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07/02/05(月) 第651回 満を持して過去最大級の盛り上がりへ

で、出たーっ! TBSの伝家の宝刀、「この後すぐ」!!
説明しよう! 「この後すぐ」とは、TBS系列にて放送される主に格闘技番組において用いられるテロップの事で、試合開始までの間常に画面上に表示させておいて「もう間もなく試合が始まるぞ」「今チャンネルを変えたら良い場面を見逃しちゃうよ」という雰囲気を作り出す事により視聴者の関心を引き付けておきながら実際には30分や1時間引っ張り続けて視聴率を稼ぐという荒業なのだ!

その割に今日の「K-1ワールドMAX2007」とやらは放送開始5分後には試合が始まったので本当に「この後すぐ」であった様だけれど、それはともかく私は気付いた。そうかそうか、この手があったか。

「妄想」更新、この後すぐ!!


ワクワクワクワク♪



07/02/06(火) 第652回 この先24時間以内に

「妄想」更新、この後すぐ!!

つってしばらくの間、具体的には過去ログ66分を終える位までしつこく言い続けてやろうと思っていたりしたのだが、ふと気が付いた。そうして引っ張るだけ引っ張っといてそれを完全に冗談として流しちゃって結局「妄想」の方は更新せず終いだったとしたら、それは演出が過剰だとか姑息だとかいう事ではなくてただの嘘つきではないか。さしものTBSですら30分か1時間かすれば予告していた事は大抵実際に行われると言うのにだ。
某メーカーのリコール問題と言い、その他諸々の不祥事と言い、嘘ってのはつき通そうとすればする程弁解しようにも出来なくなってくるというものだ。信用を落としてしまう事を恐れるばかりに己の過ちを隠そうとしたってそれはいずれ自分自身に返ってくる事になるのだし、ずるずると引っ張って引くに引けなくなってしまう前に勇気を振り絞って言っておこう。少なくとも現時点でそんな予定はございません。それにしたって嘘は嘘だが。
その代わりと言っては何であるが、こんなのはどうだろう。

「雑文」更新、この後すぐ!!

うわっ、魅力ねえ!!
でもこの煽り文句はあれだな、毎日掲げてられるな。いっそサイト名にでもしたい位だ。公開二周年記念って事であのダサいサブタイトルにはそろそろご降板願おうか。「妄想針千本 〜『雑文』更新、この後すぐ!!〜」

何がウリだよ。



07/02/07(水) 第653回 眼前に立ちはだかる微小な壁

世間がメガマックだメガマックだ、納豆だ納豆だ、不二家だ不二家だ、東国原知事だ東国原知事だ、柳沢厚生労働大臣の失言だ柳沢厚生労働大臣の失言だと騒いでいる中、私が本日取り上げるテーマはこれだ。

『ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング』は2007年4月26日に発売決定

思ったよりもずっと早かったなあという印象である。考えてみたらFF12から一年ちょっとしか経っていないではないか。そしてそれは、私が今現在ニンテンドーDSを所持していないとか、買おうと思おうにも買うに買えないかもしれない現状とかを一切無視しても、「いや、無理だろう」と結論せざるを得ない事を意味した。何がって、FF12二周目の終わらなさ具合がだ。悲しいね。もう焦りも生まれんよ。
まあ元よりこのソフトについては発売日直後のプレイを諦めていた所があるので、今更それを騒ぐ事もない。そんな事より私が目下気にしているのはこのソフト、「FF12 レヴァナント・ウイング」が如何な感じに評価されるのかというただその一点に尽きる。本作には、何とかして一定以上の、具体的には前作を越える位の評価を得てもらいたいものだ。それによって(例えそれが映像美を追求し続けてきたFFであろうとも)ゲームの面白さはハードの機能に必ずしも依存するものではないと証明し、DSを購入しようという気には今一つなれていない私の背中を押してもらいたいのだ。ここで万一コケる事があっては、何の偶然か同じDSにて発売予定となっているDQ9にも影を落とす事になりかねない。ここは大事な局面である。

まあ、映像美に懲り過ぎなゲームが食傷気味になっている傾向が広がりつつある昨今、尚且つストーリー面において散々な言われ様であった例のFF12を越える事はそんなには無理難題という訳でもないかもしれず、そうまで心配する必要もないかもしれないのだが。恐ろしい事である。



07/02/08(木) 第654回 用済み

本当に偉くなる人は、出世すればする程にかえって低姿勢になるという事を意味した「実るほど頭を垂れる(頭の下がる)稲穂かな」ということわざがある。
つまり、こうである。


ぐんぐん伸びる成長期
(何かと威勢の良い若手時代)

台風・害虫・冷害に悩まされる出穂期
(上司から部下からプレッシャーをかけられる中間管理職時代)

頭を垂れる成熟期
(より一層謙虚になる管理職時代)

刈り取り
(リストラ)


成長し切らなかろうが、初めから育ちそうにもなかったり生育途中で異常が発生したりしたら容赦なくクビという恐怖。



07/02/09(金) 第655回 侵略者トルネコ

ふっと空いた僅かな時間。FF12をプレイするにはあまりに心もとない僅かな時間。しかしこうまでゲームから遠ざかっているとそろそろ手がコントローラーを求めてしまうものでと言うと嘘になるがとにかく何か暇を潰せるソフトはないかという事で「トルネコの大冒険2 〜不思議のダンジョン」なぞを引っ張り出して、延べ1012回(しかしその大半は「冒険した回数」を1000回以上にして武器商人レベルを上げる為の村・ダンジョン往復活動)遊んだ末に何から何までやり尽くしたデータでもって、お前そんなもん持ってたら死のうにも死ねないから緊張感もへったくれもねーだろっていう装備に身を包みつつ不思議のダンジョンで遊んでいた。
やっぱりトルネコは面白い。面白いと言う割には、トルネコ以外にも今や色々と存在する「不思議のダンジョン」シリーズにはシレン始め一切手を付けていないし、トルネコですら持っているのは1と2だけで既に発売から4年以上が経過した3は持っていないのだが。おかしい。発売当初から欲しい欲しいと思っていた筈なのに、おかしい。いやしかしこれは逆に考えれば、3延いてはトルネコの大冒険というシリーズに実は言う程思い入れがなかった訳ではなくまだまだ3が要らない位に1と2を長期間やり込んだという事だろう。それにしちゃあ今日2をプレイしたのはいつ振りだ?

とまあ、そんな事はどうでもいいのであるが、2をやっていたら自然とまた1がやりたくなってきちゃったね。それも初めから。ソフト自体はあるものの、今セーブされてるデータはどれも消すに消せないものばかりだから現実的にはプレイ不可能なのだけれど。それが一層私の欲望を駆り立てる。
やっぱり、と言っちゃっていいものやら分からないが、やっぱり1の醍醐味はお金を貯める事によって次第に大きくなっていく武器屋の、その成長過程を見ていく事にこそあるよなあ。初プレイ当時(つっても今だって「一周目のプレイ」だが)、ちょっと不思議なダンジョンにすらミイラおとこに手こずりキメラに手こずり、必然不思議のダンジョンだって最初は地下10階の「鉄の金庫」を取れるかどうかが重大な局面であったひよっこ武器商人も、今のレベルなら割と少ないプレイ回数で「幸せの箱」を手中に収められるんだろうとは思うけれど、そうして自宅の武器屋が段階を幾つか飛ばして別館完成にまでなっちゃってくれちゃっても、それはちょっと風情がないもの。大事なのは結果ではあるけれど、そこに辿り着くまでの道のり、そのサクセスストーリーにも結果と同じ位の重要性を見出す辺りは、日本人だねえ。関係ないか。
仮に今後、1の二周目をプレイする機会に恵まれたとするなら、私は律儀に少しずつ反映していく武器屋の全段階を経た上で「幸せの箱」へ手を伸ばすんだろうね。で、ある程度段階が進んで以降は、こう思いつつ冒険を続けるんだ。

「どうせ半年後の2になると折角あれだけ派手に建てた、随分と土地を贅沢に使用した『幸せの箱』展示場兼何でも屋を始め温泉から何から全部潰したか知らないけど跡形もなくなっちゃうんだし、だったら今大金を費やして、何かに取り憑かれたかの様に領土を大きくしちゃうのは、明らかにお金の無駄なのにな」

たった半年しか経っていない2であんなに小ぢんまりしちゃったのは、やっぱり何処から来たかも分からないよそ者が我が物顔で村の土地を侵食していったのを、あからさまに顔に出したりはしないけれども疎ましく思っていた村人達がクーデターを起こしたとか、そういう事なのか。



07/02/10(土) 第656回 当サイト初のゲーム攻略記事

後から思えば昨日のネタは「トルネコの大冒険 〜不思議のダンジョン〜」を一切ご存知のない方にはあまりに興味のないものだったんだな。その事をここに反省すると共に、本日は「トルネコの大冒険2 〜不思議のダンジョン〜」の事について書いていく。アンチトルネコの方やそもそもトルネコなんて人を知らない方には申し訳ありませんがね。でもまあここはお一つ我慢戴いて。今日までですし。だってほら、明日は例の日だもの。ねえ、建国記念日。もとい建国記念日。

さてさてさて、トルネコ1も割かしやった方だけど「もっと不思議なダンジョン」の地下99階まで潜るまでには至らなかった私であったが、一方でトルネコ2では全ダンジョンを最下層まで完全制覇した経緯を持つ。そこで本日は、そんなダンジョンゴッドkemkamが、それぞれのダンジョンにおける攻略法を、同ソフト発売から2704日経った今になって貴方達に伝授しよう。以下がその全貌だ。

・ちょっと不思議な草原
階段を見付けたら降りる。

・屋敷のダンジョン
適度にレベルアップしつつ降りる。

・お城のダンジョン
倉庫内にある最強の武器・防具を持参。

・お墓のダンジョン
倉庫内にある最強の武器・防具を持参。

・火吹き山
倉庫内にある最強の武器・防具を持参。

・迷いの森
倉庫内にある最強の武器・防具を持参。

・トロ遺跡
倉庫内にある最強の武器・防具を持参。

・不思議なダンジョン
倉庫内にある最強の武器・防具を持参。

・もっと不思議なダンジョン
戦士に転職し、事前に「パンおとし」「ワナみえ」「きえさり」を覚えておく。
このダンジョンには倉庫からアイテムを持って行く事が出来ないが、攻略途中で「パンおとし」をセット可能な武器と「ワナみえ」及び「きえさり」をセット可能な盾さえ入手出来れば、後は「きえさり」で透明になり、「ワナみえ」で見えているワナにかからない様注意を払い、それらの技のせいで恐ろしい程の勢いで減っていく満腹度を「パンおとし」によって出会う敵から出会う敵からパンを得る事で凌いでいけば、例えレベルが5だろうが1だろうが地下99階まで容易く到達可能である。
一応は攻略本と睨めっこした果てに編み出した組み合わせだったけれど、流石に強力過ぎたか検索するとうじゃうじゃと同様の情報は出て来るし、やっぱりこれはもう常套手段かな。

・井戸のダンジョン
事実上1フロアのみである事を利用して、スタート位置近くに階段があるパターンが出現するまで根気良くチャレンジし続ける。ドラゴンが現れる様になるレベルまで来るとかなり厳しくなってくるが、そんな事はお構いなしにひたすらチャレンジし続けるのがコツ。

・試練の館
スタート直後の最も不安定な時期を「しあわせの指輪」による数レベル上昇によってなるべくすぐさま脱する。
倉庫から「分裂の壷」「世界樹の葉」「すいだしの巻物」を持参し、常に「世界樹の葉」を3枚はキープしておく事で事実上の無敵状態を保ち、下層のゴールデンスライム+ダースドラゴン凶悪タッグをやり過ごす。

・剣のダンジョン
「パンおとし」「ワナみえ」「きえさり」

・魔のダンジョン
取り敢えず何回かやってみる。
「あ、これは無理だなー」と悟った段階で魔法屋へ駆け込む。
レミィにバシルーラで、これまで潜った最も深い階層へ飛ばしてもらう。
ひたすら階段を探す。階段があったら迷わず降りる。死んだらまたレミィの所へ行ってこれまでの最高記録地点へ。
以降「バシルーラ最高記録地点まで飛ぶ→階段を降りて最高記録を伸ばす」を最下層の地下35階に到達するまで反復。最後は「地下35階に飛ぶ→適当なモンスターをメガンテで倒しレベルアップしてリレミトを修得→『魔法の剣』入手→リレミトで帰還」を成し遂げられればOK。
魔法屋のバシルーラは有料(1階層深くなるにつき1000Gだったっけか)なので金はかかるが、そんなものは「分裂の壷」で今ある最強の武器とかを増やして売り払えばすぐにでも集まるのでご心配なく。

という寸法であるが、どうだ、この、途中からやけに臭ってくるインチキ感。だがしかし、全て仕様の上に成り立っているのだから誰にだって文句は言えまい。バシルーラで一気に下層へ飛んで行くのがバグだってんならまだしもだ。
その割にはPS版の二年後に発売されたGBA版では、明らかに戦士凶悪コンボ対策として「きえさり」中の腹の減り方が尋常でない位増えてたりするのだが。つまりそれって、PS版のこの技は開発サイドも許容出来ねーよって事なんじゃないのか。

もっとも、私の動かすトルネコは昨日だってルールの緩いPS版で姿をくらましながらせっせとパンを集めていた。



07/02/11(日) 第657回 自分の事が自分で恐ろしくなる瞬間

ほい、丸二年。
思いの外、感慨深くはない。そりゃ丸一年の時と比べれば幾らか感動も薄まろうよ、という事なのか、はたまた去年とは随分と違う忙しさの中で半ば突然に今日という日を迎えたからか。ま、どうでもいいけど、とにかく当サイトも二周年だと言う。もうそろそろ「現状維持だ」とすら安易には言えなくなってきたけども、せめてそんなには落ちぶれてしまわない様にやっていこうと思っている次第である。
さて、n周年記念(ただしn≧1)と言えば、まだ一度しかやってないにも拘らず早くも私の中だけではお馴染みの「『妄想針千本』管理人が赤裸々に語る当サイトマル秘事情」という名目にかこつけた「雑文」ネタ稼ぎのコーナーである。去年は各コンテンツについての話とアクセス数についての話を一日ずつ、計五日にわたってやっていたが、今年もやる。ここ一年でコンテンツは一つ増えたし、これで都合六日分のネタを得ようという魂胆な訳だ。何とこすい人間だと思われるだろうけれども、でも普段「雑文」に関してだけはおふざけ98%の私が珍しく真面目寄りに語るのだからそこの所は少々大目に見てほしい。そもそも「雑文」にその様なくそ真面目な内容を期待なんてしていないという方にとってはその限りではないが。

そう言えば、公開一年目は全365日中、インターネットに接続出来ない日と身内の結婚式に出かけた日を除く363日更新していたと丁度一年前の今日述べていたが、今年は全365日中、身内の引越し手伝いに出かけた一日を除く実に364日更新していたという事実が今しがた明らかになった。公開二年目、「妄想」だ「愚痴」だ「歪曲」だとかいう辺りのコンテンツの更新頻度は次第に下がっていく中、サイトの更新回数ばかりは過去の最高記録を塗り替えるという異常事態。「雑文」自体はセリさん、Blackさんとの「共同企画」更新時には休んでいたので354回という数には落ち着いたが(落ち着いてないけど)、一方で「俺的事典」こそは本当に更新回数364回を打ち立ててしまったというこの現実を私はどう受け止めればいいのか。
勿論、「どう受け止めればいいのか」と投げかけていながら、私はちゃんと分かっているのだ。自分自身の事だからわざわざ声を大にして言う事もないが、もし私がこのサイトの訪問者で、今回のネタを客観的に見る立場だったならこう言おう。

引き篭もり過ぎだ。もうちょっと旅行に行くとかせいよ。


明日から公開三年目。



07/02/12(月) 第658回 さあ三年目だ張り切っていこう

トップページに掲げられているそのサイト名とは裏腹に、公開二年目において最も更新回数の少なかったコンテンツ、それが「妄想」だ。その数実に6回。しかし内2回はメネ関係の文章の改訂関係であった為除くとするとその数実に4回。しかし内2回はいわゆる「小ネタ」の追加であった為除くとするとその数実に2回。一年やっていて2回。片や「俺的事典」は364回なのに比べ「妄想」は2回。「想い出のケアルガ」(FF5)「新時代の疑似魔法」(FF8)の2作のみである。これは少ない。どうしたもんか。
「限界かい?」と言われたら、即座に否定も出来まい。参考までに言うと公開一年目の(メネ及び小ネタを除く)「妄想」更新回数は22回であったのだ。例えこれが、公開前にある程度文章化していたネタも惜しまず投入した結果だったとして、それがこの勢いの衰え加減を取り繕えるものでない事は明らかである。
「限界かい?」 限界だねえ。でもそれはネタ的限界ではなく、時間的限界。いつかも書いた事だったけれど、この「妄想」というコンテンツに掲載する文章。その文章の捻出にかかる時間ったら他のコンテンツの比じゃない。ゲームで息抜きする事すら中々出来なくなってきているこの所の状況に置かれていて、それだけの文章を書くまとまった時間は実際取れないのだ。それならそれで「空き時間に少しずつでも書きなさいよ」と言われかねないけれども、そこは性分というやつで、それが出来ない人間に生まれついてしまったもんだからそこはご容赦戴くしかない。
今年はどうなるだろうね。もしかしたら、更新されないかもしれない。前にFF12二周目をクリアしたらFF12関係で一発、と言っていた事があったけども、現状だとこの先一年でFF12二周目をクリア出来るかどうかも怪しいのだし。冗談で言ってるんじゃないんだぞ。二周目って事は慣例として全てのサブイベントをこなす、即ち全てのモブを片付けたりクランレポートの内容をコンプリートしたりする予定だってのに今自分は何処にいるよ。確かこれからギルヴェガンに乗り込むとかいう所だったろ。聖天使アルテマに会いに行くんじゃないんだぞ。ドクター・シドに行けって言われたからのこのこと行く途中なんだぞ。あくまでもサイト運営よりも優先度が高くある筈のゲームですらその様な状況にあって何が「妄想」か。

三年目の一発目がこんな沈む話ばかりなのも何なので話題を変えよう。
私という人間はサイト運営に関してだけはやけに恵まれていて、検索エンジン関係サイトへの登録を除き殆ど対外的アクションを取らずにここまでやって来たにも拘らず考察掲示板の方へはその時々に考察というものへの情熱を持った方が訪れてくれて、時に喧々囂々な議論を行えている。今まで掲示板に書き込んで戴いた全ての方に感謝したい。ありがとうございます。
ただ、そうしてあの場で数々の議論を交わす内、いつしか「考察」乃至「妄想」というものに対しての意識が変わっていた事にこの間気付いた。いつの頃からか、やけに「根拠」にこだわる様になっている。
勿論、曲がりなりにも「これが真実だ」なんつって随分と自信もたっぷりに文章化し公開しているのだから、そこにある程度の根拠は必要である。ただ、何かしら根拠を持たなければ解決したものとして扱わない流れも少なからずそこにはあって、あまりそれに固執し過ぎるのはどうなんだろうなあ、とも思うのだ。
「妄想」の中でも初期のもの、特にメネ関係だったりFF10の「領域」に関する話だったりを見ていると顕著に感じる。当時は、明確な根拠の提示までには至らずに「そうであってもおかしくない」と言える程度の理由を添えて自説を述べているだけのものが多く見られる、と思う。「妄想」という言葉が実際はマイナスの意味を持っているものである様に私はゲーム中にある謎を考察する事にかけてプロ意識とでも言うのか、とにかくそういった高尚なスタンスを取るつもりはなくて、ただただ勝手に自分の思い付いた考えを(一応荒唐無稽にだけはならない様に「そうであってもおかしくない」と言える程度の理由を添えて)語るだけだから、「他の考え方はないかな」と観点を変えて見たりする事もあまりない。故に当サイトに掲載されている考えとは別の説を提示する事も割と容易に出来るだろうし、提示されたとしてその説を論理的に否定する事も出来るかどうかは怪しいのだ。
でも、それの何が悪いだろうか。それでも構わないじゃないか。あり得ない事をさも真実であるかの様に語るのはアウトであるが、少なくともあり得るのなら。ある説に対してはっきりとした根拠を提示しない事で、同時にあり得るものとして浮上した別の説が完全には切り捨てられなくとも、それはそれでいいじゃないか。答えは必ずしも一つに絞られなくていいのだ。何故ならば、我々の立ち向かう大概の謎は開発スタッフの盲点であって、つまりそこに確かな答えなんぞないのだから。
考察掲示板にて行われた過去の議論には、一つの説としてあり得るかもしれないのに根拠がない事で解決とされなかったものとか、二つ以上の説を一つに絞り切れなかったので話を終えてしまったものとか、そういったケースが幾つかあったと思う。いつか時間にゆとりが出来た時に、改めて一通り検証してみたいものだ。

いつもの悪い癖で冗長になっちゃって、とんでもなく分かり難くなってしまったかと思うがこれが今、公開三年目を迎えた現在の私の考えである。とどのつまり、あまり「解決」に固執する事もないのではないかな、という事だ。「この考えはあり得なくはないけど、この一点が証明出来ないからお蔵入りだね」ではあまりに素っ気無くはないか、と言いたかった訳だ。「メネ」を見てみろ。「証明出来ているか出来ていないか」という観点じゃあれは随分とずさんだろう。でもそれでいい。何しろ証明なんて不可能だ。何故か? 初めから解答が存在しないからだ。FF9開発スタッフの誰が「メネはこうこうこうして『ここほれチョコボ』用の必要経費を捻出している」と名言出来ると言うんだ。つまりはそういう事である。
やっぱり分かり難いか。何しろ私も少々整理出来ていない。まあその話はまたの機会にする事として、皆様には今後とも、何かしら気になった事があれば忌憚なく掲示板の方へその旨書き込んで戴ければと思う次第である。


さーて、話題を変えた努力も虚しく気分は沈んでいく一方だがここからは本当に心機一転。今年もやるぞ、「妄想針千本」公開二周年記念企画、「アンケートなんぞ取らずに己で勝手に決めちまうぞランキング」のコーナー。
去年は「私が選ぶ妄想考察ベスト3」だったけれど、今年はちょっと気になって調べたくなったのでこれ。「妄想長文ベスト3」 私情を一切抜きに分量だけで勝負!! 果たして私の人生の貴重な時間を最も多く使いやがったのは一体どれか!! 結果はこうだ!!

第3位 FF9「白い悪魔」 24535文字
言わずと知れない私の妄想デビュー作。これはその元文章の「今明かされるメネの真実」を改訂したものであるが、元がおよそ9000文字だったのがこうまで膨れ上がった辺り、改訂作業に取り掛かるまでの何年かで多少私もスキルアップした、という事か。それが「文章構成術」のスキルなのか「妄想」のスキルなのかは知らんが。


第2位 FF9「白い悪魔Ω」 25098文字
続きましてはその続編。元々は約3倍の差があったのが改訂作業により随分と肉薄されたな。
改訂前よりも文章量的には減っているが、当時はそれだけ、今よりももっともっと冗長な事をふんだんに盛り込んでいた、って事なのだろうか。


第1位 FF9「今明かされるメネの真実 〜起源〜」 65402文字
そして更にその続編がこちら。他の追随を許さないとは正にこの事。レベルが違い過ぎる。ちなみに「今明かされるメネの真実 〜起源〜」では大きく二つの説について論述していて、双方の文章では内容の被る部分(いわゆるコピペ部分)が多分に含まれているが、これは二重カウントを一切排除した数値である事を付け加えておく。
メネ三部作の中でこれに限ってはまだ改訂作業が進んでいないけれども、改訂したら増えるんかな、減るんかな。つーか、いつ取り掛かれるんかな。

という訳で、メネ三部作が表彰台を独占というあまりに予想通りの結果に。
これではつまらないので、「メネ三部作」を同一のものとしてカウントした場合のベスト3も載せておく。


第3位 FF10「百年に一度の奇跡」 10457文字

第2位 FF10「不公平の極み」 11422文字

第1位 FF9「メネ三部作」 115035文字


なんつーか、「メネ」の記録する数字はもうホラーの域だな。怖いって。実際、これ書くのにどれ位の時間を費やしたんだか。



07/02/13(火) 第659回 消しゴムに限界を見る

精神的に落ち込んでいたり、或いは相当急がなければならなかったりすると、普段から完成後の推敲をする事がない「雑文」を更に前後の文章との整合性すら満足に考えないままサイト上に掲載してしまう事がままある。昨日はその二大理由の内の後者が為に後半になればなる程自分で何を言ってんだか分からなくなってきちゃって更新してから「ああ、明日改めて見てみたら『随分滅茶苦茶な事書いてんなあ』って思うんだろうな」と一人また落ち込み気味にもなったものであるが、実際の所は冗長でこそあれ冗長であるなりの内容だった様で(少なくとも私の自分に甘めなフィルターを通した目はそう判断した様で)一安心であった。だがしかしこうも思った。わざわざ「雑文」なんつー自虐もいい所な名前でこのコーナーを展開していってるんだから、正真正銘そこに載せるのは「雑な文」でいいじゃないかと。例え本来の「雑文」という二字熟語の意味が「専門的でない、気軽に書き流した文章」(Yahoo!辞書)だろうがそんな事は無視を決め込んで「雑な文」を掲載し続ければいいじゃないかと。読めりゃあいいじゃないかと。いや、言い過ぎました、すみません。
そんな「雑文」と、それに準ずる「ゲーム日誌」が今宵のテーマである。ただ、「公開二周年記念企画」だとかで「妄想」を題目に昨日随分と飛ばしておいて何であるが、これと言って書く事も見当たらない。何しろ日々心に浮かんだ事を垂れ流しにし続けた結果がこのコンテンツであるので、大抵の事に関しては通常更新時に話してしまっているからだ。テロ紛いのネタもたまに入れ込んでくる事は割かし「秘話」であったのではなかったかと思うがこの間の「変人特集」中で触れたし、「ゲーム日誌」の方だと去年と比較した時の更新回数の少なさ即ち日常生活におけるゲームのプレイ頻度については何をも優先して語られるべき事項であろうがそれもいつだったかに「雑文」で取り上げたし。
去年は何を書いていたっけか? 参照してみると、第1回当時と現在の文章の比較を行っていた。かと言って、今またそれをやっても意味はあるまい。何しろ一年前と今とでは進歩も退歩もしちゃいない。同じ結果が導き出されるだけだからだ。

進歩退歩と言えば、文章能力的には実際目立った向上も目立った劣化もなかったと思うし、後者に限ってはそうでありたいと願うばかりであるが、ネタの質としては若干落ちた感がしないではない。
いや、これは嘘だ。本当はネタの質なんてものは客観的に見てみなけりゃそうそう分かりっこないんだからそこを直接私が判断する事は出来ない。そうではなくて、一ネタにかける時間が増加傾向にある様な気がする。
文章を書く時間が増える事は一見ネタの質の低下に直接繋がるものではなくて、むしろ時間をかけているんなら 逆に作用するんじゃないのかという感じであるが、これは「しっかりとした(明快な、構造が単純な、書き易い)ネタならそう時間はかからない」と見れば同じ現象である。そしてそれは由々しき事態であった。
これまでに比べてその「しっかりとしたネタ」が少なくなってきている。これはつまり晦渋で複雑で必然書き難いネタが増えてきている事を意味している。こう書くと、問題は浮き彫りになるだろう。とどのつまり「すげー大変になってきている」と言いたい訳だ。
実際の所最近は「今日は何を書こうか」と悩む頻度と時間がやはり増加傾向にあるのだが、でもこれは仕方のない事でもあるのだ。二年九ヶ月前に当コンテンツを始めて以降これまでに658回分のネタを消化していて、ここから更に当時と同じペースで優良ネタを思い付いたり出来る筈はないのだから。
ネタというものは、明らかに有限だ。今なお常に増加し続けてはいるのかもしれないが、いずれにせよ一個人がネタとして解釈出来る物、現象、事実はそんなにはない。そしてそれは、私にとってある種の恐怖であった。いつ、ネタ切れを迎えるのか。ネタ切れが殆ど直接的に「死」を意味するこのコンテンツこそ今現在の当サイトの紛れもない生命線であるのだから、そら恐怖である。
「ネタは有限である」という命題に、何とか抗えないかと思った事もあった。まるで「俺的事典」であるかの様に、身の回りにあるどんな物に対しても何かしら突っ込みを行えるのなら、少なくともこのサイトが生きている間のネタにはもう困らなくなるのだろうから。そこで私は思い浮かべてみるのだ。「消しゴム」と。消しゴムを題材に何かネタを作れないかな、と。作れないのであった。流石に題材が悪いかなと思って引き続き「茶封筒」「分針」「国道49号線」などと思い浮かべる。作れないのであった。もっとも、「消しゴム」でネタを作れない時点で「ネタは無限には湧き出て来ない」事は証明されているのだが。

ネタは有限。やはりこれは不変の真理か。
今日現在、「雑文」ネタのストックは53。一周年記念から丸一年経ち、その間300前後かネタを投入した上でその数は8個増えた。
これが来年はどうなっているか。何とかもう一年位は限界を見たくないものであるが。

そう言えば、今後一年毎日毎日「雑文」を更新し続けると、いよいよ第1000回という大台に乗るな。よーし、去年は惜しくも更新回数364回だったのだし、今年は第1000回達成を目指すと共に丸一年完全更新を目標にしてみようか。
って、ゲームの方はどうしたよ。


忘れちゃいけない。「祝二周年・私が選ぶゲーム日誌&雑文ベスト3」
公開二年目のネタからチョイスしてみました。

第3位 雑文第453回「バーバ新キャラ案」
中々の名案、と自画自賛。でもオリジナリティのあるものではないか。


第2位 雑文第540回「百物語」
もっと上手く書きたかったなあ。


第1位 雑文第600回「少し損した気分」
やはりこれは入れとかねばなるまい。第600回記念珠玉の一作。




07/02/14(水) 第660回 良く言えば実に寛容な態度

本日のテーマは「愚痴」である。「妄想」に比べてこっちは割とやってるよなー、なんて事を思っていたのだが、実際は四回しか更新されていなかったそうだ。どちらかと言えば去年は「歪曲」に力を入れていた所があったからこうなっちゃったのか。
更新頻度こそ低かったけれども「妄想」「歪曲」と比べればこの「愚痴」なんていうのは相当気軽に書けるコンテンツである。何となれば、殆ど自分の心の中にある事をそのまま書き出せばそれで出来上がってくれるからだ。「歪曲」は場合によっては物語テイストを帯びるがこのストーリー調ってのがすこぶる苦手で毎回毎回分量に見合わない時間をかけちゃう事になってるし(そしてそれは更新頻度の低さと無関係ではない)、「妄想」は一昨日言った通りの労力を要する。そんな中にあって普段書き慣れた文体で、創作台詞も挿入せず、まさか開発スタッフの盲点をほじくり出して考察なんてする事もないあれは、他と比べたら随分と億劫な気分にさせられずして書き始められるものなのだ。

そうとなると、「うーん、じゃあ今年は全体的に『愚痴』キャンペーンって事でいこうか」とかうっかり思ってしまいかねないが、そういう訳にもいかない。上にて述べられた事は一年前にも言及したあの問題を今なお引きずっているという事を意味しているからだ。そう、「『愚痴』と『雑文』の明確な違いがない」という問題を。
普段書き慣れた文体で、創作台詞も挿入せず、まさか開発スタッフの盲点をほじくり出して考察なんてする事もない。それは「雑文」にもそのまま当てはまるものな訳で、つまり「愚痴」と「雑文」間には何かしら目に見える差異が存在する訳ではない。事実現在「愚痴」の方に掲載されているネタを仮に「雑文」ネタとして用いたとしても、普段より多少長めに感じる位でさほど違和感を感じる事はないだろうと思う。その逆もしかりだ。大体に私はこの場で何度となくFFに対しての愚痴をこぼしていたではないか。一年前の時点で既にして指摘されていた問題点は、一年経って欠片も解決していなかったどころか、その間四回の更新中に改善点を見出そうというほんの少しの努力すら認められなかった。
んで、この問題点は多分来年の今日も変わらずそこにあるんだろうな。何となれば、この問題に関して一年前から唯一変わった点、それこそが「どうすればいいのだろうか」から「まあいいかー」となった私の心であった。

あら、「珍しく真面目寄りに語る」とか言っときながらオチがあったぞ。


つー事でね、「祝二周年・私が選ぶ愚痴ベスト3」
昨年の13エントリーが今年はぐっと減って実に4エントリー! 選に漏れる方が凄いぞ!! では発表。

第3位 第17回「存在自体消滅寸前」(FF6・12)
作品でなく作品中に登場する要素を軸に複数作品にまたがる形で展開した、大袈裟に言えば意欲作。
これからはこの形式が増えるだろうね。
あ、そう言えばバニシュ+デスってGBA版じゃ使えなくなってたんだっけ。


第2位 第15回「消える給料」(FF8)
SeeD給料が個人に支払われている事の証明の件は、随分シンプルではあるが「妄想」に載せても良かったんじゃないかなあ、と思っている。一応ゲーム内では言及されてないのだし。


第1位 第14回「吹き消されつつある灯」(FF12)
FF12発売直前記念企画。ファイガがブリザガ、サンダガ、エアロガに対して満遍なく非難を浴びせかけているのが良い。
ただ結局ゲーム中じゃ普通に活躍しちゃってたのが残念と言えば残念だったな。当然の事だけれど。



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