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07/03/07(水) 第681回 雪は、もう少し降れば良かったのに

雪が降った。あれだけ降るか降るかと気を揉ませながら最後までJRの各種列車を通常運行させ続けた雪が、降った。
だがしかし、列車は止まらなかった。乗車の時点でちらほらとしか見えていなかったそれは、下車の時点では随分と本格的な冬景色を目の当たりにさせてくれたものだが、しかし列車は止まらなかった。
遅かったのだ。遅過ぎたのだ。幾ら雪を降らせるレベルの寒気がやって来ようが、暦の上では季節はもう春。雲から舞い落ちた小雪は地表の熱に温められるやすぐさま水へと融解を始め、絶え間なく降り注ぐ雪は薄っすらと地面を覆う事すら叶わなかったのだ。
私は、眠りこけている間にいつしか降り始めた雪に瞬間、驚き、幾許か不安を抱いたが、程なくしてそれが杞憂であった事を知る。
そして私は列車を降りた。駅構内を闊歩した。田舎の駅だ。先日の激戦を満身創痍で乗り切った私にとってこの程度の者は最早恐るるに足らん。
すぐさま、駅構外が見えてきた。なるほど、雪だ。しかし一見する限りバス停までそれ程距離がある訳ではなかった。この程度の距離なら傘を差さずとも、濡れてあるけばいいと思った。
足を踏み出す。雪が降る。誰に降るって、俺に降る。足元に着陸した雪が一瞬で見えなくなるのとは違って、私の肩を根城とした雪の粒は幾分か長くその姿を留めている様であった。
そんな事を考えながら、歩き、持続的かつ遠慮ない空爆にそろそろ嫌気も差しかけていた頃、私はようやっとその難を逃れる。バス停だ。
バス停の屋根が私を守る。私はバス停の何も守ってやれない。ふがいない自分に瞳が滲んだ。さながら「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」の教会の神父の心境であった。すまないバス停。いつか俺もでっかい男になって、いつかお前を守るから。嘘だけど。でも、いつかいつものお礼の気持ちを込めて綺麗にしたりとかするから。嘘だけど。独りよがりな自分に瞳が滲んだ。嘘だけど。
そうこうしている内に、雪が収まってきた。冬型の気圧配置にありがちな、降ったり止んだりの典型的な傾向だ。
ほら見ろ、どんどん雪の勢いが衰えていく。
ほら見ろ、止んだ。
ほら見ろ、雲の隙間から太陽も顔を覗かせたぞ。
でもそれも一時的だ。何しろ冬型の気圧配置だから。
ほら見ろ、太陽が隠れたぞ。
ほら見ろ、見る見る内に暗くなってくる。
ほら見ろ、雪が…って、あら、また太陽が出て来たな。つーか、雲の「隙間」と言うには、でけーな……

以後、帰りの列車に乗り込むまで雪を目にする事はなかった。
もうちょっと列車が遅れてくれりゃあ、濡れずに済んだものを。



07/03/08(木) 第682回 事態は一層の混沌へ

半年前位から「The Elder Scrolls IV: Oblivion」(公式サイト[海外]Oblivion Wiki JP)という海外のRPGが気になっていたのだが、海外製の為当然英語表記である事と、自身センター試験以来まともに英語を勉強してこなかった事と、残念ながら日本語版はリリースされていないらしい事と、満足にプレイする為にはPCに相当のパフォーマンスが必要であるらしい事と、当時から既に少なくとも翌年前半にかけて忙しくなる事が判明していた事と、当時既にFF12二周目をスタートさせており(ここでおもむろに冒頭の三、四文字を読み返して戴きたい。驚愕の事実である)取り敢えず当面はそちらを優先すべきであった事とが相乗して足踏みしていた。が、今日ふと調べてみたらこの日本語版がXbox360で発売される事を知った。
いやあ、これは久し振りに「欲しい」と思えるゲームが現れてくれたものだ。スケジュールの折り合いとPCスペックの折り合いさえ付くのなら英語を根気よく読み解いてでもやる価値はあるんじゃなかろうかとまで思っていた作品であっただけに、私の中におけるXbox360の株がぐぐっと上がった事は言うまでもない。
これで、Xbox360におけるプレイしたいゲームは三つとなった。いずれもミストウォーカー発のブルードラゴンとロストオデッセイ、んでもって今回のオブリビオン。次世代機三機の内では最も私から遠い存在だった筈のXbox360も、何だかんだ言って中々に魅力的な布陣を揃えて来たもんだ。

しかし再三言う様に次世代機をポンポンと二つも三つも買えるだけの資金は手元にはない。幾らXbox360の購入欲求が高まってきたと言えども、もって衝動買いなどという事になってしまってはならないのだ。常に他機種の動向を注視し、その傾向を見極めた上で「今自分が一番欲しいゲーム機はどれなのか」を判断しなければ。無論そうなると、やはりと言うか何と言うか、10年来の重みを持つWiiとの板挟みにあって苦悩する羽目になるのだけれど。
もう一角のPS3はと言えば、FF13とMGS4という、それぞれ非常にプレイしたい強力なラインナップを揃えてはいるが、未だ購入希望作品が僅かに二作ってのはあまりにリスクが大き過ぎる様でならない。バーチャルコンソール装備のWiiは別にして、Xbox360もたった三作ではあるが、しかし注意されたし。私はこれまで「まあどうせ買わないだろうからね」という思いからXbox360で発売されているタイトルにどんなものがあるのかをよくよく調べてみた事はなく、今もって上述の作品以外には何があるのかよく分かっていない(知ってて、かの問題作「カルドセプトサーガ」位)、即ち調べてみれば他にもプレイしたいと思える作品が隠れている可能性も否定出来ないのだが、対してPS3のタイトルは「発売予定タイトル一覧」とかを見てみた事が何度でもあるのに今まで食指を動かされた試しがないのだ。また、ハードの価格にも着目せざるを得まい。購入ソフト数で割ったソフト単価13000円のハードと25000円のハード(共に希望小売価格+税より算出)、それぞれのプラットフォームにおけるゲームのプレイ希望度が同程度のものだとするならばどちらのリスクがより小さいか、つまりどちらのハードがより気軽に購入出来るか。一目瞭然である。

あのPS3が、よもや購入希望順位において三位に転落する危機を迎えようとは。ちょっと前までなら、思ってもみなかった事だったな。
つーか、私の中じゃ今はまだ三位かはたまた同率二位かって所だけど、これでDQ9が早めに出たら……お前DSにも抜かれるぞ。



07/03/09(金) 第683回 三連荘の強行軍

最近この話ばっかりで恐縮だけど、明日、県外遠征第三弾。例によって日帰り。そればかりでなく来週には火、水、木と立て続けに予定が入った。やっぱり屋内にしろ屋外にしろ慣れ親しんだ場所でないと気が休まらないものでね。来週はかなり大変そうだ。せめて出向先が似通ってれば出先で宿でも取って、一往復分の移動にかかる体力と時間を節約出来ように地理的にそれも可能でありそうにない。つまり、三日間いつも以上の長距離移動を要しながら一日一日きっかり自宅へ帰り着いていなければならない。すんげーキツイ事は最早言うまでもない。
やはり田舎人は損だ。交通の便が悪過ぎる。四日前に都会と言われる地域へ出てみて改めて実感したものね。あの日は全国各地で強風が吹き荒れてたからもしか電車が遅れて、乗り換える予定だった新幹線に乗れなかったりでもすればなんて不安に思ってたもんだけど、よくよく考えてみれば遅れで電車なり新幹線なりを逃して悲観しなきゃいけないのは目的地にまで行ってくれる運行車両が一時間に一本あるかないかという状況に置かれていればこそであって、あちらさんじゃ少し待てば次がやって来てくれるのだものね。「都会じゃ○分置きに電車が〜」なんてのはもうネタとしてよく聞くフレーズであるし、その事はもう十分頭で理解していた筈なのに、理解出来てなかったんだな。

さてそんな、結局は田舎人からよく聞く類の話なんてどうでもよく、目下の問題はその三日間、サイト更新が不可能なのではないという事とそのサイト更新を敢行するとすれば割と重労働になりかねない事である。仮に何かしら不測の事態が起こって家に帰れない様な事態に陥ってしまいでもすればその限りではなかろうが、そんなベタな事態は起こらんだろうし。
つー訳で来週の火、水、木の三日間に関しては、あまりに無理が過ぎると判断した場合には更新を休止するかもしれない、という事を今の内に宣言しておこう。

あれを行使して「休止するかもしれない」じゃなく「休止する」と言い切っちゃっても良かったかなー、とは思ったのだが、今回は止めておこう。
ん? 何故か? んー、まあ、勿体無いから



07/03/10(土) 第684回 嘲笑エンドレス

エコノミー症候群

あっ…そうだったそうだった。

エコノミークラス症候群



07/03/11(日) 第685回 780円リフレッシュ

そう言えばたけのやりで「たかのゆりではありませんか?」はいつの間にか表示されなくなってたんだな。これじゃああの時のネタが後から見た人には丸っきり意味不明のものになっちゃってるじゃないか。皆さーん、あれはYahoo!検索で「たけのやり」というDQシリーズの武器名を検索すると、それとはかすってもいない例のビューティクリニックの人なんじゃないのかとYahoo!さんから指摘されるのに対しそりゃお前全然ちげーよ、っていう意味を持ったネタなんですよ。これから先当サイトを訪問して下さる人々の中で第584回と第685回の両方を見る方が一体何人いるのかは怪しい所だけれども。

そういう訳で昨日「こうも連日、長時間にわたって電車内の決まった座席でじっとしているとその内『エコノミー症候群』とやらになるんじゃないか」という旨の文章を書こうとしたらまたしてもYahoo!さんから「エコノミークラス症候群ではありませんか?」とのご指摘を受けてしまいだからという事で検索し直したらあんな事になっちゃったのでこりゃいいやとネタに採用した所であるが、実際エコノミークラス症候群とまではいかないまでも(つっても場合によっては飛行機だの電車だのによる移動じゃなくたって長時間のデスクワークですら発症する事があるらしいからやらないよりはやった方がいいだろうと定期的に足を動かしたりはしているが)、移動が片道2時間を超えてくるとさしもの私も辛い。普段は大体1時間30分程度の道程だからそれで考えればたった30分程度の違いじゃないかと思われるかもしれないが、その30分が思いの外ズシリと圧し掛かってくるんだねえ。それは単に私がここ3年ばかりの生活で片道1時間30分の移動の毎日に慣れただけかもしれないけれどもさ。
とにかくそういう大変な環境に置かれる事が頻繁に起こる様になってくると、何かしらご褒美的なものがないとやってられなくなってくるのだ。いつかも言ったが、この山場を乗り越えてそこで初めて得られるであろう見返りとは別に、その時々に私の心を潤してくれる即時報酬みたいなものが欲しいのだ。
という事でこの間、カレー屋に行って来た。たかがカレー屋と言うな。いつものカレー屋とは違うぞ。カレー屋はカレー屋でも、都会のカレー屋だ。都会のカレー屋は凄いぞ。何たって置いてあるカレーが軒並み高いんだ。生まれてこのかた田舎から出た事もない私の様な人間にはそうおいそれと手も出ないメニューの数々。以前「雑文」二回分にわたって語られた残金20002円の奇跡の舞台である店のカレーライスはカツを乗せた上でお値段380円といった所であったが、あの日訪れた都会のカレー屋はカツも乗っていないのにその倍ほどの値段を設定していた。恐るべし都会のカレー屋。
だが、そこは都会のカレー屋。ただただお高いカレーを提供するばかりでなく、その横にサラダとデザートのリンゴが一切れ添えられていたのは流石と言った所か。その辺りの細かい気配りは、自動券売機を導入して注文のあった品物だけを黙々と出す私の行きつけの店には出来ない技だね。勿論都会のカレー屋に言いたい事がないではなくて、カレーライスだけ出してくれればいいからもうちょっとお安めに出来ないかとも思わないではないけれども、いつもとはほんのちょっと違う高級感が私をリフレッシュさせてくれたのは事実であるし、その点は強くは言うまい。

ただ、カレーを食べ終え、サラダを食べ終え、リンゴを食べ終え、支払いを済ませ、フラリと立ち寄ったその都会のカレー屋を後にして、私は思った。やっぱり勿体無かったかなあ。
喉元過ぎれば何とやらと言うが、結局食べ物によってもたらされる感動は一過性のものだ。やっぱり、「食」にちょっとした気分転換の役目を担わせるのは間違いだったか…780円が…



07/03/12(月) 第686回 1時間後には眠れ

して、明日から始まる三日連続の戦いに向けて、今から気落ちしてしまうばかりの私であるが、中でも明日は起床時間が4時30分に設定されており、昨日の様に都会のカレー屋の話と780円のカレーの話とを延々とやるだけの時間が名実共にないのであった。
4時30分起床という事は、5時間は寝たいとすれば、前日23時30分には就寝している必要がある。23時30分就寝という事は、布団に潜り込んでから眠りにつくまでに30分かかる事がざらにある私にすれば23時頃にはいそいそと寝始めなければならないという事である。
ふと思った。日付が変わる翌日0時を待たずして寝るなんて、随分と久し振りだなと。もう長い事1時〜2時辺りでの就寝が習慣となっていた私にとって、いや私に限らず多くの方にとっても23時なんてのはまだまだ、寝るまで2時間ばかりもあるじゃねえかあと言った所な時間である。いつもならその日のサイト更新も大体それ位には終わっているから、寝るまでの僅かな時間を好き好きに過ごす、言わば一日で最もくつろげる時間帯である。その時間を今日は、見す見す逃して就寝時間に充てなくてはならないというのだ。
つーか、実際の所日付が変わる前に寝ようとするのなんていつ振りの事だろうかね。中学の頃にはもう普通に深夜帯の魅力に取り憑かれていたかとは思うが、流石にそれから10年以上も例外なく遅寝していた訳はなかろうし。うーん…

…っておい、こうやって考えている時間が今日はもう勿体無くてならん。長い長い明日の為に、本日はここまで。



07/03/13(火) 第687回 泥の様に眠れ

大概、「俺、明日早起きしなきゃいけないんだよね」といった感じに己の大変さ自慢を始めると、「そんなの俺にとっちゃいつもの事でなんでもねえよ」とこれまた己の大変さ自慢を始める者が現れるものであるというのが世の常であるが、別に昨日は今日の私を自慢してやろうじゃねーかという意図はなかったにせよ「4時30分起き如きでうだうだ言ってんじゃないよこの温室育ちが」と思われた方は多くいたと思う。
だがしかし、流石に今日は堪えた。昨日言った通りで23時頃から寝ようとは思ったが勿論中々寝られたものじゃない。必然睡眠時間は面白い位削られていく。あんまり寝てないもんだから、起きても何だか体調が変だ。体調が変なまま電車に乗るから、久し振りに酔う。それが二時間でグロッキー。返す刀でバス乗車。眠気と酔いとで死にそうだ。ああ辛い。あー辛い。何が辛いってねえ、電車に乗っている状態ですら気持ち悪さだ何だで満足に身体も休められない事だ。一日中精力的に動き回っていた訳でもないのに疲労困憊だ。そして何より、明日も今日ほどではないにせよ同じ様な予定を淡々とこなしていかなければならない事実に辛さを覚える。明日が休みだったらとは言わないが、せめて明日が普通の日だったらもうちょっと気の持ちようも違うと思うのだけれど。

何だか、ここ最近のネガティブっ振りは凄まじいな。今ログでまともな話してんのって一回だけだぞ。エコノミー症候群ネタを入れても二回。今の状況が終わるまでの残りひと月かふた月か或いはそれ以上になる期間内はまともな更新なんて出来たものか分からないという爆弾発言をさらっとしてみたりもするが、ともかくそんな状態を漫然と続けていてただでさえ当サイトへの訪問者の方々に対して申し訳ないなと感じている所であるのに、加えてこのサイトの現在唯一の取り得がこれでは見てる方も辛いだろう。「見てる方も」って書くと、じゃあやってる方はもう既に辛いんじゃねーかという事になっちゃうけど。

ともかく、見てて痛々しいのは事実。という事で、ここの所の「雑文」はもう見てられないという方には、ただただマイペースに突っ込みを入れ続ける「俺的事典」だけを見ているのをお勧めしよう。あれに日々の鬱憤が反映されたりする事はまあないだろうからね。逆に言えば、あれにまで疲労からくるネガティブ振りが発揮され始めてしまえば、いよいよこのサイトも終わりという事だろうが。



07/03/14(水) 第688回 しょぼい天啓

「雑文」ネタを今日だけで4つも思い付いたよ。わーい。昨日は心身共に参ってたけど、大変な事があれば良い事も起こるもんだね。って、それじゃあまりに見返りが小さ過ぎるよ神様。

…という本日5つ目のネタで今日の所はおいとまさせて戴くというのは、流石に反則か。もしこれが「『雑文』ネタを今日だけで4つも忘れ去ったよ。わーい」という、悲しい報告を敢えて明るく振舞いつつ行う事で得も言われぬ虚しさを醸し出し結果として読者の同情を引こうとする魂胆が見え見えになる様な文章だったとしたら、その魂胆はネタとして成立するだろうし、実際そんな事が起こりでもすれば相当にショックであろう事は確かだろうから、その代わりとして1ネタ分位楽々更新しちゃったってそれをとやかく言われる事もないだろうにな。残念。いやいや、忘れてりゃ良かったと言いたい訳ではないが。
しかしまあ、実際にネタを4つ思い付いてしまった時は正直焦った。短期記憶はすぐ忘れてしまうと言われるが、それでいけば、4つものネタの題材を家に帰り着くまでに忘れないでいられる筈がなかったからだ。そしてそれは、これまでに幾つものネタを忘却の彼方へ葬り去った前科を持つ私だからこその確信であった。
もっとも、手段がなかった訳ではない。携帯電話というものがある。これのメモ帳機能を用いてネタの概要だけでも抑えておけば、後はいつでも好きな時にその一言二言を取っ掛かりとして記憶の奥底へしまい込まれた在りし日のネタの姿を呼び覚ます事が出来るのだから。だが、私にはやにわに携帯電話を取り出してメモ帳に記録する事がどうしてもはばかられる状況にあった。私はその時電車に揺られていたのだ。
電車に乗っている事が、一体何だと言うのか。疑問に思われる方は多いだろう。しかし想像してみてほしい。貴方の隣に座っている人間が突然携帯電話を取り出したかと思えば、メモ帳を起動して何やら文字を打ち込み始めるというその光景を。それだけならただのメールであるかにしか映らないかもしれないが、何の気なしに、全く偶然、ついたまたまチラッと見えてしまったその画面に「都会のカレー屋は高いがサービス精神にかけるその心意気や良し」「ほしいいほしい」「刈り取りでリストラ」等と書かれていたというその光景を。あまりに脈絡のないそれら文字列は、見る者の気分を害すであろう。そして思う筈だ。「何だこいつ」 だから私は、電車に乗っていてふとネタを思い付いたとしても、すぐに携帯電話を取り出す事が出来ない。それ故の、焦りである。
他人に怪訝な顔で見られるのと、怪訝な顔で見られないのとだったら、私はそのネタを忘却してしまうリスクに晒される事が分かっていてなお、後者を選ぼう。流石に今日の様に4ネタも思い付いちゃうとリスクだけがあまりに肥大しちゃうから、今日ばっかりはどうにも我慢出来なくなって携帯電話を取り出す事になったけれどもね。つーかね、何でふとネタを思い付くのって決まってパソコンに向かってない時とか、容易にメモも取れない状況なんだろうな。

という事で、結局4つのネタを思い付いた話をしただけで本日はおいとま。



07/03/15(木) 第689回 些細な夢

一度でいいからはぐれメタルをこの手で倒して、実際に10050の経験値を得てみたいというのはあまねく全てのDQ2以降プレイヤーの思う所だろう。私もそんな人間達の内の一人であるが、私なんかは既にしてよく知られている通りそんなに性格の良い方の人間ではないから、すぐにでも逃げ出してしまう奴を密室に閉じ込めて少しずついたぶりながら倒していくなんていう状況にはつい魅力を感じてしまうね。「密室」という事ではトルネコの大冒険シリーズにおける奴との遭遇状況はかなりそれに近いものがあるけども、そうじゃなくてもう完全な袋小路に追い詰めた上で、勿論顔にはおどる宝石かボストロールかって位のいやらしい笑みを浮かべつつ、その手に持った武器を何も出来ない奴目掛けて振り下ろ…

はぐれメタルは ギラを となえた!


「おお けむかむよ! しんでしまうとは なさけない!



07/03/16(金) 第690回 些細な夢/10050

いや、すまなかった。正直昨日は、かねてから懸案事項だった三日連続県外遠征の三日目を終えてちょっと調子に乗ってた所があった。勇者でもない一般町人なんぞの私がギラを操るはぐれメタル様になんてかなう筈もなかったんだね。ちょっと思い上がってたかな
ともかくだ、はぐれメタルはやめだ。もうあんな思いはしたくもない。スライムにしよう。あいつならおかしな呪文を唱える事もないし、それに一匹位だったら私にだって相手出来なくはない筈だ。生まれてこの方魔物などと出くわした事なんてなかったアルス達ですらスライム程度なら軽くいなせるのだから、休日は家に引きこもり気味でおよそ健康的と称する事の出来ない身体とは言えとっくに成人を迎えた良い大人の敵ではないだろう。経験値10050のはぐれメタルとは天と地ほどの差があるがこの際そんな事は言っていられない。
そんな訳で、標的はスライムに変更とする。流石にスライム如きであるから、前回の様にわざわざ袋小路に追い詰めるまでの事もなかろう。つーかそもそも逃げ回らんし。逃げ回らないという事ははぐれメタルよりもよっぽど積極的に攻撃を仕掛けてくるという事であるが、まあ一度や二度の攻撃ならば耐えてみせよう。なあに大丈夫、私も男だ。愛くるしい顔をしていながら相手を殺す気満々の奴だが、哀れそのか弱い攻撃は私の致命傷とはなってくれまい。そして私はやはりその顔に爆弾岩かメガザルロックかスマイルロックかって位のダーティーな笑みを浮かべつつ、その手に持った武器を何も出来ない奴目掛けて振り下ろ…

スライムは なかまをよんだ!
スライムBが あらわれた!
スライムCが あらわれた!
スライムDが あらわれた!
スライムEが あらわれた!
スライムFが あらわれた!
スライムGが あらわれた!
スライムHが あらわれた!

なんと スライムたちが……(以降13秒略)


「おお けむかむよ! しんでしまうとは なさけない!


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