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09/01/24(土) 第1021回 急がずば 濡れざらましを 旅人の 後より晴るる 野路の村雨

もう新年明けてから三週間も経ったのだが、それでも新年一発目の「雑文」更新だと言う事なので、ちょっと去年の年始に掲げていた抱負を振り返ってどの程度有限実行出来たのかをまとめてみようと思った。

都会に負けない
案外負けていない。もっとも、中心地からは大分離れた所に住んでいるので負けようがないとも言う。

散財を控える
相変わらず見境なくドラマDVDを買い漁っているようには見えるが(去年は「LOST 3」「プリズン・ブレイク 3」「24 -TWENTY FOUR- 6」「4400 1・2・3」「ダメージ 1」「X-ファイル 1」)、その他の趣味を持たないので実は出費としてはそんなにかさんでいない。と思う。

決断は素早く
あまり改善は見られず。

積まれる一方のアルティマニア3冊を読む
「FF7 アルティマニアΩ」の初め30ページくらいは読んだ。

休日も9時には起きる
いや、無理無理。

雷を克服
はいはい。

面倒な事を後回しにしない
はいはい。

「妄想」を更新する
はいはい。

「歪曲」FF1編を完結させる
はいはい。

「俺的事典」毎日更新
はいはい。

さて、正月休みが終わってからも今日まで一日一語ペースの更新を一応続けてこられた「俺的事典」であるが、取り敢えず今の感じならしばらくは続けられそうか、というご報告の前に私にはこれについて触れておかなければならない事があった。
ちょうど一年前の事、私は引越しを間近に控え、地元に置いていかれる運命のFF攻略本達を前に悩んでいた。これらがなければ、FF4以降の単語更新は不可能となる。2000語以上更新を積み重ねてきたこのコンテンツももはやここまでか、と。どうするかなあ、2000語も書いたらもう十分かなあ、などと思ったりもしたが、しかし蓋を開けてみるとどうだろう。この三週間、「俺的事典」にFF6、5、4の単語が載せられていった事はその模様をつぶさに観察してきた方ならばお分かりのはずである。
もっともからくりは簡単。単に正月に帰省した折に今度はFF4、5、6の攻略本を携えて出て来たというだけ。ただこんな事で問題が完全に解決するようなら私は最初から悩んではいなかった。FF4、5、6はまだいい。攻略本自体がまだ良心的サイズに収まっていたから(NTT出版)。だがこれ以降の作品は決して私を甘やかしてはくれないのだ。まずFF7解体真書より書籍サイズがB6判からA5判にグレードアップ。そしてご存知の通りFF8アルティマニアより書籍の厚みが100ページ単位で段階的グレードアップ。そこには、縦と横と奥行きという三次元空間を構成する全ての座標軸に対して増量的進化を遂げた攻略本群が立ちはだかっているのだから。
今後更にFF7以降の更新も再開しようとした時、私に課せられる問題は二つ。実家へ帰る際に鞄一つとお土産だけしか持たない状況で、(当然帰りも新たなお土産を携えながら)そのレベルのサイズの本を幾つも抱えて帰るなど出来そうにない事。そして、そろそろDVDが部屋を圧迫し始めた所に巻末索引にしか価値のない本を幾つも置いておく空間的スペースはないのだという事。私は考えた。やはりPS世代以降の人にも楽しんでいただく為にはFF6までで満足してはおれない。私は考えた。この問題に対する最も前向きかつ有効な対策とは何だろうか。そして熟慮の末、一つの案に行き着いたのである。
説明しよう。まず、FF7、T、8、9、10、10-2、12の攻略本を一気に持って来る事は到底出来ないから、1冊ずつ順に持って来る事にする。帰省スケジュールは基本的に盆と正月になるだろうので、手始めに今年の8月にはFF7解体真書を、翌年の正月にはFF8アルティマニアを、という塩梅だ。そして、それぞれの巻末索引を少しずつでもPCの方へ書き写し、帰省時に再び実家へ持ち帰る事で放置による居住空間の圧迫を防ぐ。こうだ。これなら恐らくスケジュール的にも無理なくこなせると思うし、いちいち本を送ってもらったり送り返したりしなくとも自分一人の中で完結出来る。何より最後には、更新の為に必要な道具がPC一つに出来てしまう。そうなってしまえば、後はそのPCさえ手元にあれば何処へ引っ越そうが更新は続けていけるのである。
これ以上の策はない、という事で、当面の方針はこのように決まった事をお伝えしておく。しばらくは、具体的には今年の8月までFF1〜6による更新を続けて、8月からはFF7の復帰。以後帰省の度に順次掲載作品を増やしていき、2012年の8月頃に以前の更新形態の完全復活を予定する事になる。無論、その間には新たなFFとその攻略本が世に生まれると思われるので、実際に11以外のナンバリングタイトルを網羅した状況になるのには更に1年か2年かかると考えていただくといいかもしれない。

FF12までで3年半。そこからの差分補完にかかる期間未定。これが本当の五ヶ年計画。君はついて来れるか。私は挫けそうだ。



09/07/11(土) 第1022回 帰ってきたウルトラマンタケル



実に半年振りの「雑文」更新でいきなり何だと思われたかもしれないが、何の事はない。これは昨年四月、私が一社会人になってからの月々の残業時間をまとめてみたグラフである。これがもし「私が一社会人になってからの業務上での実績」だったならば、これまではあまり使えなかったけど最近メキメキ頭角を現してきた期待の若手という事になるが、残念ながらこれは月々の残業時間をまとめてみたグラフである。これがもし「私が一社会人になってからの日常の充実度」だったならば、いわゆるサラリーマンと呼ばれる者になって初めの一年は大学生気分も抜け切らず連日の満員電車上司先輩との折衝将来に対する不安延いてはそれらが相乗しての十二指腸潰瘍による入院などでなかなかモチベーションも上げられなかったものの二年目となり段々と仕事の楽しさを覚え始めてきた人生の充実期の入口に立つ希望溢れる人間という事になるが、残念ながらこれは月々の残業時間をまとめてみたグラフである。もしこれが「私が一社会人になってからの月々の収入」だったならば、今頃私は四六時中顔から笑みの消えないそれはそれは夢のような生活を送っていた事であろうが、残念ながらもし本当にそうだったとしたら私は昨年の六月には死んでいただろう。ともかく、これは月々の残業時間をまとめてみたグラフなのであるが、しかしまあ、酷い有様だ。具体的な数字を出すのはあれだなあという事で縦軸の単位は消しておいたので、実際どのくらい働いているのかはご想像にお任せするのだが、しかし縦軸のひと目盛が30分とか1時間とかいうレベルのものでないことは明らかである。激務激務とは言え実際その只中にいる時は意外と現状を深刻に考えたりしないものだが、ようやくひと段落が見えてきた今客観的に見てみると恐ろしいな。ほんの半年ほど前、それこそつい前回の「雑文」を呑気にしたためていた頃はこんな生活、自分には無縁な世界の事のように思えていたはずだが、何となくなるようになってしまう辺り、人間の適応力というのは侮れない。もっとももう一度やれと言われたら、二度目の入院を挟まずして五体満足のままひと月を切り抜けられるかどうかは分からないが。

さて、社畜談義はこの辺りにしておくにして、改めて言おう。半年振りの「雑文」だと。いや、「俺的辞典」を加味してすら、二ヶ月半振りの更新になってしまった。どういう事だ。私の記憶が確かならば、「雑文」その他コンテンツの定期更新は今後無理でも、「俺的事典」は年365語更新を目指そうと言っていたのに。
まあ、この二ヶ月半は「更新する時間が無い」が言葉通りの意味でこの身に降りかかっていた訳だから、私としても今回ばかりはあれこれと言い訳したりせず「仕方なかったよね、まあ」と開き直る気満々なのであるけれども、しかしそんな私にも一つだけ、右肩下がりの数値を記録し続ける当サイトへの訪問者数を見るにつけ後悔している事がある。
ウルトラマンタケルである。(参照:ちょっと長いどころではないウルトラマンタケルのあらすじ:第746回 第747回 第748回 第749回 第750回 第751回 第752回
今や日に20人台のヒット数となる事も珍しくなくなってきた当サイト管理人は(それでもまだ20人以上来てくれるのかと申し訳ない気持ちになりつつも)思うのであった。かつて持続的に100hit/日という今じゃ考えられない盛況っ振りを誇っていた頃に、いつかの投票フォームを始めとした訪問者参加型コンテンツの設置運営案を考えながら、「今はまだいいか」と先送り先延ばしにしてきたのはさすがに惜しい事をしたのではないかと。一度失われたかつての勢いを取り戻すのはかなり困難な事だと言われる。一度は一定の客層に飽きられたか見放されたかしたものを、ターゲットもろくに変えずもう一度同じようにやり直そうというのだから、本気で以前の状態にまで戻そうと考えるのなら少なくともその当時以上の努力は不可欠なのである。が、察しの通りのこの状況。詰まる所、言ってしまえばこのサイトが24時間で100人のお客を呼び込めるだけの魅力を持つようになる事は二度とない。一日二日、突発的にそうなる事はあるにしても、日常レベルでそうなる可能性は万に一つもない。だから思うのだ。ああ、勿体ない事をしたかなと。
だって、考えてもみてほしい。かつてのアンケート設置云々の話の時にも書いていたように、基本私は訪問者参加型コンテンツの利用を遠慮してきた人間ではあるが、そういった事をやりたくなかった訳ではないのだ。それを設置して恥ずかしくないだけの人を獲得し得ると確信できたならば、すぐにでも手を出していたはずなのだ。でもやらなかった。「今後はもっと人を集められるようになるだろう」とは思っていなかったが、しかし「しばらくは現状を維持できるかな」とは思っていたから。私はこのサイトに関し訪問者数のピークという、ウェブサイトとして最も力を持てる、最も可能性のあると言える時期を見誤ったのだ。株はやらない人間であるが、あたかもこれは売り時を間違って値が下がり後悔の念に駆られる投資家の気持ちのようである。それにしたって、ここレベルのウェブサイトの訪問者数推移なんてのは、株の値動きとは比べ物にならないほど予見し易いものなのに。
ひとしきり残念がって、結果、後悔ばかりしていても仕方ないというお決まりの結論に至った所でこう思った。確かにこのサイトの歴史全体におけるピークは見誤った。しかし過ぎた事に捉われないとするなら、大事なのはこうではないか。「これから先、どこでピークを迎えるか」 そしてその答えはこうである。「それは今だ」
そうだ。それは今だ。今後二、三ヶ月に一回以下のペースでしか更新できないかもしれない中で更に訪問者が減ってしまうその前に動かなければもう先はない。確かに現状、訪問者ありきの企画を立てるのは無謀も無謀、無茶も無茶でかつて思っていた「恥ずかしい結果」を晒す事になってしまうのは火を見るより明らかだと言える。しかし保守的になるばかりで何一つチャレンジしないようなつまらない人生を送るのなら、私は「愚かにも多数の訪問者によるサイトの盛栄を期待した哀れな小物管理人」の烙印を喜んで押されよう。押されようではないか。1項目の得票数1票? 0票? 総投票数2票? 上等じゃないか。ただ散るのなら、やって散れだ。見苦しくてもいい。むしろ精一杯見苦しい姿を、最後にお届けしよう。こんなになってもまだこのサイトを見放さない奇特なあなたに。何の因果かたまたまこのページを見付けてしまった不幸なあなたに。

タケルは立ち上がり、そして聞く。ずばりテーマは、「運営五年半の『妄想針千本』 あなたが一番好きなコンテンツは?」

■投票
Q. 運営五年半の『妄想針千本』 あなたが一番好きなコンテンツは?
本格的とは名ばかりのただ文章が増長なだけの「妄想」
自論に対して都合の良い事は説得力ある理由がなくても割と簡単に肯定する「妄想」
自論に対して都合の悪い事は多少無理があっても必死に否定しにかかる「妄想」
小ネタのページに未だ残る三年前のNew!表記が今となってはむしろ格好良い「妄想」
※現在改訂中と銘打っておきながら一向にその気配を見せようとしない「妄想」
たまに自論の中ですらちゃんとした結論を見出せていないのに掲載に踏み切ったりする「妄想」
文章内に「ゲーム内や攻略本等から得られる公式情報との明らかな食い違い」が見付かったら、掲示板なりメールなりでご報告戴ければ、該当箇所の修正を検討させて戴きますなどと書いていながら自分はしれっと間違った情報を載せたりする「妄想」
間違った情報があるならあるで、それでも読者を納得させられるだけのものを書いているならまだしも、あっさり「ここは間違ってますよね」と指摘されてしまう間抜けな「妄想」
列挙されている数だけは多いために本来サブ扱いの「謎・矛盾群」の方が注目されてしまったりする哀れな「妄想」
こんな状況になった今となっては管理人にとって一番の足枷になってしまっている感も否めない「妄想」
目下プレイ中とされる「聖剣伝説4」が絶賛9ヶ月停滞中の「ゲーム日誌」
ゲームをプレイした記録のみならずただ攻略本を読んだという要らぬ話まで盛り込む「ゲーム日誌」
ゲームをプレイした記録のみならず各プレイの全滅回数という要らぬ情報まで盛り込む「ゲーム日誌」
中には「FINAL FANTASY 7 ADVENT CHILDREN」というもはやゲームにカテゴライズされない作品の感想まで連ねちゃったりしている「ゲーム日誌」
何か長々と書いてはいるが結局大事な情報は最後の「進行状況」に簡潔にまとめられてて後はただただ冗長なだけの「ゲーム日誌」
とある不思議のダンジョンの死亡記というもはや「日誌」の域をも逸脱した文章すら存在する「ゲーム日誌」
ただただホイミンが起きてくれないと嘆くばかりのどこが面白いんだか分からない「ゲーム日誌」
ただただ2匹目のホイミンが起きてくれないと嘆くばかりのどこが面白いんだか分からない「ゲーム日誌」
ただただ3匹目のホイミンが起きてくれないと嘆くばかりのどこが面白いんだか分からない「ゲーム日誌」
一度98Fに辿り着いたのがどう贔屓目に見てもピークであとどれだけ挑戦してもどうせクリアなんて出来ないのにそれでも健気に異世界の迷宮へ潜り続けちゃうのがもはや痛々しい「ゲーム日誌」
当サイトきっての無益な情報の集合体「雑文」
何故こんなものを1000回以上も続けてこられたのか本気で理解に苦しむ「雑文」
毎日更新されているというのが売りだったのだからほぼ日刊で更新されなくなった時点で一切の価値を失った「雑文」
というか、かつてほぼ日刊で更新していたのも今となっては気持ち悪い「雑文」
こんなのでinfoseekのサーバー容量という資源を食い潰しちゃってるのが実に申し訳ない「雑文」
「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」の精神で書くだけ書くが生み出されるのは駄作ばかりでまあ面白いくらいに当たってくれない「雑文」
たまに上手い事言おうとしているのが実にむず痒くてしょうがない「雑文」
1000回もやっていれば大体調子の浮き沈みというものはあるものだが、不思議な事にどの時期を取って見ても安定した沈みっ振りが清々しい「雑文」
ネタを考えるのが面倒だからと言って1つのネタで2日も3日も4日も5日も引っ張ったりするのが目障りな「雑文」
完全なネタ雑文化した今になって初期の頃の文章を見てみるとあまりに普通の日記過ぎて恥ずかしさすら感じられてしまう「雑文」
もうその完結を誰も期待しなくなってしまった「歪曲」
そもそも開始当初から完結される事が全く期待されていなかった「歪曲」
そもそも開始当初からコンテンツの新設自体が望まれていなかった「歪曲」
今やいつサイトから姿を消すか、その日を待つばかりとなっている「歪曲」
あまりに思い出がないので、こういう場ですら他のコンテンツに比べ半分しか突っ込んで貰えない不憫な「歪曲」
そもそもコンテンツ名からして不快感満載の「愚痴」
「歪曲」より1年も前に始まっていながら掲載本数が2本しか違わないという驚異の更新されなさを誇る「愚痴」
3部作とされる「FF1不満足仕様断罪シリーズ」の3作目がいつまで経ってもお目見えしない「愚痴」
テーマがテーマなだけに、書く方も見る方もマイナス思考になるばかりで存在している事に何のメリットもない「愚痴」
存在価値がまるでなくても50本くらい文章を載せられればある程度は様になるかなというかつての展望も今は虚しく響く「愚痴」
50本は夢の夢になっちゃったけれど、でも現時点でも自分がプレイしたナンバリングタイトルは一通り網羅出来たからこれで締めでもいいかなあと妥協の道を探り始めている「愚痴」
結局は自分の主観でしかないのだから何本書こうが一部の人からしか共感を得られない運命の「愚痴」
ゲームの中身やシステム周りの不平不満を言うだけならまだしもテレビCMにまで突っ込む抜け目のなさが目に付く「愚痴」
一応ページの冒頭で「こんな不満を感じていても、私はこれまでFFを嫌いになった事がありません」とフォローらしきものを入れてはいるが何だかんだ言ってそれはああいった批判的意見を述べようとしている自分に向けた免罪符であるに他ならずそのため読者にとってはまるで何の意味も成していない一文になってしまっている「愚痴」
何故か第1回に大泉洋がゲスト出演している「愚痴」
管理人の発想が貧困なせいでどれもこれも似たような切り口になっている「俺的事典」
素直にメジャーな単語だけ相手にしていればもっと質が高いコンテンツになっただろうにと思わず呟かずにはいられない「俺的事典」
最新の更新単語は/personal_dictionary直下に置けばいいものをわざわざ「新着の単語」用のページに書くものだからそれを見る手間が1クリック分増えてしまって何ともわずらわしい「俺的事典」
そろそろ接頭文字1文字単位でページ分割させてもいいくらいのボリュームになってきているのに面倒臭いという理由それだけでずっと保留にしているからいい加減「さ行」辺りのページが見難い事この上なくなってきた「俺的事典」
あまりにそれについて語れる材料がなかったのか一部のマイナー単語に対する突っ込みが当たり屋の言い掛かりレベルにまでなってしまっている「俺的事典」
数字は数字として大小順に並べたりせず、あくまで振り仮名を振った時の文字列に準拠した並びになっているから「みやぶるLv.2(みやぶるれべるに)」よりも前に「みやぶるLv.3(みやぶるれべるさん)」が来ちゃったりしている「俺的事典」
原則として攻略本の巻末インデックスに掲載されている単語しか更新対象にならないから、ああいう所に載る事の少ないモンスターの特技とかは永久に掲載されないという欠点をかなり前から把握していつつもずっとその現実からは目を背け続けている「俺的事典」
一応コンテンツ名に則ってここでだけは一人称を「俺」としているが、いつもの癖で「私」と書いてしまう事もある一貫性のない「俺的事典」
ファイア系、サンダー系魔法に比べブリザド系魔法の掲載数だけがやけに突出している辺りに何らかの作為、何らかの不正の臭いを感じずにはいられない「俺的事典」
リフレクに対して必要以上に辛く当たる傾向があるが、それはリフレクの使い勝手が悪いのではなく単にお前がもっと工夫しようとしないからだろとつい言いたくなる「俺的事典」
過去1度だけ大量のスパムにログを吹っ飛ばされた事がある「雑談掲示板」
あまりに情熱のある人が集まっちゃって管理人がまるで着いて行けなくなった事も珍しくなかった「考察掲示板」
唯一突っ込み所がない部分かと思いきや現在進行形で閉鎖済みのサイトさんへのリンクが残っていたりする「リンク集」
全て
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09/08/01(土) 第1023回 「聖剣伝説4」終了のお知らせ

突然だが、本日をもって「聖剣伝説4」のプレイは終了することとなった。
理由は単純で、最近になって、どうしてもプレイしたい別のゲームができたからである。それというのは、まあ何というかご想像通りのあれである。DQ9である。
私も、今はもう随分と枯れてしまったが、でもまだゲーマーの端くれだ。最近の多忙の中にあって「別に今回はもうパスでいいかもなあ」などと思ったりしながらも、しかし国民的RPGと称されるDQシリーズの最新作が出るとなって心踊らない訳がなかったのだ。それがしかも、過去ナンバリングタイトルを全て制覇してきている過去があるというのだから尚更に。
だから、決意してしまったのだ。買おうと。DQ9を買うということはまだ持ってもいないDSも一緒に買わなければならないことを意味したが、しかしゲームハードを購入する必要があったにもかかわらず決断は簡単だった。何故ならば今、私は小金を持っていたから。一度はスルーの原因となった忙しさが、結果として財務的な余裕という形に変わって最後の決め手となり私の背中を押そうとは。皮肉なものである。
さて、買うとなって困ったのが「聖剣伝説4」の処遇である。初プレイ2008年10月12日。以来9ヶ月以上停滞という圧巻の経歴。この惨状をどうにかしないことには、DQ9は始められない。どうしよう。どうしようか。
で、結果が冒頭の一文である。「聖剣伝説4」にとっては全く本意じゃなかっただろうにこういう形での決着になっちゃって、ごめんなさい。決して悪気があった訳ではないんだけど、こういう展開になっちゃって、ごめんなさい。
そして私は、長らくPS2に入れられたままとなっていた「聖剣伝説4」を……
クリアしたのであった。

私の奮闘の模様は後日「ゲーム日誌」で。



10/05/03(月) 第1024回 「1O24」

「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。
「1Q84」 村上春樹 著

去年から何やら話題に上がっている「1Q84」に便乗しまして、私も筆を取ってみました。
本日はあなたに「本来あるべき現実とは少し違った1984年」ならぬ「本来あるべき現実とは少し違ったこの世の理」をご覧に入れましょう。



2^0 = 1
2^1 = 2
2^2 = 4
2^3 = 8
2^4 = 16
2^5 = 32
2^6 = 64
2^7 = 128
2^8 = 256
2^9 = 512
2^1O = 1O24
2^11 = 2O4B
2^12 = 4OQ6
2^I3 = BIQ2
2^I4 = I6EB4
2^I5 = E27GB
2^IG = GSSEG
2^IT = IEIOT2
2^IB = 2G2IAA
Z^IQ = SZAZBB
Z^ZO # IOABSTG
Z~ZI # ZOQTISZ
Z~ZZ # AIQAEOA



10/08/05(木) 第1025回 Bye-bye World

皆さんこんにちは。「ポポロでも分かるJavaプログラミング入門講座」の時間です。
「プログラミングは習うより慣れろ」と言われます通り、書籍などの技術的資料を読んだとしても実際に触れてみなければなかなか身に付いてはいかないものです。そこで当講座では、毎回まず初めにテーマごとのサンプルソースをご覧いただき、また動作を確認していただく中で生じた疑問、質問にお答えするという形態を取り、皆さんの知識と技術の向上を図って参ります。
さて第1回となる今回ですが、プログラミングの世界で新たな言語を使い始めるに当たっての慣例に則り、コンソール上に「HelloWorld」と出力させるプログラムを組んでみましょう。ソースを見ると非常に単純な作りであることが分かり、もしかしたら「こんなことで本当にこの先いろいろな事ができるようになるの」と不安に思われる方もいるかもしれませんが、ご心配には及びません。今は業界の第一線で活躍するような人達も、最初は適当な文字列を出力させるところから始めたのです。それではサンプルソースをどうぞ。

=====================================================================
/**
 * サンプルソース:HelloWorld.java
 */
public class HelloWorld {
    /**
     * "HelloWorld"を出力します。
     */
    public static void main(String[] args) {
        // 構成パーツを定義
        final char parts1 = 'H';
        final char parts2 = 'W';
        final char parts3 = 'd';
        final char parts4 = 'e';
        final char parts5 = 'l';
        final char parts6 = 'o';
        final char parts7 = 'r';
        
        // 出力文字列作成
        StringBuilder work = new StringBuilder();
        work.append(parts1);
        work.append(parts4);
        work.append(parts5);
        work.append(parts5);
        work.append(parts6);
        work.append(parts2);
        work.append(parts6);
        work.append(parts7);
        work.append(parts5);
        work.append(parts3);
        String output = work.toString();
        
        try {
            // 作成文字列チェック結果フラグ
            boolean outputFlg = true;
            
            // 1文字目が"H"か判定
            if ('H' != output.charAt(1)) {
                if ('h' == output.charAt(1)) {
                    // "H"でなくて"h"だったら残念賞
                    System.out.print("惜しかったけど");
                }
                outputFlg = false;
            }
            
            // 2文字目が"e"か判定
            if (!"e".equals(output.substring(2, 3))) {
                // "e"でなければエラー
                outputFlg = false;
            }
            
            // 3文字目が"l"か判定
            if (!(new String(new byte[] {108})).equals(output.substring(3, 4))) {
                // "l"でなければエラー
                outputFlg = false;
            }
            
            // 4文字目が"l"か判定
            if (!output.startsWith(Character.toString(output.charAt(3)), 4)) {
                // "l"でなければエラー
                outputFlg = false;
            }
            
            // 5文字目が"o"か判定
            if (output.indexOf("o") != 5) {
                // "o"でなければエラー
                outputFlg = false;
            }
            
            // 6文字目が"W"か判定
            if (output.lastIndexOf("W") != 6) {
                if (output.lastIndexOf("w") == 6) {
                    // "W"でなくて"w"だったらこっそり大文字に変換
                    output = output.replaceAll("w", "W");
                } else {
                    // "w"でもなければエラー
                    outputFlg = false;
                }
            }
            
            // 7文字目が"o"か判定
            if (output.toCharArray()[7] != output.toCharArray()[5]) {
                // "o"でなければエラー
                outputFlg = false;
            }
            
            // 8文字目が"r"か判定
            if (output.split("r")[0].length() != 8) {
                // "r"でなければエラー
                outputFlg = false;
            }
            
            // 9文字目が"l"か判定
            if ("l".compareTo(output.substring(9, 10).toUpperCase().toLowerCase()) != 0) {
                // "l"でなければエラー
                outputFlg = false;
            }
            
            // 10文字目が"d"か判定
            if ((int)output.charAt(10) != 0x64) {
                // "d"でなければエラー
                outputFlg = false;
            }
            
            if (outputFlg) {
                // 全てのチェック結果が正常であれば作成文字列を出力する
                System.out.println(output);
            } else {
                // 1つでもチェックに引っかかった場合はエラー
                System.out.println("エラー");
            }
            
        } catch (Exception e) {
            System.out.println(Thread.currentThread().getStackTrace()[1].getClassName());
        }
    }
}
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では実際にコンパイルして動かしてみましょう。はい、確かに「HelloWorld」と出力されましたね。正常な動作が確認できた後は、作成する文字列を「Hello World」「helloworld」などとして、結果がどのように変わるかを見てみるとより理解が深まると思います。
次回は、皆さんから寄せられた質問等にお答えする形で今回のサンプルソースの解説を行います。それでは皆さん、また来週、さようなら。



10/09/12(日) 第1026回 世界を大いに盛り上げるためのジョン・カビラをよろしく

盛り上げちゃって…いいんですか!?
ジョン・カビラ「いいんです!!」

だがしかし騙されるな。
そいつは川平慈英だ。



10/12/31(金) 第1027回 NHKのど魔人

剛田「1番、『おれはジャイアンさまだ!』」



11/05/07(土) 第1028回 冷やし中華症候群

ブログ始めました。
MySpace始めました。
Flickr始めました。
Tumblr始めました。
Ustream始めました。
ツイッター始めました。

そして、飽きられては放置されるアカウント。
我々はあと何度同じ過ちを繰り返すのか。



11/06/04(土) 第1029回 あ、岩魚

なお、前回のネタに放置アカウント輩出の雄「mixi」が含まれていないのは、私の利用している化石携帯「N251iS」がmixiの個人認証画面に対応していなかったためである。
参照:ドコモ、シンプルな薄型・軽量カメラ付きケータイ「N251iS」発表

さて、3月の地震により引越しが頓挫し、折悪く忙しめになってしまったためにズルズルと退寮予定日を引き延ばし続けて早3ヶ月。一旦片付けてしまったPS3を改めて出してくるのも面倒だということでFF13再開日もまたズルズルと引き延ばされ続けているのだが、そんな私には今、FF13を尻目にやけに執心しているゲームがあるのだった。「I wanna be the Guy」と呼ばれるフリーゲームである。
これが面白い。1分もプレイしてみれば分かるように、全編初見殺しのいわゆる「覚えゲー」に当たる内容で、貧弱な主人公が次から次へと死んでいく。幾つかのステージから構成されているが、基本的には「ちょっと進んでトラップに引っ掛かって死に、そこを越えてまたちょっと進んで死に、学習と試行錯誤を繰り返して何とか次のセーブポイントまで辿り着く」ことを繰り返すのみという、聞くだけでストレスの溜まりそうな仕様になっているのだが、何故だかこんなゲームにはまり込んでしまったのであった。あまりに面白いので、繰り返しプレイする内、難易度VeryHardを死亡回数24回でクリアするという記録を打ち立てるまでになってしまった。
どうして「I wanna be the Guy」は面白いのか? 考えてみると、テンポが重要な要素になっている気がしてきた。ちょうどこの間(と言っても昨年末)に載せたFF13プレイ日誌でも同じようなことを書いていたところである。「常々、娯楽というものには小気味好いテンポが重大な要素になっていると思っている」と。確かに死ぬ。面白いくらい死ぬ。死ぬが、Rを押すとすぐリトライできる。この手軽さ、即時振りが肝要だと思う訳だ。似たところだと、トルネコの大冒険とかのローグライクゲームに対しても同じことを常々考えていた。基本的に死んだらまた1からスタートというのが慣例のローグライクの中で、トルネコ3とか、風来のシレン3とか、一部の作品では「難しくてクリアできないプレイヤーのために」という名目でレベル継続性を採用しているのだが、私にはあれがローグライクというゲームの魅力を著しく奪う残念なシステムに思えてならなかった。だって、従来の難易度のままレベルだけ継続されるのなら話は別だが、結局レベルが据え置きになること前提のゲームバランスにしちゃってて、安定クリアのためにはそこそこのレベル+アイテムの事前準備が必要になったりするせいで、死ぬ度にいちいちアイテム調達の手間に煩わされることになるからである。この辺りのことはかつて「雑文」でも書いてたか。まあとにかく「I wanna be the Guy」には、再挑戦に要する時間が極めて短いことに、その中毒性の一端があるのではないかと思うのだ。近年ますます時間に囚われがちになっている一社会人にとっては尚更。
で、皆が皆そういった理由でなのかは知らないが、「I wanna be the Guy」は結構多くの熱狂的なファンを生んだ。どのくらい生んだかと言うと、今日現在で2次創作ゲームが数百程度存在するくらいには多く生んだ。そんな状況なので、私は私で、本家だけでは飽き足らず次々と派生版の方にも手を伸ばすのであった。ただ、基本的に2次創作というものは、本家のウリや特徴的側面を増長、誇大する方向で制作されることが多いために、ただでさえ「死にゲー」だったこちらの作品の派生版は、それはそれは大変なものになってしまっていることが多い。必然的にパワーアップしてくれるストレスと胃の痛み。正直なところ、黙々と死ぬ作業を繰り返していると、「何でこんな報われもしないことを延々とやっているんだろう」と思ってしまうこともある。そのうち、「どれだけ苦労してクリアしてもクリアしたセーブデータしか残らないのはさすがに虚しいなあ」などということをちょっとずつ思うようになってきたので、Ustreamのアカウントを取ってみた(前回のネタでUstreamだけ毛色の違う内容になっていたのはそれが理由)。Ustreamと言えば主な用途はリアルタイム動画配信にあると思うが、PCのスペックの関係上それは厳しかったので、当面は適当な動画置き場にしようかなと思っている。取り敢えず今は、前回ネタ用にテスト的に録った動画を1本載せているが、今後苦労したボス戦とかでも追加していこう。
動画の件はまあ、誰に見せる訳でなく後々自分が見返すために残すものなのでどうでもいいけれども、「I wanna be the Guy」はお勧めです。イラつくけど。是非一度プレイしてみて下さい。ムカつくけど。
なお、誤って壊してしまった部屋の壁の保証は致しかねますのでご注意下さい。



11/06/25(土) 第1030回 後悔なんて、あるわけないが、こんなの絶対おかしいよ

「魔法少女まどか☆マギカ」というアニメが大層な人気を博しているらしい。アニメと言えば、近年の業界全体の不遇不況不振から、どうしても安定する方へ流れざるを得なくなり、結果原作付きの作品ばかりが氾濫しているというイメージが私にはあるのだが、そんな中こちらはオリジナル作品にもかかわらず異例とも言える評判を勝ち取ったとのことで。
そもそも私はアニメを見ない人間だ。アニメ、と一口に言っても現代のアニメには、大きく分けて子供向けのものと大人向けのものとの2種類があると思うが、私はそのどちらも見ない。熱心に毎週欠かさず見た最後のアニメは、「DRAGON BALL GT」か「金田一少年の事件簿」辺りだったろうか。つまりもう15年ほど、アニメとは縁遠い人生を送っている訳だ。何故アニメを見ないのか? という問いかけがあるとしたら、こう答える。「世間一般の『いわゆる普通の大人』が興じる趣味ではないからだ」 既に語弊がありそうだが、更に誤解を恐れずに言うならこうである。「『いわゆる普通の大人』がアニメを見るということは、それはとっても恥ずかしいことだからだ」 大の大人が子供向けアニメを見るのは言わずもがな、大の大人が大人向けアニメを見るにしても、私はそれが、周囲に公言するのが憚られるレベルの恥ずかしい行為であると思って疑わない。その分野は、真っ当な社会人なら、関わり合うことのないはずのものだと思って疑わない。恐らくそれは、特に近年の大人向けアニメが、事あるごとに「オタク向け」という形容のされかたで扱われているからなのだろう。ここで言う「オタク」とは、かなり狭義の、分類するとするなら「キャラ萌え至上主義」と言った所の人達を指すが、無論私も無知ではないので、中にはそういう趣旨を持たないアニメだってあるのだということは知っている。しかしながらここで、「新世紀エヴァンゲリオン」「コードギアス 反逆のルルーシュ」「ひぐらしのく頃に」といった作品の名前を挙げてみた所で、結局それは「キャラ萌え」とは別次元の濃さというかがあって、やはり一般人がおいそれと関われるものではないのだ。そして、それが一時は社会現象を巻き起こすほどに盛り上がった作品であったとしても、ただジブリでないがために、「私はエヴァンゲリオンが好きです」と触れ回ることには「当人の社会的地位の低下をもたらしかねない」という現実がどうしたって付いて回るのであった。だから私はアニメを見ない。見なくなった。異論、反論、異議申し立て、色々あるとは思うが、こういう考えだから少なくとも私は見ないのだ、ということについてはもう何と言われようが価値観の問題だからどうしようもない。「ゲームのことは棚に上げて」と批判されるかもしれないが、それもどうしようもない。ご容赦いただきたい。
本題に戻る。上述のような考え方の人間なので、勿論「魔法少女まどか☆マギカ」についても、放送開始当初は存在すら知らない作品だった。大体に「魔法少女〜」である。今日も社会的地位の現状維持に努める私が最も敬遠する種のタイトルであり、もし放送開始前にこの作品を知ったとしても興味を惹かれることはなかったろうし、もし偶然放送に出くわしたとしても速やかにチャンネルを捻ったであろうことは明らかである。ところが、ある時期から状況に変化が生じ始めた。何やら、ちょくちょく件のアニメの話題が目に付くようになってきたのだ。どうも、第3話を境に物語のテイストが、その絵柄からは想像も付かないようなヘビーさを醸し出してきて、そのギャップが大いに受けているようだった。とは言え、あくまでアニメ畑の中での話題である。だから私自身もしばらくは「ああ、人気なんだな」くらいの認識しかなかった。が、その内、アニメを中心に扱わない媒体でもちらほらとこのタイトルを見かけ始めるようになる。すると、そうした特集の掲載タイトルが目に入るだけでも、ストーリー展開が断片的には把握できるようになってくる。そうしているとどうだろう、いつしか私は、不覚にも、この作品に興味を持ち始めてしまっていた。第3話で何が起こるか、その事実だけを知ることになった私は、それに続く展開や、部分的な情報からは分からない「問題の場面前後の演出」などが気になってきていたのだった。一度燻った火種は実にしつこく、頭の片隅に残り続けるものだ。でもただの一度だけ興味を持った程度のことなら、時間さえ経てば本人も知らない内に静まるものでもある。だが、私にとっての不運は、まだこのアニメが放送途中だったということであった。即ちその後も、次々に重苦しいエピソードを投げ付け続け、方々で話題になる「まどか」の一片、一端を、相変わらず不特定のサイトから不定期に得続ける中で、私は初め抱いた興味が次第に大きくなっていくのを感じたのである。そして時は流れ、当アニメが最終回を迎え、最後まで好評の内に終わった事実を知ると、ついに想いは爆発した。あ、見たい。自分、「魔法少女まどか☆マギカ」見たい。
既に放送を終えてしまったテレビ番組を視聴する手段として、この時点の私に与えられている選択肢はあまりにも限られていた。しかし捉え方を変えれば、限られているからこそ、迷いなく一歩を踏み出せるということでもある。私は買った。「テレビアニメのDVD」をである。たった、たった3ヶ月前には考えられなかった行動である。今だから言うと、先にあれだけのことを言っておきながらその実アニメのDVDを買うのは今回が2度目になるが、では過去唯一購入したことのある作品が何かと言うと、それは「闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜」である。これまた自分のことばかりを棚に上げるようだが、実に硬派な作品である(何しろ女キャラがただの一人も出て来ない)。だのに、「アカギ」の次に手を出したのがよりにもよって「魔法少女〜」というのは、やはり何というか、異様だ。
して、1巻の第1、2話を見た。初めDVDをセットしようかという時は、誰に見られている訳でもないのに気恥かしくてたまらなかった。でも、これまで長いこと抑え込んでいた興味と欲求がひとまず解放されて、これでようやくひと段落……と、思われたが、本当に恐ろしいのはここからだった。2話まで見た段階で、まだ本題の3話目には差し掛かっていないにもかかわらず、「これは面白くなりそうだ」という予感一つで、一度は通常版の1巻を買っていたと言うのに、改めて限定版の1巻を買ったのである。特典のドラマCD目当てにである。実に、実に愚かな行為だということは重々承知しているつもりだ。さすがに、同じ収録内容のDVDが2本並んでいるのを目の当たりにした時には、自身「自分って、ほんとバカだ」と思ったくらいだから。だが1ヶ月後、2巻を買い、例の第3話を見た私は、わざわざ限定版1巻を買い直した行為に何ら誤りがなかったことを再認識することになる。
「魔法少女まどか☆マギカ」は間違いなく面白い。この事実が明らかになると、残る問題は1つだった。DVDの発売が待ち遠し過ぎる。何しろ、1巻2話収録のDVDは、ひと月間隔で発売されることになっていたのだ。つまり1ヶ月2話ペースである。これはさすがに、アメリカのドラマDVDをBOXで買いながら週1話ペースで見る奇特な私にだって堪える。最終話にあり付けるのが9月の末頃とか、一体どんな拷問だ。しかしこれは、この作品がただ「アニメである」というだけで本放送の視聴を敬遠した私に与えられる罰なのかなと思ってしまうと、もう耐えるしかない。この先4ヶ月もの間、悶々とした心地で過ごすのは実に辛いだろうと予想されたが、そうは言ってもこればかりはどうしようもない。腹を括った私に神が微笑んだのは、まさにその時だった。何とこのタイミングで、公式の「ニコニコ動画全話一挙生放送」企画が立ち上がったのである。僥倖っ…これは何という僥倖っ……良い感じにお預けを食らわされ、もはや完全に「まどか」の虜となっていた私は当然のようにこの配信に食い付き、予定よりも3ヶ月ほど前倒して全エピソードを見たのだった。泣いた。いい大人が。魔法少女で。
全12話を見終えて、改めて残り4巻のDVDを買う決意が新たになったところで、1つだけ疑問が残った。そもそも私は、ほのぼのとしたストーリーやハッピーエンドな結末よりも、暗くて重いストーリーやバッドエンドな結末になる展開の方を好む傾向がある人間だが、併せて相当に単純な思考の持ち主なので、重い物語というだけでその作品の評価を上げたりすることがままある。そんな私が「魔法少女まどか☆マギカ」を気にし、気に入ることになったのは、その点では自然な流れだったようにも思える。だけれども、登場人物のほとんどが報われないような、ダークな話のアニメなら他にもある。なのにどうして「まどか」だけが、今回私の心を掴んで離さなかったのか。まるで訳が分からないのであった。絵柄とのギャップ、演出の凝りよう、「時間遡行」という題材も個人的に好物であること、或いは見始めてからのことを言えば主題歌の良さ(ここ最近頭から離れてくれない)など、相乗効果たり得た要素として考えられる点はいくつかあるが、何が決め手になったのかは結局よく分からない。
疑問は疑問のまま、私に残されたのは、「ついに一線を踏み越えてアニメDVDに手を出した」という客観的事実のみ。これは実に恐い。今回、どんな理由であれ外れてしまったリミッターが、今後の私とアニメ作品との関係性にどんな影響をもたらすか予想だにできないからである。もしかしたら、一年後辺りの私の部屋には、「まどか」を筆頭にどこかで聞いたことのあるようなアニメDVDが所狭しと並んでいたりするのかもしれない。そして、自分自身の一年前の発言なんてのはすっかり忘れて、またもや己のことだけは棚に上げ、「『いわゆる普通の大人』がアニメキャラのフィギュアを買うということは、それはとっても恥ずかしいことだ」などと語っているのかもしれない。それが幸せなことなのか、不幸なことなのか、私には分からない。


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