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06/09/16(土) 第521回 気になるはFF3ばかりなり

昨日はまあネタとしてああいう事は言ったけれども、実際上の事を言えば売れる見積もりなんてのはあったろう。何せFFだ。ある程度は売れるとも、ネガティブな意味で。
しかし分からないのが、何故NintendoDSなのかという事である。携帯ゲームハードとして最も売れているから…と勘繰るのは流石に無理があるか。切っ掛けはともかくとしても、今売れに売れている携帯用ハードなのは間違いない訳だから、その意味でもある程度は売れるだろうね。

さて、DSと言えば忘れちゃならない、つーか忘れようとも忘れられないのが、明後日に返却期日を控え残る猶予が明日のみとなっているFF3DSであるが、しかしこちら、今日をもって無事クリアの運びとなった。一安心である。そんな訳で、中途半端に終わるという最大のタブーだけは何とか逃れられた事だし、明日からでもここ一週間の記憶を辿りつつ、大体のプレイの様子をいつもの様に「ゲーム日誌」に書いていく事とする。まあ、FF12をプレイした日はその事について書くだろうから、そうでない日に、双方同時進行しつつ。
ただ一つだけ、FF3について気になるのは、エンディング後にクリアデータをセーブする機会があった事だ。これが意味するものは何か。それはつまり、本作にはクリア後の要素が何かしら存在しているという事か。
GBA版の1やら2やら4やらを見てもその線は濃厚、と言うか確実と言えそうである。だとすれば、私はそれに挑んでみるべきかどうか、悩む。
クリアの段階で自分の中では各種攻略情報の参照制限を解除しているので(FC版で経験済みの本作は大体にして緩かったけれど)追加ダンジョンとか、追加ボスとか、そういうのがあるなりいるなりするのなら今すぐにでも挑戦出来るんだけれども、ラスボスをお世辞にも余裕で倒したとは言えない現状のままで挑んでみたっていとも簡単に返り討ちに遭うのは必定。とは言え、ここから更に鍛え上げようにも明日一日しかないんじゃちょっと間に合わないかもしれない。
だとしたら、いずれ自分で本体共々購入した時の二周目に取っておく事としようか、多少心残りな気はするが。

つーか、私は今心残りに思っているFF3DSの事よりももっと、都合一週間停滞中のFF12二周目の事を考えて行かなきゃならんのだがな。
ほら、レヴァナント・ウィングの為にも。ってかそれDSじゃんか。DSと言えば忘れちゃならないのはFF3…



06/09/24(日) 第522回 FF12停滞中

確か記憶の限りでは「『DS版FF3日誌』は『FF12二周目日誌』と同時進行」とか言っていた筈なのに、一週間FF3日誌連載している最中一秒たりともFF12をプレイしなかったのは私です。ごめんなさい。
そのFF3日誌も無事終わった今日なんかは、休日である事もあっていよいよFF12再始動かなんていう空気が色濃かった筈なのに、何故か突然MGS2をプレイしてたのも私です。ごめんなさい。
急にステルス迷彩を手に入れたくなったばっかりに、約三年半振りにドッグタグ集めを敢行してすいません。
とは言え時間はなかったのでイベントもじゃんじゃん飛ばしてしまって申し訳ありません。
でも、イベントまともに見なかったら数時間と経たずにクリアしてしまえる辺りは流石MGS。でも今日の時点じゃステルス迷彩入手までいけなかったから、明日もやるぞ。

で、ヴァン達がオズモーネ平原へ出かけるのはいつの事かね。



06/09/25(月) 第523回 友達の友達は他人

結構以前からの話であるが、検索で偶然立ち寄ったサイトの日記や或いはブログ等を読んでいて、「こっちも見てみてね」的な文言でもってリンクされているハイパーリンクを踏んだら何処ぞのサイトのログイン画面が出てきた、なんていうケースに出くわす事がある。見慣れないサイトだ。画面にはメールアドレスとパスワードの入力欄があるが如何せん見慣れないサイトであるだけに当然そんなものは知らない。初めの内こそ気にもしていなかったが何度か同様の事が起こるといよいよ気になり出してきたので少し調べてみると、どうやらまあサイトを利用するには会員登録の必要があるのだけれども、その会員登録をする為は既存会員から招待されなければならないらしい。そう、先日運営元の株式会社ミクシィが東証マザーズに上場した事で一層話題となったソーシャル・ネットワーキング・サービスのmixiである。

mixiの事を話題にする場合はその当人が会員であるかどうか、あったかどうかで読む側の受け取り方も随分変わってくると思うのでまず初めに、私はmixi会員でない事と、当面は参加する予定(「つて」とも言う 泣)並びに意思はないという事を述べておく。
さて、mixi、これがどうやら人気を博している様で。内輪で盛り上がるのが好きな日本人気質という奴か。いや、知らないが。
その「内輪」的である事や「完全招待制」といった性質故か、重要な個人情報をプロフィール等に書く者も少なくないと聞く。信じられない話である。私も個人情報に関するセキュリティ問題には甘めな所がある事は否定しないが、本名だの住所だのを閉鎖的とは言えインターネット上に曝け出すなんて事がよく出来たもんだなあと思う訳だ。一体そういった人達の危機意識はどういう事になっているのだろう。度し難いにも程がある。

度し難いと言えばやはり気になってしょうがないのは「完全招待制」システムか。mixiが現会員からの招待メールを貰わない限り入会出来ない事実を知ってからというもの、私はずっとこの事が気になっていた。
一体mixiはどうやって始まったのか? これだ。入会条件に則って考えるならば、全ての会員はより以前に会員になった者を介してその輪の中へ入っていく訳であるが、それだと記念すべき一人目の入会者はどうしたってmixiを利用出来ない事になる筈だ。即ち、一人目の会員は存在しない。かかる命題から二人目の会員も存在しない事になる。更にこれより三人目の会員も……
この要領で都合500万人分か証明を繰り返していけば、最終的にはこの結論が得られる。「mixi会員は存在しない」 一体これは何のパラドックスだ。
調べればすぐ分かる話だろうが、折角だから考えてみれば、やはりここは運営会社(当時株式会社イー・マーキュリー)の社内で、社員しかいない状態から始まったと考えるべきなのだろうか。
だがそれにしたって疑問は付きまとう。会社規模のスタートだったんなら速やかに外部の人間を参加させる事が求められる訳であるが、じゃあ例えば誰でもいいからっていう事で手当たり次第に何万人分か招待メールを送ったとしても、思う様に会員数が伸びてくれるとは到底思えないからだ。それはそうだろう。突然自分の所にmixiなんつー名前も知らないサイトの招待状なるメールが「貴方は厳正なる抽選の結果、ご当選致しました」的な文面と共に送られてきた所で、一体誰が興味を持ってかつメールの内容を信用してくれるもんかね。
だとすると、社員の知り合いとかそういう近しい所からじわじわ攻めていったってのが現実的な所なのだろうか。でもそんな、何だったら小学生でも出来そうな「みんなで広げよう友達の輪」的な事をやっていて今みたいな規模になったりするものだろうか。
結局、正直な所はそんなに気にしてもいないので自ずから積極的に調べもしないまま、真実は闇の中である。

ただもし上記の説が正しかったとすれば、初期のmixiってのがどんな感じだったのかというのは興味深い。
聞く所によればmixiには「コミュニティ」なるものがある様であるが、さしずめ当時は「○○部長の愚痴」「我が社の給与体系について」とかいうコミュニティがあったんじゃないか。



06/09/26(火) 第524回 新説・ドラえもん最終回

第XXXX回 「物体変換銃」

のび太「ドラえもん マイナス "ラ"、プラス "ざ"!!」







のび太「ド、ドラえもーーーーーーーーーーーーん!!!






06/09/27(水) 第525回 物体総刺客時代

まあ、どうせ15分で復活するけどな>昨日の話

さて、この間の話であるが、自室の蛍光灯が壊れた。
一言に蛍光灯が壊れたとは言うが、それはそれは色々な壊れ方があろう。内側の蛍光灯が点灯しなくなる。外側の蛍光灯が点灯しなくなる。電球が点灯しなくなる。紐が切れる。天井が抜けて蛍光灯毎落ちてくる、等々である。ただ、今回のケースはそのいずれにも該当しなかった。願わくば、最悪天井から落ちてさえこないのならいずれかの蛍光灯が点灯しなくなったりしてくれた方が幾らもましであったろう壊れ方をした。紐が引けなくなったのだ。
原因はよく分からないが、多分内部で何かに引っ掛かって紐を引いても「カチッ」でなく「グッ」となってしまう始末。うーん、分かり難いが、こう、「グッ」となるのだ。連続で引いた場合を想定してみるとすれば「グッグッグッ」という感じだ。
とにかく、紐が引けなくなった事で蛍光灯を点ける事が出来なくなったばかりか消す事も出来なくなった。悪い事には、この症状が起こった時、蛍光灯は煌々と明かりを放っていたのだ。
蛍光灯が動作中であったという事は、タイミング的には夜中だという事を意味する。そして時が夜中である事は、さして時間を置かずして就寝時間が訪れるという事を意味する。がしかし、私は今まで自分の右手一つで、さしたる筋力を要する事なく「カチ、カチ、カチ」と、時には勢い余ってもう一度点灯させちゃったりする事もあれど何ら苦もなく奴をやっつけていたのにも拘らず「グッ」と化したその一つの機械の前に無力なのであった。これまで私が奴の何から何までをコントロールしていたと思っていたのに、あの日を境にその主従関係は180度変わる事となってしまったのだ。
私に対して反旗を翻した蛍光灯はその瞬間から厄介な敵と化したものである。何しろいよいよ寝るという段になっても明かりを消させてくれないのだ。私自身、「明るくないと寝られない」とか「真っ暗でないと寝られない」とかいう事についてこれまで意識的になった事はなかったが、まさか自分が明るみの中であんなにも眠れなくなる人間だとは思いもしなかった。なるべく蛍光灯から離れた所に退避しようとするのだがそこは現代科学技術の粋を結集した蛍光灯が相手であるからどうしたってその光から逃げ切る事は出来ない。布団を頭から被れば大半の光をシャットダウン出来たかもしれないがその日はまだ暑かった。そして折角寝られたとしても、頻繁に目を覚ましてしまう始末。

日本は平和だと言われて久しい。だがしかしそれは、身の回りから人々の健康、平穏、幸福を奪い取る何者かが消滅した訳ではない。そういった者達は、姿を変え、立場を変え、一見人々の味方である様に装って、むしろより我々に近しい存在としてこの社会に潜伏しているのだ。そしてその脅威は、いつどの様な形で表出するのかも定かではない。
今回の私の戦いは、翌日蛍光灯そのものを交換する事で幕を閉じた為、その脅威は一日にして去る事となった。だが注意されたし。貴方の命を脅かす隠れた刺客は、必ずや貴方の身近に潜んでいるのだから。



06/09/28(木) 第526回 ギーザ草原雨季になって久し

昨日が第525回だったってのを見た時に何となく、本当に何の気もなしに「ああ、ちょうど25の2乗だなあ。いつの間にかそんなにやってるんだなあ」なんて事を思った。間違っていた。

さあさあ、FF12二周目が大変な事になっている。気付けば、ふとした事でDS版FF3にかまけたのを皮切りにズルズル再開の日程がずれ込んでいき、実に三週間近くもプレイから遠ざかってしまっていたのだ。
内一週間はDS版FF3に(ある意味有意義に)費やしていたからまあいいとしても、残り二週間私は何をしていたというのだろう。答えようか。MGS2だ。ドッグタグを集める為に難易度NORMALのプラント編を一周、HARDで通しを一周悠長にもやってたさ。でもそれだって二日分だけしか時間を割いてない筈なのになあ。本当にダラダラと何をやってたんだろうなあ。
このままでは、というか既に立冬までのクリアが絶望的になってきたって事で本格的にこれではマズいと思い始めてきたので、いよいよプレイを再開、思い腰を上げてオズモーネ平原へ旅立つ決意を固めた。
でもって、思い立ったが吉日とも言う事であるし、折角固めた決意もいつになって突如消沈してしまうかしれないので、早速今日から始める事にした。ねえ、ちょっとでも時間があったらなるべくそれを充ててじわじわ前進していかんと。

しかし、FF12二周目に対するここまでのモチベーションの上がらなさは一体何だろうね。大体にゲームをプレイするのが面倒臭くなってきている訳でない事はMGSシリーズへの熱の入れ様から分かる事だし、じゃあRPGというジャンルに特化して考えるにしたって先日のFF3は仮に今も手元にあるんだったら今すぐにだって二周目を始めて構わない位だと言うのにだ。
考えてみると、テンポかなあとは思う。まあFF12と、レベル上げどころかギル稼ぎもあまり要しなかったあのFF3とを比べてはいけないのであるが、しかしイベントを二つ三つクリアする度、装備を整える為に必要な稼ぎ作業や、必要以上に広かったりする街巡りとかで何かとシナリオが停滞すると時に嫌気が差してくる事もなくはないもので、しかも今は一周目にやった事を殆どそのまんまなぞってプレイしているだけなのだから余計マンネリ度は高かったりしちゃったりもする訳だ。

つってもね、どれもこれも今更こぼす愚痴じゃないわな。
そういう訳で、12時頃から僅かな時間ではあるもののFF12やって、そいで寝る。



06/09/30(土) 第527回 時の悪戯

「それにしても日が長くなったなあ」とか、「しっかしまあ、日が落ちるのが早くなってきた」とかいう何処か感嘆を含んでいるかにも聞こえる言葉を耳にする度に「そんなの毎年毎年変わらない事なのに、何で毎年毎年同じ様に、同じレベルで同じ事を感じるんだろう」なんて思っていたのであるが、そんな私が毎月末、「ああ…もう今月も終わりか」と、それこそ同じ様に同じレベルで成人しようが生後何ヶ月になろうが感慨にふけった所でどうせ気分は沈むばかりだっていうのを分かっていようが懲りるでもなく感じていた自分に気付いた時のショックたるや。むしろこれは、一年に12回も似た様な事を感じたり事によれば口に出しちゃったりしてる点で私の方がよっぽどくどいぞ。
いやでも、そうくどくならざるを得ない程に時間は年々速度を上げて過ぎ去っていくねえ。今は「もう一ヶ月経ったのかよ」という感じであるけれど、その内やっぱり「もう一年経ったのかよ」となってくるんかね(既にしてその感はないではないが)。その頃には逆に月またぎが週またぎ位の気軽な気持ちで迎えられる様になってると嬉しかったりするけれども。時間経過が速くなる事で苦痛しか感じないのだとすればそれは辛過ぎるしねえ。日常生活における時間は容赦なく猛スピードを出すにも拘らず一方で電車乃至バス乃至カップラーメン類の待ち時間でだけは小学生時分を思い出させるかの様相を見せる訳だし。
思うにだね、時間って奴の本性は何かを待ち遠しく思っている時の、あの遅々として進まない状態にこそ現れるもんだね。そらそうだろう。娯楽の「ゴ」の字も知らない、何をするにも制限ばかりの子供の頃にだけあれだけ長々と日々を過ごさせておいて、ひとたび本当にやりたい事をやる為の時間が欲しい大人になったらまるでそれをさせんぞと言うが如く時計の進みを速めやがるんだから。一旦それを「速いな」と感じちゃったその日その時から、スケジューリングには半ば本気の力を費やしてやっていかなきゃ、うかうかしてたら手持ちの自由時間が全部食い潰されちゃうんだから。

どうにかならんもんかね。え? 「だったら常にカップラーメン作ってずっとそれ待ってたらいいだろ」って?
おいおい、ふざけないでくれたまえ。そんなにラーメン作ったって食い切れないだろ。


え? 「突っ込みが間違ってる」?
あ、そう。じゃあ、「ずっと待ってちゃ伸びちゃうだろ」



06/10/01(日) 第528回 聖剣地獄の初回プレイ伝説

しっかしまあ、日が落ちるのが早くなってきたなあ。

この前聖剣伝説2にクロノトリガーのサントラを買って聞いたのだが、もう懐かしさやら何やらで泣きそうな位感動していた、一人で。
私は何もあの頃のゲームばかりが名作だらけで、今のゲームはああだこうだという事を言う立場の人間ではないが、やはりクロノトリガーとFF10という、同じ「名作」とカテゴライズされる作品同士を比べた時に発揮される「あの日の想い出」のパワーたるや筆舌に尽くし難いものがある。それは皆様にもお分かり戴けよう。私にとってクロノトリガーとFF10とはどちらも「名作」であるが、私の中でより大きなウェイトを占めているのはどちらかと言われれば迷う事なくクロノトリガーと答えられる。「どちらが面白かったか?」と聞かれれば恐らくFF10と答えるにも拘らず、だ。
想い出は凄いなあ。でもそれは昨日も話した様な時間経過のみによってもたらされ、段々と肥大化していくってもんじゃないんだよなあ。これから更に十何年もすればFF10だってその内「あの日の想い出」と化すのだろうが、じゃあそうなったからと言ってFF10がクロノトリガーを超えるかと言われれば恐らくそうはならないしね。ともすると十何年後のFF10と今のクロノトリガーを比べてすら、後者の方が美化されて映るのかもしれない。明らかに今の自分とは比べ物にならない程の情熱と時間とをゲームに注いでいたあの時代の体験が作り出した正しく掛け替えのない想い出だからねえ。

最近涙腺が緩くなってきた感があるとは言え、しかしこれまでゲームで落涙した事のない私にとって、懐かしのゲームの音楽を聴いたというただそれだけの事でジワッと来たのには驚いたものだ。思う様にゲームに触れてもいられない今、テレビも見ず漫画も読まず、宿題だけはきちんとしたけれど残りの自由時間を殆どテレビゲームに費やしていたあの頃を思い出しての感慨を感じたか。
特に、聖剣伝説2では「少年は荒野を目指す」「予感」「愛に時間を」 それから少々違う意味では「呪術師」、クロノトリガーでは「クロノ・トリガー」「風の情景」「カエルのテーマ」「バイクチェイス」「黒の夢」辺りは痺れるねえ。単に「良い曲」となればそりゃもうもっともっとある。それも「あの日の想い出」のなせる業か。
この二作品は私がプレイしてきた(アクション)RPGの中でもトップクラスのプレイ回数を誇るだけあって、蘇る思い出もそれはそれは多い。聖剣伝説2なんかでは、今「その時点で最強の装備を整えてから次へ行く」という几帳面さを当時から発揮して三人全員が全武器及び全精霊の熟練度レベルを限界まで上げてたあのしち面倒臭い作業が色濃く思い出される。ボス戦後の脱出不能バグにも何度も泣かされたね。それから、当時はまだ子供だったもんだから、友達から教えてもらった「ガセ裏技」なんかにもよく騙されたもんだ。どんな事言ってたっけか。確か、「フラミー入手後にポトス村に降りようとすると普段は強制的に村の外に降ろされるけど、1/1000000の確率で村の中に降り立つ事が出来て、そうすると巨大ラビが村を襲うイベントが発生するからそれを倒すと云々」だったか。1/1000000の確率とか言う辺りが何とも小学生っぽくて今なら騙されようもないけれども、当時は割と信用しちゃってたんだねえ。「宿屋で寝ると、稀にポポイが寝言を言う事がある」なんてガセもばらまいていた事がある様な。
だがそんな馬鹿小学生は、自分では意図せずとんでもない事をやらかしていたりもしたのだ。雑談掲示板の方でほんのちょっとだけ触れていた聖剣伝説2の「初期防具+バンダナ」プレイであるが、実はこれやろうと思ってやったのではなくて、ポトス村でバンダナを購入して以降防具の存在をまるで忘れた私が、そうとは知らずにプレイを進めた結果生まれたものだったのだ。今でこそ新作ゲームをプレイする前はきちんと解説書乃至は取扱説明書を読む人間であるが、当時は全くそんな事はなく、割と感覚的にプレイしていたらしい。考えてみれば私には、その更に以前にプレイしたFCゲーム「ドラえもん ギガゾンビの逆襲」でも地底編の途中まで全員素手プレイをやってしまっていた前科がある。うーん、今よりもよっぽど前衛的にプレイしてたんだなあ、自分。
まあその「ドラえもん ギガゾンビの逆襲」の話はいいとしても、「初期防具+バンダナ」プレイは当然ながら随分と辛い道であった。今まともに覚えているのはマナの聖地での事だけだが、「初期防具+バンダナ」プレイの辛さを語るにはそれだけでも十分であろう。何しろ、モンスターに触れるとそのキャラクターが死ぬのだ。勿論モンスターには多用な種類が存在するが、そんなものはもう関係ない。どいつに接触しても死ぬ。魔法なんて唱えられたら、もう死ぬ。うかつに近付いたら死んじゃうのに、まともに攻撃出来る筈もない。だが避けて以降にも数が多いから必然パタパタ死ぬ。「天使の聖杯」が足りない。とても辛い。いわんやボス敵においてをや。
これは何かがおかしい、そう思った私がその時になってようやくリングコマンドその他諸々を注視し、防具の存在、及び初期装備にバンダナ一つという一目に貧弱と分かる物しか装備していなかった衝撃の事実を知り、早速防具を買い揃え、ゲーム中最低ランクの物から一気に最高ランクへの物へと装備を付け替え、そして改めてそこら辺の終盤モンスターと戦ってみた所一撃で喰らうダメージ量が劇的に減少したのを確認出来たその時の感動たるや。

しかし、今でも不思議に思うが、よく初期装備同然の防具でラストダンジョン直前まで進めたなあ。今やってみたら出来なかったりするんじゃないのか。



06/10/02(月) 第529回 嗚呼俺の右人差し指よ何故

という訳で今日は聖剣伝説2の想い出に引き続き、クロノトリガーの想い出についての話なのであるが。

多分と言わずとも間違いなくこれが、私がこれまででプレイした回数の一番多いRPGだろう。ゲーム全般で見てもスーパーマリオシリーズの次に位置する程にはプレイ、クリアしている筈である。それもこれも、あのゲームに「つよくてニューゲーム」なんていう、とてつもなく魅力的なモードが搭載されていたからであった。
と言うか、このゲームを語る際にはその「つよくてニューゲーム」そのものの事から語りたくなってくるね。私がそのモードの事を知ったのは、同じくクロノトリガーをプレイしていた友人から聞いての事だった。その友人が言うには「ゲームを一回クリアすると出てくる」らしいのだが、じゃあってんで何度実践してみても何故かそれは出て来ない。翌日改めて問いただしてみるのだが返答は変わらない。しょうがないのでやってみるけれどもやっぱり出ない。昨日みたいなガセ情報を掴まされた経験のある私としてはいよいよ怪しまざるを得なくなってくる。だがその人は、こっちが何度聞いたって確かな信念を内包した言葉しか返さないのだ。結局それは、友人が「つよくてニューゲーム」の厳密な出現条件「黒の夢経由でゲームをクリアする」を多少勘違いしていた事から起こった話だったのだが、今ならインターネットですぐにでも分かる知識や何やらを、身の回りの知り合い同士で補完し合うってのは古き良き時代を思い起こさせるねえ。
そんな訳で何度プレイしたか分からない本作。ネコ繁殖、やりました。最大数一歩手前で諦めた記憶があるねえ。あと殊更にゴンザレスの歌を聴いた記憶も。それからバイクチェイス、やりました。記録はもう完全に忘却。マルチエンディング、当然全部見ました。クロノが喋るのと魔王決戦のが、良いね。封印された宝箱を開けようとした時に流れる曲がやけに怖く感じたのも今となっては良い思い出である。

で、そんな数々の記憶と記録の中には、当然と言うか何と言うか、昨日の「聖剣伝説2 初期防具+バンダナプレイ」的な、若かりし頃の私が仕出かしたお恥ずかしいエピソードというのが存在する。
ある日私は、とある一つの事を思いたって、それを実行に移した。クロノトリガーを、ノーセーブでクリアしてみよう。
理由なんてない。ただ、それまでの時点で何度も何度もプレイしていたクロノトリガーというゲームを、少し新鮮にプレイしてみたくて、ふとそう思っただけなのだ。「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」を何度もプレイしている内に「Lv2マスターソードクリア」とかいう事をやってみたくなったのと同じ事である。
決行は休日。見物人二人。プレイは順調に進んだ。朝から始め、昼食を挟み、午後三時過ぎ、終盤のマルチイベントに差し掛かった所で小休憩を入れた。
と、その休憩中、見物人の一人が言った。「ジェノサイドドームでのマザーブレーンのセリフをいつもいつも何となくにしか読んでないから、あれをちゃんと読みたい」
休憩終了後、二、三のイベントを経てジェノサイドドームへ。要望通り、ドーム最初部でのマザーブレーンのセリフが出た所で一時停止。見物人の相槌の後、再開。だが、行き違いはここで起こった。私は一体何を勘違いしたか、その見物人がじっくり読みたいマザーブレーンのセリフとはこの一番最初に表示される一言の事だけであると思っていたのだ。ゲームを実際にプレイされた方なら分かるだろうが、マザーブレーンの次のセリフは割とすぐに出て来る。そして見物人の意を十分に汲み取り切れていなかった私は、その次のセリフをいつものプレイの様に、さっさと飛ばしてしまったのだ。
当然じっくり読ませてもらうつもりだったその人は言った。「あっ、ちゃんと読ませてって言ったのに」 あっ、いけね。咄嗟に「やり直そう」と思った私は、右手の人差し指でリセットボタンを押した。

その日私は、ノーセーブプレイを楽しんでいたのだ。



06/10/03(火) 第530回 やり直してニューゲーム

貴方は知っているか。RPGのノーセーブプレイもプレイ時間が六時間かそこらになってきた頃、プレイヤー本人の手によって突如それまでの苦労が水泡に帰した時の、何とも言い様のない場の空気感を。あくまでもノーセーブプレイであってタイムアタックをしていたつもりはないからクリアに必要のないイベントにも律儀手を付けるし、シナリオ進行フラグに一切関わってこない一般人にも話しかけるし、最後はご丁寧にも黒の夢へ行って締めるつもりであった矢先に、周りから見れば気が狂ったんじゃないかと思われそうな行動でもって瞬く間に六時間を無駄にした時の、何とも言い様のない見物人からの視線を。
不思議とあまりショックではなかった。「まあ、いいよいいよ、またいつかやるから」位の感じであった。「ゲームに費やす時間なら余る程ある」状況だった当時の余裕がうかがえないではないが、それよりも「たった六時間のプレイが水の泡になったからって」という思いの方が強かったかもしれない。当時既にDQ5で、「割かしいい所まで進めたのに不慮の事故でデータ消失」を二度だったか三度だったかやらかしていた私にとって、(連続的である事を要するとは言え)高々六時間あればリカバリー出来る損失なんぞあまり大打撃でもなかったのだ。
と言っても、その日一杯は流石に落ち込んでたろうか。よく覚えてもいないが、少なくとも見物人には無理を言って短くない時間スーパーファミコンを独占させてもらっていた訳で、尚且つ終わり際になってクリアの期待を強制断絶させてしまったのだから、そういった事について割と「気にしい」である私はそれとなく罪悪感を抱いていたと記憶している。逆に言えば、何だったら「ただの自業自得なんだから」と開き直って罪悪感なんて感じないでもよかった私にそうさせただけの、あっさり流す事の許されない空気が、あそこにはあったのだろう。そらそうだ、仮に私が見物人の立場だったとしたら、プレイヤーの事「何やってんのこの人」ってな感じの白い目で見ちゃうもの。咄嗟に気の利いた言葉なんてかけられないもの。

それから数ヵ月後か、一、二年後かして、今度は見物人もいない中一人で「クロノトリガー ノーセーブプレイ」を再敢行し、やはりサブイベントから何から全部やった上でかつての失態を繰り返す事もなく、無事クリア出来た時の感慨は今も忘れない。
そして「今こそ」の思いでかつて己をも忌んだリセット処理を執行。七時間余りのプレイが記録に残される事もないまま跡形もなく消え、テレビ画面にいつものオープニングデモが流れた時、私は思ったのだ。

「七時間も何やってんだろうな、自分」


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