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07/12/02(日) 第921回 双子の兄弟として生まれてくるなら兄か? 弟か?

Q.もしルイージが主人公だったとしたらどんな影響が生じる?

×人気がこれまでとは比べ物にならないほど増す。
それはあり得ません。ルイージは確かに影が薄いですが、そんな永遠の二番手である彼だからこそ好きだと言ってくれるファンも多くいる事をルイージは知るべきです。学校、職場でわざわざルイージの話題が上がる事はまずありませんから目立ちませんが、潜在的なファンの数はマリオのそれに匹敵するでしょう。

×「スーパールイージブラザーズ1」から既にジャンプ力が高く滑り易い仕様になる。
「スーパールイージブラザーズ1」にはキャラクター間の能力の差がありませんから、仮にそうであったとすればマリオもルイージ同様の動きをしなければなりませんが、マリオ如きにあれだけのジャンプは無理な話です。ここは素直にルイージには「2」まで手を抜いてもらう事にし、滑り対策にスパイクでも履かせておくのが利口な対応と言えます。

×「スーパールイージワールド」で「がんばれルイジ!」と名前を呼び間違えられなくなる。
主人公になってもルイージはルイージです。悲しいですが現実は受け止めなくてはなりません。

×ワルイージ主役のゲームも制作される。
ワルイージ? そんな奴いたっけ。

○陽気な小太りのおっさんが影の薄い小太りのおっさんになって哀れみすら覚える。
模範解答です。表舞台のデブはまだギリセーフですが裏方のデブは始末に負えません。




07/12/03(月) 第922回 2006年の流行をおさらいする

つーか、一昨日のネタを見直していて思ったが、ルイージと対になるキャラクターとして出したディディーを選んだのはちょっと違ってたか。彼は長年二番手に甘んじたルイージなんかとは違って「スーパードンキーコング」の二作目にはもう既に主役的位置を獲得していたもんなあ。早くに誕生しながら主役の座までの道のりを歩む中でヨッシーに抜かれワリオに抜かれ、15年以上かけてようやく「ルイージマンション」に漕ぎ着けたルイージなんかとは違ってデビューから僅か1年で一番手の立ち位置に上り詰めていたもんなあ。

さて、今年も恒例の新語・流行語大賞が発表になったので、例年の様に去年の10傑を並べてその一過性振りを検証する。

イナバウアー
フィギュアスケートの話題は割とよく聞くが最早荒川静香元プロスケーターの代名詞の様になってしまったこの名前が彼女の引退した今になって敢えて話に上がったりする筈もなく。結果として大多数の人間に間違った知識を植え付けたままフェードアウトする事となった。これが流行語大賞の罪。

品格
何に使われた言葉だっけ。多分ライブドア堀江元社長関連の事だったと思うが、今となってはそれとは全く別の話題として日本人の品格がどうのこうのと言われている点を考えると、言葉じゃなく「品格」それそのものが国民から失われるという極めてテクニカルな消え方を披露した訳か。

(以下トップ10を50音順で)

エロカッコイイ(エロカワイイ)
当人の活躍振りはともかく、久しく聞かなくなったな。

格差社会
何だかんだで耳にする。一年経っても残ったのはこれくらいか。

シンジラレナ〜イ
ケフカ神ばんざーい!

たらこ・たらこ・たらこ
CD化してなけりゃなあ。

脳トレ
ブームは過ぎたね。これからはベネッセコーポレーションの時代。

ハンカチ王子
当人はバリバリ活躍している様だが、マスコミの興味はゴルフの人に移っちゃって、あまつさえそれが今年は大賞に輝いたらしいので残念ながら降格。

ミクシィ
あまり聞かなくなったが、それだけ一般的になって落ち着いたという事なのか、それとも会員が減ってきているからなのかよく分からない。
一度招待状を貰ったが結局入会しなかったし、今後も多分ない。

メタボリックシンドローム(メタボ)
格差の次辺りがこれかな。一億総マリオ時代も近いね。


という事で、今年の旧語大賞は格差とメタボに決定。ネガティブな言葉が根強いのは時世を繁栄しての事か。それとも最近やけにネガティブ気味な私がそう感じるだけか。そこはよく分からない。
毎度毎度「何の意味があるのか」との声が届きそうなこのネタであるが、何も考えなくても更新ネタになってくれる手軽さがある以上この慣習が当サイトから消える事はないだろう。
それでは皆様また来年。



07/12/04(火) 第923回 奇しくも58回で58歳

一般的
いやいや、あなた今年58歳だったんなら来年の第59回の時には59歳になってるだろうし第30回の頃は30歳だっただろって。そりゃいつでも出る気満々だったって事かい。

事情通
「一年に一回だから年齢と回数の差が開いたりする事はないのに何言ってんだ」とかいう人間は分かってないね。彼はこれまでの紅白が必ずしも毎年一回ずつきっちり開催されてきた訳ではない経緯を踏まえてああ言ってるんだ。何が起こってもおかしくないこの世の中、もしかすれば来年の放送は中止になって年齢が一つ頭抜け出るかもしれないと思っての発言なんだ。揚げ足を取る事だけに精一杯な素人は大人しく一視聴者として首を突っ込むなって事だ。

ファンタジック
58回を58歳で迎えられた事が奇妙な巡り会わせだという事はつまり……彼は常人とは違う時の流れの中に生きている…!? 或いは彼は不老不死の秘術を会得したと言うのか……!!!

マガジンミステリー調査班
「奇しくも58回で58歳」 この言葉の意図とはつまり、何らかの理由で来年の大晦日に「紅白」が放送されなくなるという事……そしてこれを見てほしい。今年の紅白の開催回数「58」と彼の年齢「58」 この2つの数字を掛け合わせると「3364」となるが、ここから「1回の紅白ならびに誕生日は365日ごとに訪れる」を意味する数字「1365」を差し引くと…!

こ、これは……!

1999

そう…ノストラダムスが予言した人類滅亡の年……

まさか!! 1999年には結局何も起こらないまま、予言は外れたとされた筈じゃ…?

ところがそうじゃなかったんだよ。それどころかそもそも、あれは1999年7の月に人類が滅亡する事を予言したものではなかった!

どういう事だキ○ヤシ! あの予言には何か別の意味が…?

そう、彼の言葉とこの数字、この二つが意味する事は一つ。これは来年の大晦日までにNHKが未曾有の壊滅的打撃に見舞われる事への警鐘だったんだー!!

な、なんだってー!!


第58回NHK紅白歌合戦は大晦日の午後7時20分から!



07/12/05(水) 第924回 月課粋目禁度日

――好きな曜日は?

月曜日と日曜日です。

――それは何故ですか?

大抵の場合、一回できちんと変換されてくれるからです。



07/12/06(目) 第925回 恐怖の小予言

貴方はこれから1200回、小さなストレスに見舞われます。
それはとても些細なものですが、ほぼ毎日確実に降りかかり、
少なくとも三年の間、貴方につきまとい続けるでしょう。


昨日のタイトルは「月」〜「日」をタイプし変換した時にその候補のトップにあったものであるが、実際毎度毎度こういうミスをやらかすのは煩わしいものだ。
前日のネタを丸ごとコピーして、貼り付け、そこからネタ部を削除してページ内リンク用のname属性を訂正。次に日付を当日のものにしてかかる後に曜日のタイプへと移るのだが、最早流れ作業になっている一連の準備においてわざわざ変換候補を吟味するなんて事はしないから、取り敢えず候補の一番目に上がっている文字で一旦はEnterキーを押してしまう事が多い。するとそれが「課」だったり「度」だったりする訳で、私は「またか」と思いつつもそれを消し、改めて今度は慎重に正しい曜日を入力するのである。
こんな事を三年続けてきた。もっとも、その一回一回のミスタイプによるストレスは極めて小さいものなのかもしれない。だが毎日の様に続くとなれば話は違う。考えてもみてほしい。このサイトで粛々連載中の「雑文」と「ゲーム日誌」は本日をもって合計1200回を迎えたが、仮に貴方が今日からでも今後1200回にわたって続く日記を書くとして、その曜日の部分を書く時に毎回訂正の手間を強いられると告げられたとしたら。今日から1200回のストレスを小分けして提供される運命。もうそれそのものがストレスである。忘れないでほしい事は、そのストレスは実際の所貴方でなく未だ私の目の前にあるという揺るぎない事実だ。
そこまで思い悩むのなら、今後もまだ続けていく予定のコンテンツであるし、いっそ簡単なコマンドで日付に合わせた新規「雑文」用HTMLコードを挿入出来る様にでもしようかと思った事はあった。でも自作のエディターな訳じゃなく他人の作ったフリーソフトに、広くHTMLファイルを対象にしている訳じゃなく「妄想針千本」という粛々サイトの、しかも全コンテンツに応用可能な訳じゃなくただただ「雑文」と「ゲーム日誌」の役にしか立たないコマンドを新たに用意するというあまりに生産性のないカスタマイズを施すのは必ずしも名案とは言えないだろうという思いがどうしても私を踏み止まらせるのである。これが、個々のストレスが極端に小さなものである曜日誤変換の罠だ。蓄積すると厄介だが、その日限りのものと思えば何て事はないから「わざわざ日付用のショートカットを用意する手間をかけるんなら、今日くらいは煩わしく思ったっていいから普通に日付を手打ちするよ」と安易に思えてしまうのである。

そして私は、今日も曜日をタイプした。



07/12/07(金) 第926回 忙しい。そうだ、こんな時は勢いだけで更新しよう

「そんなに曜日の変換ミスが煩わしいんだったら英語の簡略表記にすればいいのに」と思った諸君、私を見くびってもらっては困るぞ! 英語表記に改めたなら改めたで、綴りを思い出せず余計にイラつく私の姿が容易に想像されるんだからな!
試しに曜日の英語表記と、それぞれの簡略表記を書いてみせようか!

Mondey (Mon)
Tuesdey (Tue)
Wednesdey (Wed)
Thursdey (Thu)
Fridey (Fri)
Saturdey (Sat)
Sundey (Sun)

良い子の皆! 英語はきちんと勉強しておこうね!



07/12/08(土) 第927回 文字数粘着型執着人間

年末にかけて、期限厳守の課題に一層追われる事になりそうなので、しばらく小ネタで乗り切る事にする。

私はサイト内のコンテンツであるかどうかを問わず何かと文字数を気にかける人間で、何かにつけて何ページ書いただの、何文字書いただのという事を確認してはそれまでの自身の頑張りを振り返ったりするし、当サイトの中でも、例えば「妄想」の各文章の質やステータスを文章量に見出している様な発言は何度もしてきた。個人的にはこれは、他人から見て好ましくないものだろうという事は分かっているつもりである。新刊が出る度にそのページ数をアピールするULTIMANIAシリーズのスタジオベントスタッフさんを見て「量を自賛し過ぎだろ」と思う事がないではないのと同じ様に、大半の人にとって私もその様な感じに映ったあろうからだ。
だが、自分の性格はそう簡単に変えられるものではないから、今もって私は「雑文」ネタの満足度の指標として「文章量」を挙げている。前に一定量以上の文章を書くとオチに当たる部分が初期表示範囲から外れるからせめてその程度は書きたいなんて事を言ってたが、それとは別にある程度の文章を書くと「ああ、このくらい書けば十分だなあ」と、満足感を感じるのである。ある種のノルマの様だ。意識的に「ここまで書かないと終われない」などと線引きした事はこれまでにないが、一発ネタでもあるまいに中途半端な分量でもう書く事もなくなってくると、そのまま締めればいいものを「これでまとめちゃっていいのだろうか」の様な強迫観念に捉われるのだ。逆に自分で満足出来る量に達すると「もう後はいつ締め括ってもいいな」と思ってしまい、特に時間に余裕がない時にはそれまでのゆったりした話の展開とは裏腹に急激にオチへ向かったりするからそれもそれで厄介なのであるが(そのままのペースで書き続けるとまだ相当の時間を要してしまう事が容易に想像される場合、強引に小オチを挟み込んでその日の分は終わりとし、続きを明日以降に引き伸ばす事がある。ここの所ひとネタで数日にわたって更新されたりする原因の一端はそこにある)。
だもんで、私としては「小ネタ」というのは、パッと書いてパッと更新出来る貴重なリソースではある事は紛れもない事実だが、しかしあまり多用したくはない類のものだ。読み手がどうであるかは分からないが、やはりテキストサイトという括りで存在するサイトである以上訪問者は文章を読みに来ている訳で、だとすれば短文よりは(雰囲気をわきまえたレベルの)長文の方が一般的には望ましいと思うからだ。もっともそこには、FF系サイト「妄想針千本」最大のファンであるこの私が後に過去の「雑文」を振り返ってみた時、そこに文字が書かれている分だけ楽しく読めるからという、極めて自己満足に溢れた思いが隠されているのだが。でもそもそもサイトの趣旨が自己満足から生まれたものなのだから、それはそれでいいのだ。むしろそうであるべきだ。

お、そろそろ満足するだけの量を書けたので、今日はここで唐突に終了。



07/12/09(日) 第928回 その小さな体で受け止める、大きな責任

ところで、一言に小ネタを掲載するのが大ネタを掲載する事よりは敬遠されると言っても、実は掲載するタイミングによって敬遠のされ方が異なる場合がある。つまり、大ネタの方が良いとは思いながらさして抵抗なく小ネタを載せてしまうケースと、今日はちょっと、出来るなら小ネタは避けとこうと思うケースとがあるという事である。
例えば今日は、比較的小ネタの掲載に抵抗のない日である。今日も、諸般の事情により突如打ち切らざるを得なかった昨日のネタの続きを書いたらそれでお終いにするつもりであるが、今日ならまあそんな感じでもいいと思う訳だ。
しかしそれが、明々後日になると話は違ってくる。今日の「雑文」を明々後日書く事になっていたとしたら、そこには苦悩の表情に顔を歪める私の姿があったであろう。
即ち、ログの変わり目である。今日以降いつもの様に一日一回「雑文」を更新したと仮定すると三日後には過去ログ93が出来上がり過去ログ94分に差し掛かる事になるが、その一発目に小ネタがあるのはちょっとどうかと思う訳だ。つまり、ページ内にただポツンと小ネタが一つあるだけではあまりに簡素過ぎやしないかと思ってしまう訳だ。
考えてみてほしい。昨日までダラダラと長ったらしい文章の並べられていた「雑文」のページが一掃されて数行のネタがぽつねんとしてそこにあるその光景。あまりに閑散としたその雰囲気。退廃感すら漂う見た目に訪問者は、かつて調子の良い事をのべつ幕なしに書き立てていた筆者kemkamの衰えすら感じるのかもしれない。
更に言えば、ページ内にただ自分だけ存在する小ネタには、少なくとも一日の間「『雑文』に求められる面白さをそれ一つで満たしているべきである」という重責がかかる事になる。凄まじいプレッシャー。眼前にそびえる高き壁。下一桁が「1」の回に掲載される事となった小ネタは、文章量では読者を満足させられない事が明白である以上、そのネタ的面白さのみをもって普段の(量なども評価対象になる)「雑文」最大10日分に匹敵する満足感を提供する事が求められるのである。それが不可能への挑戦を意味するのは火を見るより明らかだ。私如きの人間にそこまでのレベルの小ネタ乃至一発ネタを考え付ける筈がないのだから。

言葉にしても少々意図を掴み辛いと感じている貴方に、実際「ページに掲載されている唯一のネタが小ネタ」という状況をご覧にいれたい。三日後の「雑文」第931回にやむを得ず小ネタを載せると仮定した未来の当サイトの姿である。
ちなみに例えとする小ネタは過去「雑文」に掲載された実在のネタの中から、更新当時大きな反響を呼び今や伝説的ネタと化したあの回のものを引用した。当該ページの雰囲気を感じると共に、今一度伝説のネタを堪能して戴こう。

もし「雑文 第931回」が小ネタだったら



07/12/11(火) 第929回 独り言

FF12の単語を「俺的事典」に掲載し始めたのが9月7日の事。以降10日区切りでFF12の単語+FF4,5,6,7,8,9,10,10-2,Tいずれかの単語計二語を掲載し続け、昨日でこの更新形態にしてからの更新回数が90回に到達した。これでローテーションが一巡りした事になるので、ここでFF12参戦記念のスペシャルフェアは終了として、本日から通常形態の更新に戻す事にした。これからはFF12も通常のサイクルで、40日置きに10日ずつ単語を追加していく事になる。
ひとまずは、安心した次第である。ただでさえとっつき難い単語が満載のFF12で原則無作為の単語選択をこれまで以上に機械的に行う様にしてしまって、まともな更新が果たして出来るものなのかと心配するばかりだったが何とか乗り切れて良かった。これも一重に、私の私による私の為の努力が成した産物だね。最も懸念されていたガンビット関連の単語については結局90回の更新の中で8語が掲載されて、一応その全てについて逃げずに立ち向かってみたけれども、流石に「MP<20%の味方」とか「もしMP<30%なら」辺りにはかなりの苦しさが感じられてしまった事と思う。でも「これは苦しい突っ込みだな」とか「突っ込み所が見付からないからって幾ら何でも話をすり替え過ぎだろ」とかいう事をわざわざ心の中に浮かべたりしなければ不思議とそうは感じないので読者諸氏がそうしてくれる事を祈るのみである。と言うか私にとっては最早掲載済みのそれら単語より、今後更に襲い掛かってくるであろう同様の単語の方が脅威に感じられてならない。本当にどうすんだろ。対策を講じておかねばならんな。
で、ともあれ簡易プログラムによる単語の無作為選択そのものは上手くいったので、今日の更新分からFF12以外の単語についてもこの手法を用いる事にした。インデックスにある単語数を数えるのが面倒臭いが、そんなのは初めだけだ。それで今後は全ての単語について公平な立場に立てるというのなら、私は喜んでそれだけの時間を犠牲にしようではないか。

ただただ私だけの犠牲の上に成り立つただただ私の満足の為だけに存在するコンテンツも今日から新ステージ。
何卒、ご期待下さい。>私



07/12/12(水) 第930回 「俺的事典」で見る現代社会

ところで、FF12以外の単語の選択についても手動方式を取り止めていくとなると、新たな悩みの種が生まれる。FF1,2,3をどうしていくべきかという問題である。
「俺的事典」が誕生してから2年9ヶ月。最初に掲載したのは確かFF6とFF7の単語を10語ずつであった。当時掲載対象としていたのは6〜10-2とTの7作品。そこへしばらくしてから4と5が加入。そして3ヶ月前に12も追加され、未プレイの11を除けば残るナンバリングタイトルで更新対象になっていないのはFC時代の3作品のみとなってしまった。
何故これまでFF1,2,3は「俺的事典」に載ってこなかったのか。その理由は簡単である。手元に巻末インデックス付きの攻略本がない為だ。索引がなければ、指差しも出来ない。どっかのデータを扱う類のサイトにでも行けばパソコンの画面に対して指差し出来たりするかもしれないが、それをやると単語間の選ばれ易さの格差が攻略本を相手にしていた時とは比べ物にならないほど大きくなってしまう事は避けられない。何故ならば、例えばあるFF3攻略サイトのトップページのメニューが「白魔法」「黒魔法」「召喚魔法」「アイテム」「モンスター」の様になっていたとして、この5つの中から取り敢えずどれかを選んだ後、その先のページで更に単語を絞り込むという手順で掲載する単語を選ぶとすると、召喚魔法は高々8種類しかないから召喚魔法に属する単語が選ばれる確率は1/5*1/8=1/40だが、アイテムは「だいじなもの」を含め50種類くらいあるからそれら単語が選ばれる確率はおよそ1/5*1/50=1/250にもなってしまうからだ。これがモンスターに属する単語ともなれば1/1000を下回るのは必至である。詰まる所、各カテゴリーに属する単語数が違い過ぎるのである。サイトによってはキャラクター1人で1ページ作ってある様な所もあるから、この方式で延々更新すれば主要キャラクターは続々と掲載されるのにモンスターは一向に増えていかないという不公平な現象が起こってしまう。そしてそれは「俺的事典」にあっては断じて許されない事だ。
各ページの単語を抜き出して一つ所に集め、その上でいつもやっている様に目隠し指差しを行えばいいのではという意見もあるかもしれないが、それでも対策は不十分である。その様にして抜き出した単語達は当然整然と元あったカテゴリー毎に集中して並んでいるのであり、すると選択者たる私はすぐにでもどこら辺の位置に魔法が固まっているのかとか、どこら辺がモンスターの区画なのかとかいう事を学習してしまう。そうなると、例え自分ではそうしない様にと思っていたとしても、無意識に解説困難な単語を嫌ってそういったものが集まっていると思われる場所を避けてしまう様になるだろう。FF12の単語をいざ「俺的事典」に載せる時に、ガンビット関係の単語も公平に選んでいける自信が自分にはないと嘆いたあの一件と同じ問題である。
だが、この度単語選出を選択者の振る舞いに依存しない方式へと変えた事で、この問題は見事に一掃される事になる。ランダムに数字を出力するプログラムの前にはどんな分類のされ方をした単語集でさえ一切の不正が許されないのだ。

という事で、今度「俺的事典」の単語更新ローテーションが元に戻るまでに、FF1,2,3の単語集を作っておこうかなと考えている所である。具体的には何を集めればいいんだ? キャラクター名、地名、アイテム名、モンスター名、アビリティ名、各種コマンド……後は何だろうか。あ、モンスター専用のアビリティなんて調べ辛いな。町の中の建物名とか設備名とかいうものまで入れちゃうと相当根気のいる作業になりそうだ……こんなしち面倒臭い作業なんてしないで、素直にインデックス付きの攻略本を買う事にしようかなあ。

金があれば何だって買える。
往年の名作が図らずもこの世の汚い真実を曝け出した瞬間であった。


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