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06/07/08(土) 第471回 作り上げられた私

本日のテーマを発表する。

「自分から、ゲームの未体験作品を購入する事がない。自分で買うのは以前にプレイ経験のあるシリーズの新作ばかり」

またか、と思われる方もおられよう。そう、今日も私の話である。
さて、この事についてはこれまでこのサイトででも何度か言ってきた事だったが、最近では「共同企画」の第5回冒頭でちょっと触れていた。それによれば、私がかような人間に成長した背景には、初回プレイを独力でクリアするプレイ方針があるという事の様だ。
改めて考えてもみれば、こんなスタンスでテレビゲームというものに接している以上、こうなったのは至極当然の事と言える気がする。何しろ、何かしらのゲームの発売待ち或いは初回プレイ中は頑としてゲーム雑誌を見ない。ゲームサイトをも見ない。で、発売待ち対象がFFだのDQだのの様な大作ともなってくると雑誌で取り扱われる期間がどうしても長くなるから、自然とそれら情報媒体との距離は開く。で、普段そんな風にして生きているものだから、別に遮断したい情報がない時も敢えてそれらに触れてみようかなとは思わなくなる。で、完全新作ゲームの情報を知る機会を著しく失う。こんな寸法である。
そうだ。私は根っからのゲーム人間を謳ってはいるが、その実当該業界に関しての知識は素人レベルなのだ。知っている事はと言えば興味を持っている数シリーズのゲームについてのみ。その上、興味を持っていれば持っているでその情報は淘汰しながら生活している訳だから次に出る最新作の発売日はおろか発売時期すらも知らない。だとすれば、私は発表されて時間の経っていない、新しい情報に関して何も知らない人間であるという事になってしまう。そして、それは事実なのであった。

ちょっと振り返ってみたい。私が、如何に周りの人間に未体験シリーズのゲームを「与えられて」今日の屈折ゲーマーになるに至ったのか、大雑把なその遷移を。

FFシリーズ
FF5が初プレイ。身内が購入したのをプレイ。同時期にプレイしていたが、その身内の者から「今自分のいる場面よりも先に進むな」と言われて、常に後を追っかける形でプレイしていたのをよく覚えている。

DQシリーズ
DQ1が初なのだが、あまりに昔の事で覚えていない。でも、当時「ゲームが欲しい」ってねだる様な子供だったかなあ…? 多分親戚の叔父さんに貰ったんだと思うんだけど。

スーパーマリオブラザーズシリーズ
親戚の叔父さんから譲り受ける。これの他にも、叔父さんからはかなりの数のファミコンソフトを貰った。そればかりでなく、ディスクシステムまで貰ってしまった。感謝してもし尽くせない。

トルネコの大冒険シリーズ
初プレイは一作目。身内の薦めだったかな。

バイオハザードシリーズ
これも初プレイは一作目。身内が友人から借りてきたのをプレイして惚れ込む。

ロマサガシリーズ
やはり一作目デビュー。身内が友人から借りてきたのをプレイして惚れ込むがどんだけプレイしても一向にクリア出来ず、クリア回数をプレイ回数で割ったシリーズ通算のクリア率は恐らく一割を切る。

クロノシリーズ
トリガーを身内が購入。

MGSシリーズ
身内の薦め。

キングダムハーツシリーズ
身内の(以下略)
だが未プレイ。

ちなみに「身内」という言葉を用いているが、これは全て一人の人物の事を指す。
うーむ、「身内」恐るべし。
貴方こそゲーマーの鑑です。



06/07/09(日) 第472回 作り上げた私

昨日は、これまでの人生で他人から与えられてきたゲームをざっと振り返ってみたが、じゃあ逆に自分で買ったゲームって一体何があったかな、と思ったんで、振り返ってみた。

ヨッシーのクッキー
調べてみたら割と色々なハードで出ていたんだなあという事を知ったが、ファミコン版である。「ヨッシーのたまご」にハマった影響で購入を決意したと思われる。ん? って事はこれって「ヨッシーのたまご」から続くパズル繋がりのシリーズ物って事になっちゃうのか? それ以前にこれってマリオシリーズに含まれちゃうのか?

ロックマンシリーズ
ロックマン幾つかは忘れたのだが、ゲームボーイ版のやつである。今はアクションゲーム素人である私も、当時はこれを多少の苦労程度でクリア出来ていた。今やったら何度死ぬ事か。

後は…えーっと、後は……うーん。


「身内」よ、これからも宜しくどうぞ。



06/07/11(火) 第473回 気温はそうでもないが湿度が凄い

何だこのうだる様な暑さは。

とか言う事はこの時期度々ある事だが、ふと「じゃあ『うだる』ってどういう状態だ」と思ってそれに答えられない自分に気が付いた。
普段は、こうした小さな疑問に当たった時に限って周りに辞書があるでもインターネットを利用出来る状況であるでもなかったのが常の私であったが、今日はたまたまそれを思ったのがパソコンの前に座っている状況、つーか今しがた冒頭の一文を書いた瞬間であったので、即座に調べてみた。そうすると、「うだる」は「茹だる」と書く様で、つまり「ゆだる」の意味であるという事であった。つまり「うだる様な暑さ」とは「湯で存分に熱せられているかに暑い」という事を言っていた訳である。
考えてもみれば、「ゆでたまご」を「うでたまご」とも言うではないか。子供の頃、何かの漫画だったかで「うでたまご」という表記を見た時に何分子供であったものだからそれを咄嗟に「腕卵」と解釈して何だその奇妙奇天烈な食べ物は、大体にそれは食べ物なのかとそんな事を思った記憶があるが、その「うでたまご」だ。時折、塩をかけて食べるかマヨネーズをかけて食べるかで論争が巻き起こっているのを見る事もあるその「うでたまご」だ。
ところで論争と言えば前々から思っていたのだが、何故人という生き物は一言に「目玉焼き」という食べ物が話題に挙がると見るや、塩だ、醤油だ、ケチャップだ、ウスターだ、中濃だ、粗引き胡椒だと、やにわに「こうして食うのが上手いんだ」論争を始めてしまうのであろう。そんなの、それぞれがそれぞれの好きな様に食べていればいいじゃないか。日本人という人種は何故目玉焼きに限ってこんなにも我が強くなるのだろう。貴方がどんなに自分の食べ方の上手さ等々を説いた所で、相手がそれに納得し以降食べ方を変えてくれる筈のない事は、どんなに他人から熱い意見を頂戴したって我流を曲げようともしない貴方自身が既に証明している事ではないか。そんな事よりもっと心を大きく持って、心穏やかに目の前の目玉焼きというものを食そうじゃない。心が荒んでたら飯も不味くなるから。そりゃ、ま、飯が不味くなるという観点から論じてしまうと、目玉焼きに例えばソースをかけるその光景自体がその人にとってあり得ないもので多少気持ち悪く見えるから、止めろよと、醤油をかけて食えよと、そういう意味で相手に突っ掛かってしまうのは、分からないではない事になってしまうけれど。そんな人がもしいればの話ではあるけれどもね。でも例えば牛乳をご飯にかけて食べるのを見ると確かに不快であるし。
しかし、小学校の頃にそういう人をちらほら見た事のある様な気もするけれど、牛乳をご飯にかけて食べられる人というのは、何でそんな芸当が出来るのだろうかという事がいつまで経っても不思議で仕方がない。大体に私は牛乳があまり好きではないから、その私が言っても仕方のない事ではあるのであるが。ああでも、別に最初から牛乳嫌いだった訳ではなかったんだよなあ。あれはいつの話だったか、ある時期学校で毎日出される牛乳が無性に好きになった時期があって、その日はそれはそれは暑かったのだろう、家に帰って随分と喉の渇いていた私は、迷わず冷蔵庫にて冷やされていた牛乳を手に取っては、それをガブガブと飲んだ。でもあれだね、学校で出される少なくともキンキンに冷やされている訳ではない牛乳と、それこそ冷た〜くなっている牛乳とでは味が全然違って、後者ってのは美味しくないんだよね。なんて同意を求めたって一つも賛同を得られない事は分かってる事なんだけれども。

おい、うだる様な暑さは何処行ったんだ。



06/07/12(水) 第474回 無趣味男

何だこのうだる様な暑さは。

まあ、その話はもういいのだが、しかし趣味がないというのも困ったものである。
勿論、もしこれをご覧の貴方が当サイトの事は当管理人の事を多少でもご存知でいて下さっているのならば、貴方は即座にこう思う筈である。「ゲームが趣味なんじゃなかったのか」と。
当然、そうである。ある一つの対象に日がな一日没頭して、果てにそれに一区切り付くまで200時間だ300時間だとかいうレベルの時を費やす例えばFF10だのDQ8だのなんて、仮に私がゲームを趣味でもなんでもないと思っている人間だとしたらどんな奇人だという話になってしまう。もっとも、今は100時間以上のめり込んでいられる環境もそうそう整わない生活環境なのであるが。
私が言っているのはそういう意味での趣味ではなくして、もうちょっと制限の付いた、しかしながら日常生活の上では一般に言われる上記の様な「趣味」よりもずっと触れる頻度の高い「趣味」の事だ。端的に言えば、誰かに「趣味は何か」と聞かれて回答する際の「趣味」の事だ。
一体に、趣味には二種類ある。他人に言って誇れる趣味と、他人に言って恥をかく趣味とである。残念な事に、「テレビゲーム」という行為は趣味は何かとの質問に対する回答としては、後者に属するものであると言わざるを得ない。
「そこまで言う事じゃないだろう」と言う人もいるかもしれない。だがしかしそれは所詮、テレビゲームを趣味として何年と、或いはもしかしたら十何年と生きてきた、それをおかしくも何とも思わない領域にいる人間の言葉である。大衆は違う。一般大衆は「ゲーム」と聞くと、「インドア」「根暗」「陰湿」「ゲーム脳」「キレやすい」「オタク」などと思うのである。現実は厳しい。
私としても、そういったイメージを抱かれないで済むのならそうしたい所である。「ゲーム」は「趣味」としては不適格なのだ。で、初めの方の一文に繋がる。「趣味がない」

そうだ、私はこれまでの人生、あまりにゲームという娯楽に傾倒するあまり、他の趣味をこれといって持っていないのである。
こんな場合に一番困るのが、履歴書系統の書類にある事の多い「趣味・特技」欄であろう。何しろ、趣味がない。厳密には、履歴書という生真面目もこの上ない紙に記すのに適った趣味がない。そりゃまあゲームの他にだってパソコンに触れているのも立派な趣味だろうがこれも(書類提出先によるかもしれないが)書くには勇気がいる。テレビ。これもアウトゾーンだ。大体に最近は趣味と呼べる程見てもないが。
その様に突き詰めていくと、結局最後に残るのは「読書」そして「音楽鑑賞」位しかなくなってしまうのであった。
この二つは、こと「趣味・特技」欄を埋めるにおいてはとてつもなく活躍してくれる。勿論本のジャンル、音楽のジャンルにはかなりグレーゾーンなものから、完全アウトのものまで多岐に渡るが、本ならば伝記か文学、音楽ならばクラシックなぞを選択しておくのが無難か。間違ってもここで「どんなのを読んでるのか」との答えに「スタジオベントスタッフ著の『アルティマニア』です」だのいう事を言ってはならないのだ。
まあそんなエセ面接対策は要らないのだが、ともかくそんなかしこまった場面でなくたって誰かに「趣味は?」と聞かれ、ほぼ初対面の相手にだって迷わず答えられる様な趣味を持っていないのは何とかしたいものである。でも、「読書」と「音楽鑑賞」以外に、いわゆる「ご立派」な趣味って何があるんだろうなあ。つい、そう悩んでしまう位、思い付かない。

「趣味・特技」欄に「読書」「音楽鑑賞」
貴方も書いた事あるでしょ。



06/07/13(木) 第475回 120円返せよう

何だかとてつもない罠に嵌められた様な気すらする。誰か、自分でない誰かのせいで忙しくなるってのは、やるせないもんだね。
今が、そんな状況なのである。自分自身の事はちゃんとスケジュールを立てて、大抵その予定通りにいく事はないけれどそれでもやらなきゃならん事ってのはやらなきゃならん日までにちゃんと完遂してきたってのに、そうしない人によって生じた負担が、その人を含めた関係者全員に降りかかって来ているのだ。
これまでもこういう事はなかったではなかったが、今回は結構真面目に酷い。あんまり特定の人を意識した愚痴なんてのは、そりゃ出来る事なら自分だってしたくはないが、酷いものは酷い。かてて加えて毎日がうだる様に暑いので気分は滅入るばかりである。暑くなるならついでにもう梅雨なんて明けてしまいなさいよ。もう暑い上に各地で雷雨で全然いい事なんてないよ。今日なんてのは今年一番の暑さだったらしいじゃないの。にも拘らず何もこんな日にそうしてくれなくてもよかろうのに踏切事故が起きたとかで電車が遅れてね、電車を待つ我々は駅のホームでこれ見よがしに汗を流しながらいつ来るとも知れぬ電車を待った訳だ。ひとたび電車がホームに入れば、後は巷で冷え過ぎという事で悪名高くもある電車内で身体を冷や冷やにしたのはまあいいけれどもだよ、そこはJR、やってくれるね、電車が遅れて始発駅を出発したせいで終点から乗り換える予定だった電車の発車に間に合わないので申し訳ないけれども次の電車をお待ち下さいという旨のアナウンスを事前に何一つしてくれなくてね、終点まで着いた後熱気溢れる外気を出来る限り触れぬ様にと流れるかの歩みで迷う事なく電車を乗り換えようと思った私の出鼻と心を挫いた訳だ。つくづく細かい所でパンチを喰らわせてくれるなあ、旧日本国有鉄道は。快速に乗って1時間半、100km程西に移動してみたって著しく変わってくれる筈もない気温はその瞬間から私を襲ったね。本当なら電車を乗り換えた後さあ、一駅向こうでさっさと降りて、さっさと駅を後にしてさっさと家に帰って、そしたらまずこの乾き切った喉を潤そうと思ってたのに、それが打って変わって40分程次の電車が来るのを待たなきゃならない事になったんだ。喉は容赦なく乾く。勢い私の身には熱中症の危険が襲ってくるよね。ただでさえ電車内は涼しいからって水分の摂取を怠っていた節があるんだ。何か飲まないと。死んじゃうから。それで私は、本来なら必要のなかった120円という出費をしてさして冷えてもない飲み物を買い求めた、と。

それもこれも全部皆この忙しさを呼んだあの人のせいだー。



06/07/14(金) 第476回 結局はすぐ終わる

今週も無事終わりを迎えられた様であるが、ここにきて私は一つの事実に気付いた。今度の月曜日は海の日だ。そう、明日から三連休だったのである。
ゴールデンウィークを越えてからは祝日のない週が九週も続いていたし、その事実は既にゴールデンウィーク明けの時点で知っていたから、漠然と「ああ、しばらくは三連休がないんだなあ」と常々思いながら日々を過ごしていたのだが、いつの間にかそれが明日にまで迫っていたなんて。
ここの所コンテンツ更新に加え掲示板への返信も滞りがちであるが、三連休となれば色々出来るかもしれない。ただ、昨日も書いたようにこの程の忙しさはちょいと普通よりも大変で、タイムリミットも迫ってきているので、今日はまだそのどちらも無理そうであるという事を、ここに書き添えておくと共に、今日は早めであるがもう切り上げる事にしよう。
それにしても、海の日、この日が迫っている事実に今日気付いた訳なのだが、それまでは今週もいつも通りいやにすぐ終わる代わり映えもしない土日なんだろうなあと思っていただけに喜びもひとしおである。神様、思い掛けないプレゼントを有難う。何かここ数日は本当に色々あって心が挫けそうだったけど、これでまた踏ん張れそうだよ。

でも今日明日の忙しさを呼んだあいつだけは許さん。



06/07/15(土) 第477回 ホイホイバス

現代のこの世の中、もう自分の身の回りに何が起きたって不思議ではないと言われる事もある程に物騒となったものであるが、流石に私はその光景を目の当たりにして、はてどうすればいいものやら分からなくなってしまうのであった。
バスに乗って、最後尾の席に陣取ったのであるが、そこでふと目を下にやったら、見えたのである、ゴキブリホイホイが。
ゴキブリホイホイと言えば、ゴキブリを捕獲する為に設置するアース製薬株式会社製の、我が家でも常々お世話になっている、なんて事を言ったらさも我が家が随分と汚い家であるかの様にも聞こえるがとにかくお世話になっている商品である。そのゴキブリホイホイが、私の座った座席の足元に置かれていたのだ。
勿論、私は当然の様にして「ゴキブリホイホイ」なる商品名を連呼しているが、今思えばそれは勘違いであったのかもしれない。本当は、「ゴキブリホイホイ」とは別の粘着シート型ゴキブリ捕獲器であったのかもしれない。でも、それの事をいちいち「粘着シート型ゴキブリ捕獲器」と書くのも煩わしいので、ここはアース製薬以外のゴキブリ捕獲器製造メーカーの方々には涙をのんでもらって、以後「ゴキブリホイホイ」の商標にて話を進めていく事とする。
さて、私は思った。何故こんな所にゴキブリホイホイが置いてあるんだ、と。そりゃ勿論、こやつの利用目的に則って考えるんならそれは「ゴキブリを捕獲する為」という事なのだが、ゴキブリと言えば屋内のしかも水回りを中心に出現するイメージしかない私にとって、バスの中にて蠢くその姿は想像だにしない事であったのだ。
もしかしたら、昨今マナーの低下が問題視されている若者が、悪戯目的で置き去ったとも考えられるかもしれなかった。だが、私が当該バスに乗車したのは始発を数分後に控えた、まだ何処を走っている訳でもない段階での事である。そんな状況でゴキブリホイホイを設置出来る人間、それはバスの運転手を差し置いて他にはいないではないか。それとも何か、そのバスがそれまでの時間帯に運行した際に誰かが置いていったとでも言うのか。だとしたら相当早い時間での犯行という事になるから、それも少し考え難いんじゃないかと思うのだが。

ただ、そんな事は別にどうだっていいのである。重要な、かつ私がゴキブリホイホイを発見したその瞬間からずっと気になっている事は、その内部がどういった事になっているのか、という事であるのだ。
当方、ゴキブリは大の苦手である。やにわに蝿叩きなり何なりを持ち出してエイヤと叩き潰すなんて所業は頼まれても出来ない。100万円積まれても…いや、100万円積まれたらやる。3万円でもやる。
ともあれ、ゴキブリと関わり合いにならなくていいのなら一生なりたくない私にとって、その中身がどうなっているのかという情報はとてつもなく気になる事柄であった。が、まさか足元のそれを手にとって見てみる訳にもいかぬ。どうしてか、ゴキブリホイホイそれ自体はまるで汚いものでも、増してやサササと動いたりもしないのだが、ゴキブリと近接的な関係になるだけでちょっと手に取るのはためらわれるものなのである。それに、仮に見てみたとして実際そこにゴキブリがいてしまわれたとすると、つい驚いて前方目掛け放り投げてしまう可能性もないではないし。
そんな訳で私は、座席を変更する事こそなかったが、それでもかなり不気味ではあったから足でチョイチョイとさり気なく、前の方へ、ホイホイを押しやったのであった。本当に、何だったんだろうなあ。

つーか、こうして書いてみると、やっぱり中身を見てないってのはネタとして中途半端感があった様な気がするね。
正直、ホイホイ見付けた時から「『雑文』にでも書けるかもしれんなあ」って思ってたから、ちょっと無理してでも委細確認してみるべきだったのだろうか。うーん、誰かが100万円くれたりしたらやったのになあ。3万円でもやったのになあ。



06/07/16(日) 第478回 ホイホイ後援

よりにもよって二日連続でゴキブリホイホイの話である。
この社会には、特定の興行や特定の音楽、映画、テレビ等のエンターテインメント、はたまた時には特定の人物自身の活動費や事業費を出資してくれる企業、スポンサーが付く事がよくある。
我々にとって最も身近なのは民間放送局のテレビ番組だろう。そう、番組の初めと終わり、場合によっては時間的区切り目で「この番組は、〜の提供で、お送りします」という奴である。たまにスポンサー企業が多いとそのうちの数社が「ご覧のスポンサーの提供で、お送りします」と、社名音読を省略される場合も珍しくないがこれは一体どういう基準で決まっているのか、まあ、出資金額の違いが提供テロップの表示順を決定付けているのかなあとは何となく思うのだけれど、社名を提供読みに含めるかどうかはもしや一定以上の金額を出資した企業に限るとかいう、コンスタントな感じで淡々と選り分けているのだろうかとか結構気になっているのだが、取り敢えずそれはおいておくとして。
で、そのスポンサー企業が、時にこういう表現でもって言われる事がある。

「○○○は、△△△を応援しています」

応援されている対象は、イメージ的にはワールドカップとか、何らかの大会であるとか、或いはスポーツ選手であるとか、とにかくそう言った爽やかな印象のあるものである事が多い様な気がするが、まあそれが実際どうなのかという事も今はいい。
問題は、応援する側の方である。例えば、こういうのだったら特に言う事はない訳だ。

「ポカリスエットは、FINAL FANTASYを応援しています」

勿論、ポカリスエットはFFを公式に応援して等いないのだが、というかむしろFFを応援しているのはコカコーラだったりするのだが、まあ分かり易い例としてFFを応援させてみよう。
これが、こうなると一転困った事になってしまうのである。

「ゴキブリホイホイは、FINAL FANTASYを応援しています」

昨日も言ったが、ゴキブリホイホイはそれ自体が不潔である訳でないにも拘らず、何故かマイナスイメージを喚起してしまう恐るべきパワーを秘めているアイテムである。そんなホイホイに応援されてしまうと、資金を出資してしてもらっていて非常に恐縮ではあるが、どうしても迷惑と言わざるを得ないのであった。
他に例を挙げれば、四ヶ月程前にFF12とサントリーとのコラボレーションで清涼飲料水「ポーション」の商品化が実現、話題となったが、これが、

「『ポーション』 FF12とゴキブリホイホイとのコラボレーションで商品化!」

とかだったりしたら。飲みたくないねえ。もしかしたらより素直に「不味い!」と言えるかもしれないけれども。ちなみに、サントリーは企業名なのに何でホイホイの方は商品名なんだという突っ込みは無視である。
そして何より、例えばスポンサーを募集しているからと名乗りを上げたにも拘らず、ゴキブリホイホイであるからという理由でそれを断られてしまう可能性が考えられる事、それがこの問題の本質である。

何かと権利だ自由だという事が叫ばれる世の中であるが、今や自分の意思で特定の対象を応援する事も出来ないのか。
何とも世知辛い世の中になったもんだね。



06/07/17(月) 第479回 結局はすぐ終わった

また最近心に余裕がなくなってきている。忙しいのと、これから八月にかけてより忙しくなってくるのと、梅雨前線の停滞によって断続的に雷を伴う雨が降ると予報されている事と、あれだけ楽しみにしていた三連休がやっぱりあっと言う間に終わってしまった事が相乗しているからである。心に余裕がないと、これと言ってなんでもない「雑文」を書くのにも随分な時間がかかってしまう。必然、他の事をする余裕は一層なくなる。やんなきゃならない事に割く事の出来る時間は余計になくなる。そんな折、我がノートパソコンのFnキーが効かなくなる。イライラ。我がiPod nanoの画面表示が縦に伸びて二重に重なった様な言葉でどう説明していいのか分かり難く使う分にもかなり不便な異常を示す。イライライラ。突然全身に虫刺されの様な症状が現れて身体中が痒い。でも掻けない。イライライライラ。
取り敢えず明日辺りに「愚痴」を更新して、そこから当面の忙しさを乗り切るまでは更新無しで通す事になりそうである。何だ、コンテンツ更新速度の起爆剤にでもなるんじゃないかと期待された「歪曲」も当初自身が考えていたよりも一ネタ単位文章量の多いものになっちゃって、結局他のコンテンツと同程度にしか更新出来ていないじゃないか。こんなんだと、FFシリーズ続々解説なんて夢のまた夢で、最悪FF1終了をもって更新停止してしまうぞ。まあ、これまでのテンションを持続してエンディングまで続けていけるのなら、それもアリなんじゃないかとも思うけれど。

つーか、今年に入って「妄想」を全然更新してないんだよね。あれじゃないの、今年投入した新作って小ネタを除くと「想い出のケアルガ」だけなんじゃないの。もう今年半分以上終わっちゃってるんだけど。去年の更新速度は、特にサイト公開開始直後辺りはそれまでに書き溜めていたネタを少し修正して放出、修正して放出みたいな所があったからあの時の勢いを取り戻すのは明らかに無理なんだけれども、それにしても遅い。しかし、あの規模の、しかも考察を同時並行して書く必要のある文章をまとめようという時間が中々ないのだ。勿論、他のコンテンツを更新出来ている以上少しは存在する事が自明な時間内で多少なりとも書こうとすらしていない所を見ると、気力面の問題がある事も否定は出来ないし、しないのだが。いやホント、疲れるんだよね。「愚痴」だの「歪曲」だのと比べると中々結実してくれないしね。
正直な事を言えば、いや、何処かで似た様な事を書いていたかもしれないが、「妄想」というのはあれはあれでもう更新停止になってしまってもいいとも思っているのだ。あら、「妄想」目当てに当サイトへ来て下さっている人にとって突然の衝撃発言。いやまあ、まだネタは現状でも幾つかあるからすぐにでも止める事はないけれども、サイト公開の頃からすると自分の中での更新優先度はちょっと落ち着いてきてるから、次回更新がいつの事になるのかはさあちょっと確約は出来そうにない、と言った所。
大体にここ最近、何となくサイトとしての勢いも落ち着いてきた感があるね。更新頻度の低下からすると自然な成り行きではあろうけど。それ以前に、これ位のサイトにそもそも「勢い」なんて概念があるかどうかという所に議論の余地があるけれど。
ただ、にも拘らず、アクセス数的には現状維持か、もしかしてほんのちょっと増加傾向にある気もする程度を推移している。何でだろうね。毎日の更新の賜物なんだろうか。だとしたら、嬉しい。だとしなければ、結構悲しい。

とまあ、とてもネガティブな発言が大半を占めた本日の「雑文」であったが、如何せん現在心に余裕がないもので、発せられる言葉にもその影響が多分に現れている可能性は十分ある。
だもんで、八月をちょっと過ぎた頃になって当面の多忙を抜け出すと、今日言ってた事とは全然違う、やけにポジティブな意見を平然と述べているかもしれないが、万が一その様な発言を目にしても揚げ足を取ったりしませぬ様。



06/07/18(火) 第480回 電車に揺られた450分

まあ一つ今日も聞いて戴けると有難いんですけどね、今日家を出て駅に着きましたらですよ、私の乗って行く予定だった電車が30分程遅れると仰る。昨日からこれでもかこれでもかと降り続けている雨のせいですなあ。こればっかりはまあまだ予想していたから別にとやかくも言いませんがね。しかしその30分の遅れは、私がその電車を降りる頃には1時間30分にまでなっていたと。そのせいでタイミングの良いバスには乗れずタクシーにて1800余円の出費と。痛いですねえ。
それで終わってくれたなら私も諦めましてですよ、今日またこうして皆々様の前で零したくもない愚痴を吐露なんてしませんよ。しかし本日のハイライトは、朝っぱらからいつもの二倍電車に揺られる事を強制されたその事なんかではなかった訳なんですね。
本日はそれはそれは雨脚が強かったものです。気象情報を確認してみたらば県内全域に大雨・洪水警報が発令されているではありませんか。毎度申しております様に自宅が3桁キロメートル程も離れている私としましては、その日無事に家路に着けるかどうかもちょっと怪しくなってきたというものですから、当初の予定を大分早くに切り上げまして、5時前に帰宅出来る時間帯にさっさと帰る事にした訳です。
でもね、一言に5時とか言っても、それはあくまで予定時刻の話。私だって馬鹿じゃありませんから、午後になったって勢いの衰えぬ雨を前に電車がすんなり走行してくれる筈のない事は分かっていましたとも。ところがところが、何と私が駅に到着した正にその時、十分か後に当該駅始発の特急電車が予定通り発車しますよというアナウンスがあったではないですか。日頃の行いというのはこういう所でしっかり返ってくるもんですね。私は「はて、最近さして良い事でもしたかな」とも思いつつ、そんな事は取り敢えずどうでもよかったのでさっさとその電車に乗り、一時間以上は遅れていると言うに未だ来ぬ折り返し始発となる予定の普通電車を待つ多くの学生さんらしき人々を尻目に家へと帰るつもりだった訳です。

つもり。
そうだ、その「つもり」であった。なのにだ。
何やかやで色々あって、遅れに遅れて最後には4時間近く遅延した挙句に、土砂崩れか何かのせいで目的駅の一つ手前までしか運転せずそこで降りざるを得なかったってのはどういう事だ。
電車はねぇし歩いて帰れる距離でもねぇしでしかも土砂降りだった訳で、しょうがなく車で迎えに来てもらったら時間帯が時間帯なだけに(田舎なりの)大渋滞。結局帰宅したのは予定時間の約5時間押しという状況で今に至るのだが。
文句を言うにも言う時間がない。だもんで今日はこれでお開き。今日更新予定だった「愚痴」も明日に延期という事でよしなに。

つーか、一日における全活動時間の1/3以上を電車内で過ごすっていうのはやっぱり随分と不毛だったなあ。


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