほんのちょっとずつの背信行為が積もりに積もった結果、今はもう亡き者になってたかもしれない。だとすると、筆者の自信のなさが如実に表れているあのコンテンツ名群もあながち悪い面を持ってるばかりじゃないんだな。
こうなったら、このサイトをより長く続けていく為にも、残りの「ゲーム日誌」と「リンク集」も改名した方がいいかもしれない。「延々作業日誌」と「最も他力本願なページ」辺りに。



07/06/01(金) 第762回 俺の俺によるすべる話

今日は一つ、つまらない話でもしよう。


先日、ふとして知人とFFについて語り合った。大のFFファン、もう信者と言ってもいい位のめり込んでいる彼は、最近のFFやスクウェア陣の動向についてこう言うのだった。
知人「周りは『リメイクはもう飽きた』なんて冷めた目してるけど、俺はそんなに批判する事ないじゃん、って思うんだ。だって、一企業たるもの、まずは利益を上げなくちゃ話になんないでしょ。無理に新作攻勢に出る事がゲーム事業の縮小化とか、下手すりゃ倒産のリスクを負う事になりかねないんなら、俺は一時的に利益率の良い企画を押して当座の安定を図るのも手だと思うし、賛成だね」

俺は言った。
俺「それにしたってやり過ぎ感がないか? いや、量的な事はこの際置いておくにしても、質の問題は無視出来んだろ。GBA版FF4の致命的バグとか、DS版FF3のモンスター出現パターン固定とか、FFT獅子戦争の処理落ち問題とか……リメイクや移植によって小銭を稼ぐその方針を完全否定するつもりはないけど、仕事がお粗末過ぎやしないか?」

これに知人。
知人「それはまあ…確かに」

更に俺。
俺「○○は『そんなに批判する事ない』って言うけどさ、元からそういう人間が多数を占めてた訳じゃなくて、最初は単純に純粋にリメイクを喜んでた人が大半だったと俺は思う。でも、そういった問題の頻発が、結局リメイク容認派の人間にすら疑問を抱かせるんだよ。開発陣の姿勢に対して。時にプレイに支障を来しかねないレベルの不具合を残したまんま製品としてリリースするそのいい加減さが、リメイク商法を安直な金儲けの手段として使っているんじゃないかって思わせちゃうんだよ」

早、反論出来そうになくなった知人。俺はここぞとばかりに畳み掛ける。
俺「不始末が1つ位ならまだ良かったかもしれないけど、でも出す作品出す作品でそれをやられちゃあね。しかもそれが過去の作品という事は、かつて名声を得た筈のその作品を汚してるって事だろ。こういう状態にあってもなお『全てを許す』みたいな、『私は何があってもFFのファンであり続けるんだ』みたいな全肯定する様な人は少なからずいるけどさ、流石にこの件に関しては憤りを感じる人こそが本当の意味でのファンなんじゃないのかな。最近じゃ『もう早くFF終わらしちゃえよ』みたいな声も聞くけど、それも致し方ない状況の様な感じがするね」

知人「ああ、それこの前言われてたな。『なんとかファイナルファンタジー』ってゲームのホームページに『FANTASY IS ENDLESS』って出て来て『終わんねーのかよ』だの何だのって」

俺「そうそう、それな。流石にあれは、俺も驚いたわ。『永遠に続くって言っちゃうのかよ』って。あれだよな、ああまではっきり言われちゃうと、ファンタジーっつーか、もうファンたじたじ〜って感じだよな」










07/06/02(土) 第763回 まさかの客離れ効果発覚

「面白い話だ」と言われてから導入される話が期待はずれに終わるのは、事前に引き上げられた期待度が実際の面白さとの差を縮めてしまうからだ。これが一昨日の論旨であった。
この事から、私は思ったのであった。これを逆手にとって話の最初に「この話はつまらない」という旨の念押しをしておけば、それによって引き下げられた聞き手の期待度は実際の面白さとの差を拡げ、本来よりも高レベルなものに感じさせられるのではないかと。
結果から言えば、そんな虫の良い話はこの世に存在しなかった。昨日身をもって体験したからそこの所はよく分かっているつもりだ。ただ、これで終わってしまっては私は、ただただ実際には言いもしなかった駄洒落によって世間的評価を幾許か下げてしまっただけの人である。何故この実験は上手くいかなかったのか。せめて、せめてその理由を考察しなければ。私に残された道はそれしかなかった。

さて、「つまらない話だ」と言われた話が面白くならないのはどうしてか。考える内、私は気付いた。これは聞き手が、「つまらない」と言われる事で話への期待度を下げている様でいてそうではなく、実際は語り手の話そのものへの興味を失っているのではないだろうか。それもそうだ。誰が自分から進んで「つまらない」とまで言う話へ熱心に耳を傾けるだろう。時間は、そして人生は有限だ。誰だって、その限られた時間を少しでも楽しく過ごしたいものなのである。誰が「ファンタジーっつーか、もうファンたじたじ〜って感じだよな」とかいう駄洒落を聞く為に人生の貴重な数分間を浪費したいなどと思うというのだ。
「面白い」と思われるか「つまらない」と思われるか、それは重大な問題ではあるが、いずれにしろ話を相手に聞いてもらっているだけ「興味なし」よりも遥かにましだと言える。相手を楽しませられるのならどんな手を使っても或いは構わないのかもしれないが、あまりに手の込んだ策が祟って興味の喪失をうながしてしまう事だけは絶対に避けられなければならない。世のあまねくストーリーテラーはその旨厳重な注意を払っていただきたいものである。

…ってか、そういう事になると、ネガティブな言葉を連ねる事によって読者の期待度を上げさせまいとしている或いは「下げようとさえしている」当サイトのコンテンツ名は甚だ逆効果だという事になるんじゃねーのか。



07/06/03(日) 第764回 社運と人運のシーソーゲーム

何か、待ちに待った休みだったけれど、すっごく忙しくなってる訳。ちょっと今週は、後半になればなる程特殊な予定が目白押しで相当体力的にきそうだ。後、気疲れも酷そうだ。ちょいと120時間ばかりか未来へタイムスリップ出来たらどんなに良いか。早く土曜日来いー。

さて、気付けば、もう6月に入っており、いつだったかに言った「この多忙な生活は少なくとも2〜3ヶ月は続く」っていう言葉の「2〜3ヶ月」にあたる期間内に入り込んでいるのだが、残念な事に、現状はまだ一向に変わりそうにないのであった。それはつまり、定期的に念を押しているかの様でそれだけでも申し訳なくなってくるが、「妄想」も、「愚痴」も、「歪曲」も、まだしばらくは更新出来そうにない日々が続くという事を意味するのである。まあ正直な所、ここまで更新停止が長期に及んでくるとそろそろ諦めの境地みたいなものが見えてきて「しょうがねーよなー」と思わなくもなくなってくるのだが。あれだな、この期に及んでサイトを閉鎖するつもりだけはないから、多分それが「今は無理だろうがサイトさえあればいつかは出来る」っていう安心感を生むんだろうな。安易な「いつかは」ほど危険な思想もそうないが。
一方、私個人的な事に関して言えば、上記事実はFF12二周目終了の日取りがまたもやしばらく先の方へとずれ込んでいく事を意味する。考えてもみればゲーム断ち5ヶ月か。ゲーム人間も随分全うになってきたもんですな。明らかにこれは、私がテレビゲームに関わり始めて以降、最も長期間にわたるゲーム離れだが、ここまで長引いちゃうと、いざ復帰だとなっても中々馴染めなかったりしてしまうのではないかと心配になってきてしまう。久し振りにプレイしてみたらとても長時間はやっていられなかったとか、3D酔いの症状が出てしまったとか、或いはもう何をやっても作業感が付きまとって純粋に楽しめなくなってしまったとか。つか、最後のはもう末期だな。

以前「このまま行けば自分はスクウェア・エニックスが潰れた時に自然とゲームから卒業するんだろうな」なんて事を言っていたが、ゲームとの関係が首の皮一枚で繋がっている今もしそれが起こったとすると、冗談抜きにそういう事になっちゃうのかもな。
おい、株式会社スクウェア・エニックス。今お前等が潰れたら、とある、ゲームに人生無駄にしそうな田舎の青年が全うな社会人へと立ち直るらしいぞ。後はお前が空気を読んでなる様になってくれ。



07/06/04(月) 第765回 Children Computer

ファミコンを親に買ってもらった当時の事はよく覚えていない。幾つの頃だったかも定かでない。ただ、どうしても欲しいとねだった様な記憶はなく、ある日突然やって来た印象でしかない。初めて見た本体と共にあったソフトが「ドラえもん」(ハドソンの)と「忍者じゃじゃ丸くん」だった事はよく覚えているから、物心付いた時にはもうあった、という訳でもなさそうなのだが。

さて、それこそ詳しい記憶はないのだが、ある時期から、我が家のファミコンソフトラインナップに「パチコン」「麻雀」というゲームが加わった。前者はパチンコゲーム、後者は名前のままで麻雀ゲームである。その他の顔触れとは明らかに一線を画しているそれは、明らかに父親が購入したものであった。
そこにあるものだから、時折手を伸ばしてはみるものの、そこはやはり子供である。パチンコの何が面白いのかは当時の私には理解出来なかったし、麻雀に至ってはルールからして理解出来なかった。とどのつまり、つまらなかったのだ。
時は過ぎ、テレビゲームはファミコン時代のものとはまるで別物であるかの様な進化を遂げたが、それでも昔を懐かしんでか、たまにファミコンを引っ張り出してくる事がある。その折、やっぱりそこにあるからという理由で、件の「パチコン」や「麻雀」をプレイしてみたりする事も勿論ある。あれから二十年弱の時を経て、当時は訳も分からなかった大人のゲームを大人の私が改めてプレイ(麻雀のルールについては依然として分からなかったが)。何とも感慨深いシチュエーションであったが、その時私が感じたのは、パチンコの何たるかを知って「パチコン」をプレイするという事への面白さなどではなく、

つまらない…

という、至極単純な、かつ二十年か前の私と何ら変わりのない思い一つであった。
正直言って、つまらなかった。未だ現実における経験もない麻雀は勿論だったが、パチンコもまた。仮に、私自身がパチンコに興味を持っていない事実を差し引いたとしても。BGMが存在せず、プレイ中、ただただ静かな中にパチンコ玉の音だけが響くのでは、玉が出た所で虚しくなるばかりなのだ。麻雀もまた、私には公平な判断が出来ないにせよ、ただただCOMとの1対1の勝負を繰り返すばかりでストーリーもなけりゃトーナメントモードがあるでもないものが駆け引き渦巻くリアル麻雀を超えられよう筈がない。
以上よりファミコンソフト「パチコン」と「麻雀」は何とも盛り上がりにかける、有り体に言ってつまらないソフトなのではないかと結論された訳だが、そういう事になると、私にはある事が気になって気になって仕方なくなるのであった。父親である。
恐らく父も、私とそう大差ない感想を抱いていた。何故なら私は、一度だって父がこれらソフトをプレイしている光景を見た事がないからだ。もしかすると父は、自分の為にとこの二本を買ってみたはいいが、そのあまりの盛り上がらなさに、早々と飽きてしまったのではないだろうか。
だとすると、私にはそれが残念でならないのだ。自分が好きなものを誰かに薦めた時に、それが相手の趣向に合わずあんまり良いリアクションをされなかったりすると薦めた側としてはとんでもなく残念なものだが、それに似た思いを感じる。大体に父はテレビゲームを好き好んでプレイする様な人ではない。その父が「もしかしたら自分にも楽しめるかも」と思って「パチコン」と「麻雀」なる渋いソフトを手にしてみたのだ。だのに、プレイしてみるとお世辞にものめり込める様な内容ではなかった。やはり、ファミコンは自分の性には合わないのだな。父はそう思ったのかもしれない。この場合、私は父にファミコンを薦めてみた立場の人間でも何でもないが、私の大好きな娯楽について身近な誰かに失望されるという事は殆どそれに値するだけの無念さを私に感じさせるには十分であった。

無論これらは完全に私の想像であって、ゲームの話を父との共通の話題としない私はその真意を知るべくもない。もしかしたら父は私の寝静まった後、連夜の様に「パチコン」と「麻雀」をプレイし腐って順当に飽きたのかもしれないし、はたまた内容は別にしてテレビを前にしコントローラーで操作するというゲームの仕組みそのものとの相性が合わず、結果プレイを断念したという事だったのかもしれない。
私には分からない。何故なら、子供の頃にテレビゲームを知り、その楽しさを知った私には、子供時代を全く違う環境で過ごし、大人になって初めてテレビゲームに触れた世代の人達が、その時どんな思いを胸に抱いていたのかなんて知る由もないから、「パチコン」をプレイした親が当時どの様な心境だったのかなど想像にも及ばないのだ。



07/06/05(火) 第766回 見ろ都は目と鼻の先だ

6日〜7日:大阪
7日〜8日:神奈川

遂にこの方向音痴の権化kemkamが関東地方へ殴り込み! 果たして無事に帰って来れるのか!
という展開はもういい加減勘弁なのだが、上記事実により、少なくとも明日、明後日と、帰宅時間の遅れ込みによっては明々後日までの更新はなしという事でどうぞ宜しく。ついでに、いつもの悪癖により明日以降必要となる書類等々が未だ完成に至っていない為本日の雑文もこれにて終了という事でどうぞ宜しく。

流石の長旅に帰って来る頃にはほとほと疲れ果ててそうだが、土曜日にはこの一大強行軍を乗り切ったプチご褒美を用意してあるので、とにかく一刻も早くそこにありつける様に願いつつ、都会の荒波に揉まれて来るか。



07/06/09(土) 第767回 神奈川土産話

要らんだろ。こんな土産話。まあまあ、まあいいから聞けって。

昨日、大阪、神奈川という日本の二大都市(やや誇張あり)巡りの一人旅から帰ってきて、今日はいつも以上にのんべんだらりと過ごしていた。流石に今日位は、あんだけ自堕落な生活してても駄目人間とは言われないね。日曜日である明日もまた、変わらずそんな生活を送るつもり満々なのであるが。
いやしかし、この間の大阪遠征記で「都会へ出る」という事象についてのネタは粗方出し尽くしたんじゃないかと思っていたのだが、やはりそこが初めて赴く地であるという事でしつこくも新鮮味溢れる冒険を決行する事となった私であった。んでまあ、折角だからその辺り書いていくのだが、これをまた三日程も続けちゃうとしばらくの間封印という事で決着した筈のアンケートを再び持ち出してこなきゃならなくなるのでそこはまあ程よく簡潔に、今日の内にまとめ切るつもりなのでご安心を。

さて、大阪の話はそれこそ大概なので早速二日目の横浜なのだが、何と言っても駅の広さには驚いたものである。まさか、これまで私の駅構内における位置認識を一手に担っていた看板、この看板を注視していてすら迷ってしまうとは思わなかった。何とか少々の勘も織り込みつつ構外へ出られたは良かったが、こんなんで帰りの電車に乗れんのかと本気で心配したものね。
それから、今回は満を持して地下鉄を初めて体験した。これも、普段はひたすら一本の路線にしか縁のない田舎人にとっては何かと煩雑であった。地下鉄への乗り換えは二度ほどあったが、いずれも最速のタイミングでの乗り換えに失敗してしまったのは今にして思えば少々悔しい気がしないでもない。が、これにより私は特急電車(乃至新幹線)での降車駅到着後の移動手段として鈍行への乗り換え、路線バス、タクシー、そして地下鉄までを網羅した。これでもう、何処か行きたい所があれば大抵の場所には赴けるな。後、制覇するものと言えば飛行機くらいか。
ホテルは岡山だろうが大阪だろうが神奈川だろうがそんなに代わり映えのしない内容だったけれども、地元では滅多に見られないテレビ東京系列の番組を堪能(堪能って言う程楽しんでもなかったが)。ただ、地元でも放送している数少ないテレ東番組である「TVチャンピオン2」の放送日に当たってしまったのは不運であったと言わざるを得ない。それと、テレビで神奈川という事で、噂のローカル番組「saku saku」を初視聴。この手の番組は、一度見ただけじゃ面白さの本質を掴み切れるものではないと思うので、まあ「ほほう」という感じ。

取り敢えず、今回の独り旅で特筆すべき所はそんなものか。後は、ただただ暑かったという事しか記憶にない。ああ、後、話には聞いていたが人の流れがいやに速かったという事と。
そうそうそれから、外泊となると毎度毎度悩まされるのが睡眠であるが、何故か今回は2泊共にグッスリと寝る事が出来た。30分とか1時間毎に目を覚ましていた私が、2時間、3時間と連続して睡眠を貪り、相変わらず目覚ましの鳴る前に目を覚ましてはしまうものの、睡眠〜起床までで2、3度しか携帯電話の時刻表示を確認しなかったのだ。
これは奇跡である。それが2日連続して起こったとあれば、それはもうあり得ないレベルの奇跡である。

そう、あり得る筈がなかった。その奇跡がもたらす起床時の清々しさが、逆に気持ち悪く感じられる程に。



07/06/10(日) 第768回 雷様「私達…しばらく距離を置きましょう」

3月29日木曜日 岡山一泊 深夜に雷雨
5月16日水曜日 大阪一泊 翌朝方に雷雨
6月6日水曜日 大阪一泊・6月7日木曜日 神奈川一泊 全国的に雷雨

何で私が外泊レベルの外出をするとなると決まって大気の状態が不安定になるんだ。こんなんだから毎度毎度心労が絶えんのだ。
ただ、こんな、連続三度にわたる不遇な扱いを受けてすら、その全てのケースで「雷の轟く状況の中を徒歩移動」などという憂き目には遭わずに済んでいる(驚く事に、天気の崩れ度合いで言えば3月、5月のケースよりもよっぽど酷かった筈の今回、私が遭遇した雷は帰りの電車内で見たほんの数回の光と、同じくして聞いたたった一回の音のみであった)。しかし例えば今回なら、天気の流れが、即ちこの程の寒気の襲来がもう二日早ければ6日の大阪、7日の神奈川で共に恐怖に怯えていたろうし、気象条件が同じでも私の用事が神奈川でなくもう少し北、つまり東京でのものだったとすれば間違いなくアウトだった。帰りだって、雨雲レーダーを見る限りじゃあんな大量の雨雲があったにも拘らず三度あった乗り継ぎ駅ではいずれも降雨が確認されず。これはどんな奇跡だ。これじゃ運が良いんだか悪いんだか分からんよ。

…いやいやいや、本当に運が良いんなら、雷の起こらない様な日に外泊させてくれないか? お天道さんよ。



07/06/11(月) 第769回 カイエンの夢の中

「私の名前は、レーヴ
「私の名前は、ソーニョ
「私の名前は、スエーニョ
「私の名前は、エルニーニョ
「私の名前は、ラニーニャ

「今日は、ごちそう
「今日は、ごちそう
「今日は、ごちそう
「今年は、長梅雨
「今年は、猛暑



ラニーニャ現象の発生が発表されました。皆さんもお気を付け下さい。



07/06/12(火) 第770回 ボーダー上の苦しみ

二ヶ月程前に受験し、結果があまりに思わしくなかった為当日の雑文には延々とピーピングベアの事を書いてお茶を濁した某資格試験の結果が遂に発表された。そこで早速確認してみたのだが、驚く事に合格という結果が目に入ってきた。
私はその時、まあ確かに嬉しかった事は嬉しかったのだけれど、しかしむしろ「これで良かったのだろうか」という思いにとらわれていた。幾ら何でも、事前の計画と比べ、実際の学習時間が短過ぎたからだ。
もっとも、これについてしょうがない事情があったのは事実である。試験の行われた四月中旬と言えばサイト更新も仮停止して久しい時期で、ゲーム断ちしてからもまた久しく、つまり非常に重要な、優先されなければならない事項の為そういった事に興じる時間が取れない状況下にあった訳で、資格試験の勉強もまたその最優先事項に比べれば全くお話にならないと判断されたのだ(実際落ちたとしても半年後には再挑戦出来る。一方最優先事項の方はその中に「人生の大ボス」を内包する)。
で、あるからして、私は対策不十分極まりない頭でこの試験に臨んでいたのであった。試験前には事前学習について「空き時間には割と頑張ってた」なんて事を言ってたけれども、で、それ自体は本当なんだけれども、そもそもその「空き時間」自体がそんなにないもんだから対策の程は本当に不十分極まりなかった。だから感じてしまうのだ。そんな「一応やってみる」的な気持ちで試験を受けてしまって、本気でそこに賭けている人に対して失礼千万であると。あまつさえそんな気持ちのまま試験を通ってしまって、それなりの努力でもって合格した人にも真面目に挑んで落ちてしまった人にも申し訳ないと。
そして何より、今回の合格は明らかに奇跡的出来事なのであり、故に実際の私はその試験が求めるレベルに到達していない事が最もマズい。同じ資格の取得者と言っても当然ピンからキリまで様々であるが、今この瞬間の私は確実にキリに近い所に立っているのだ。このままでは、「当該資格を持つ者」として立ち回る事になった時に、その資格を持つだけのレベルの人間を期待する相手を高確率(だが事実上無条件)で裏切る羽目になってしまう。早い所本腰を入れて勉強の出来る環境を獲得して、当該資格を取得可能なだけのレベルにまで追い付かなければなるまいな。

と、合格を知って困惑気味の私なのであるが、しかしこの事は返して見ればこう言う事も出来る。あれだけの勉強で例の資格試験に合格出来た(それも初挑戦で)という事は、私はそれだけ学習によって知識を吸収する能力に長けているか、或いは一度学んだ事を忘れない才能に恵まれている人間であると。
なるほどー、そういう事なら、別に少ない勉強量で合格した事に気を揉む必要なんてないな。→そして転落人生へ


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